ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『素晴らしき哉、人生!』をトーホーシネマズ新宿1で観て、面白すぎてたまらんふじき★★★★★

五つ星評価で【★★★★★まだまだ面白い映画はある】
映画の先輩からの宿題案件。
フランク・キャプラの『或る夜の出来事』を見た感想に
同じフランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』
過去社畜であった自分には向くだろうと言われたのだ。

失礼な! でも、その通りだった。

主人公のジョージの正しいけど侘しい生活と指の隙間から漏れていく夢に涙を禁じ得ない。つまり、ジョージも時代が違うけど社畜タイプの人間なのだ。
社畜はね、お人好し。
次から次へと来る仕事、そんなの受けなければいい、仕事を捨てればいい。
でも、自分の方を捨てて仕事してしまう。しないと、誰かがしんどい目に会うから。
と言うより、大概社畜は集団的に社畜で、誰が倒れてもどうにもならない状態で
皆してもがいているのだ。優秀な社畜は人の分まで自分の得意分野をこなす。
どこかで、お釣りが戻って来る事もあるだろう。戻ってこない事もあるだろう。
細かい事は気にしない。

なので、嵌められるように来るジョージへの不運(いや脚本で嵌めてるんだろう)
が他人事と思えない。幾つかの選択肢でジョージはもっと楽な道を選べるのだ。
だが、そうはしない。
彼は才能豊かであるけれど、他人を犠牲には出来ない不器用な男だ。
全部、自分で背負うので当然、彼の妻も大変だ。
でも、彼の妻が幸運にも彼と同じタイプで、更に美人。いいだろ、それくらい。
畜生、ジョージ、いいよなあ。
そのジョージが最後の最後で運命に「王手」をかけられる。
と言うか、神様、その前にどうにかしてやれよ。
実際、神様ひどい奴だと思うよ、こんな所まで追い込んで。

そこで二級天使がジョージに見せる「ジョージのいない世界」
というアイデアが秀逸。ドラえもんの「もしもボックス」かよ!
そこで見せられる地獄のような光景。
いや、お人好し一人いないくらいであそこまで人心は荒廃しないと思うぞ。
多分、あまりに社会がギスギスしてくるなら
代理のお人好しを代わりに社会は立てるだろう。

まあ、何はともあれこんな面白い映画をありがとうフランク・キャプラ。
そして、ジョージのジェームズ・スチュアート。あんたもようやった。
奥さんのドナ・リードが登場最初から最後まで全部可愛いのが驚異的。
娘がセーラームーンのうさぎみたいなヘアスタイルで可愛い。天使だ。

あとジョージを追い込むむかつく金持ちの名前がポッター。
ジョージ不在でポッターに乗っ取られた町がポッタービル。
ポルノショップとか飲み屋だらけの町………歌舞伎町かよ!
歌舞伎町で映画見てるってのに!
うん、歌舞伎町にジョージはいなかったんだな。
ポッターは魔術学校で自動的に増える利殖の方法とか学んだに違いない。
そういや、勧善懲悪ではなく、ポッターは痛い目を見ないのだよね。
きっと神様に賄賂を渡しているに違いない。


【銭】
午前10時の映画祭価格で1000円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
素晴らしき哉、人生!@ぴあ映画生活
▼関連記事。
或る夜の出来事@死屍累々映画日記
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