ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『優しい嘘』『セシボン』をキネカ大森1で観て、青春の光と影だわなあふじき★★★★,★★★

「韓国映画2本立て」。

◆『優しい嘘』
五つ星評価で【★★★★事件の裏の展開の多彩さ】

主人公の妹が自殺する。死の真相を追う中で分かる社会の疲弊。
近親者の死の背景を探す物語なので『罪の余白』にちょっと似てる。
『罪の余白』では最初から自殺(のような事故)の元を作ったターゲットが明白で、それを追求するのは熱い父ちゃんであるが、『優しい嘘』では自殺の原因は複雑多岐で、それを地獄巡りをしながら徐々に真実の風呂敷を開いていくのがクールな実姉である。弁の立つ熱い父ちゃんがターゲットと失われた命に対してディベートするのが『罪の余白』なら、死の真相の諸要件を一つ一つ確認して、時に相手に知らしめるのが『優しい嘘』。故人の生前の様子が徐々に明らかになっていく構造は似ているが、映画のカタルシスがターゲットとの果たし合いに向けられているか、死の謎の丁寧な解明に向けられているかで、鑑賞後の気持ちはかなり違う。『罪の余白』はぶっちゃけ娘の死は通過点に過ぎず、言葉や駆け引きの殴りあいに殴り勝つ事が主眼の野太い男性的なドラマてあり、『優しい嘘』は死の解明によって登場人物が世界を再認識するアカデミックな内容を持つドラマである。こういう繊細さはもともと日本映画が得意にしていた分野なのになあ。逆に『罪の余白』の強引さは韓国映画っぽい気がする。ただ、どちらも「性的」な虐めに踏み込まないのは良かった。この上、ランクやレベル違いの悲惨な話は観客が求めていないというのもあるだろうけど、もう本当にしんどいから。
『優しい嘘』の妹もいい感じで妹な女の子を選んだもんだ。その友達のグループに招き寄せながら虐めその物を阻止できない女の子も、いやあ、美人美人。長髪男子の首のエピソードがそこだけ沈んでる感じだけど、とてもリアル。五つ目の毛糸玉は彼が持つのが妥当だと思う。毛糸玉に思いを託すという行動自体が自分の目で見てリアルじゃないから、その展開に強く惹かれはしなかったけど。

ふじきさん、頭があまりおよろしくないので、『優しい嘘』というタイトルが、誰が誰に付いたものなのかちょっとピンと来なかった。


◆『セシボン』
五つ星評価で【★★★音楽喫茶かあ?】
音楽喫茶のミューズとして祭り上げられる女の子が激マブ
この映画はもうそれだけでいい。
主役は三人のフォークトリオ(全員男)だが、
主人公の兄ちゃん演技はいいけど、歌は下手だと思う。
ドラマチックな過去の謎と、それが解明される現代。
現代編は落語の「オチ」部分に当たるが、ちょっと長め。
あそこをササっと終わらすのが「粋」だと思う
(ササっと切り上げても効果は変わらん)。
あと映画内で大きな位置を占めるカバー曲「ウェディング・ケーキ」は
カバー前後の歌詞をちゃんと観客に対比させるようにすべきだと思う。
エンドロールに流れる曲がカバー前なのかもしれないけど、
対訳が付いてなかったのでニュアンスの違いなど全然分からず(予想は付くけど)。


【銭】
キネカ大森3回使える名画座専用回数券を使って、1000円で鑑賞(新シーズンで3回分3000円也を購入/シーズン切替特典で500円で鑑賞できる優待券を貰う)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
優しい嘘@ぴあ映画生活
セシボン@ぴあ映画生活
▼関連記事。
罪の余白@死屍累々映画日記
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