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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『イマジン』をギンレイホールで観て、ギョっとしたよふじき★★★

五つ星評価で【★★★あの健常者は自分自身】

盲目の主人公は白杖無しに歩くテクニックを持っている。
彼はその技術を広めるため、各地の養護施設を転々としている。
というより、どうも彼は施設を管理する各地の健常者に
受け入れられないでいるようなのだ。

この映画を見てギョっとしたのは、主人公の視点で描かれている物語の中、健常者が健常者と言う特徴を持っているだけで、充分立派な悪役として機能しているからだ。

映画では、訓練によって白杖なしに町中を健常者と同じ速度で歩く事が出来る。
主人公は目で見るように、耳で物を見る。これはステキな技術だ。
だが、しかし、この技術は、健常者にはとても恐ろしく映る。
何故なら、目に頼る健常者は、自らが耳で物を見れない。
だから、その技術の確からしさが分からない。判定が出来ない。
物を知覚する事について、
絶対的に優位であった視覚障碍者に対して劣位に立ってしまうのである。
優劣の話ではないかもしれないが、
自分にとって理解できない技術によって、
例えば盲人が自転車に乗れるとしたら、技術がどうあれ、
教える方がどんなに安全を主張したとしても、安全を信じる事が出来ないだろう。
それは、その技術を自分達が持っていないから。

ここに大きな断絶がある。

だから、映画の彼等(=私達)はかたくなに反対し、
罠にかけてでも彼から教育を取り上げようとする。
それは間違えてないかもしれない。
所詮、理解できない技術を信じて、
その結果、起きるかもしれない事故に対する責任を負う事は出来ない。

例えば、同じ事が手話にもあるかもしれない。
聴覚障害者同士が手話で話している様子を見て、
手話など使わず筆談で話せば自分にも分かるのに、と思わないだろうか。
手話は体得してない者については特殊な技術だから、
「分からない」という一点で恐怖にまで繋がる可能性がある。

桑原桑原(いや、他人事ではないのだけれど)


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
イマジン@ぴあ映画生活
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