『マネーモンスター』をトーホーシネマズ日本橋8で観て、単におもろくてグーよふじき★★★★
- Date
- 2016/07/01/Fri 10:05
- Category
- 映画(ライブドアブログ時代)
▲単におもろい映画でグーだと思うよ。
五つ星評価で【★★★★なかなか見事にすぐ忘れちゃいそうなエンタメ(褒めてる)】
最近ちょっと疎遠になってるツイッターのTLが「ジョディ・フォスターの監督した映画なかなかエンタメしてていいんでゲスよ、親分」なんて注進してきたからトーホーシネマズのメンバー安売り週間に狙いを定めて見に行った。
サクサク進んで最後に大団円。
いいセンス持ってるじゃん、ジョディ・フォスター(謎の上から目線)。
エンタメでこういう「見た後すぐ抜けて忘れちゃいそう」というのは娯楽度が高くていい映画なのだ。うん、なかなか「マネモンGETだぜ!」。マネモン召喚するにはマネーボールを投げないと(関係ない)。
しかし、夢見る娼婦が当たり役だったジュリア・ロバーツもすっかりキャリア・ウーマンが板に付いて、そのジュリア・ロバーツを買いそうな役を昔からやっていたジョージ・クルーニーはどっちかって言うと今も買いそうな役だった。ただ、ジュリア・ロバーツが「プリティ」ではなく「キャリア」だから買わんと。それじゃ「キャリア」の意味が「感染者」だ。いやいや、そこは買っていこうよクルーニー(ゴムを使えよ)。このクラスの大物俳優二人ががっぷり組むんだったら昔は「二大スター初めての共演」とか煽ったのに、そういうの全くなし。ともかく映画が多すぎて宣伝もへったくれもない状態。映画が消費されていくスピードが早すぎる。
余談になるが、まだまだ劇場で稼げる『ズートピア』の上映終了日が決まってしまった。次の興行の『ファインディング・ドリー』の劇場数確保の為らしい。何かそれって全然おかしいよ。もっとじっくりねっとり嬲るようにねぶるように映画をかけてほしい。どうにもやっぱり今は劇場でかかる映画の本数が多すぎる。適度に入っていても二三週で上映回数が減り、油断してると映画館で見る事が全く敵わなくなってしまう。ひどい状態になってしまったもんだ。カモンゆっくり映画を見れていた映画斜陽期!(映画見るのにヒイコラ言ってるから、これは適量で本音)
話を戻して、この映画はストックホルム症候群(監禁されてる側が心情的に監禁者に寄り添っていってしまう状態)をTVメディアでやってるのが面白いと思う。TV見てる視聴者は別に犯人に監禁されている訳でも何でもないけど、映像メディアの親和性により、ストックホルム症候群よろしく犯人に同調してしまう。これは性善説。ずっと人間を映していれば、それなりにいい所が見つかる。メディアテロを起こした犯人であっても、同じ人間、ほころびを見せられたら許せない訳がない。
なので、一つの仮定としてTVクルーを欺いて不正を行っていたこの映画内での悪玉、彼に関しても「お金大好き人間」とクレジットしてレギュラーに取り込んでしまえば、ストックホルム症候群なバイアスが働いたのではないか。彼には単にその時間が足りなかっただけではないか。多分、あんな「お金儲けてそうなエリート風」な役者ではなく、反発の小さそうな温水洋一とか起用してたら、みんな元々の悪い奴でも許してしまうかもしれない。あー、なんかそういう生きた実例がホリエモンという気もする(詳しい事や正確な事は知らんのだけど)。ブラックだなあ、現実の方が。
あと、TVを見てる人間がストックホルム症候群に感染しているのもそうなのだけど、この映画を見ている観客も一つ輪を広げてストックホルム症候群に感染しているのも構造として面白い。その構造を作るディレクター(ジュリア・ロバーツ)は「プリティ」から「キャリア(感染者)」に堕落した女で、彼女は番組の中心であるマネーモンスターその物であるジョージ・クルーニーと最後にディナーを共にして「ねんごろ」を暗示する。もう、感染は盤石で止められない。仕掛ける側と演じる側が意図的に大衆性を悪用出来る事もラストで示唆しているなら、それは実にマネーはともかく、ばっちモンスターだわ。そう言えばそのジョージ・クルーニーはバットマン役者で、バットマンスーツに乳首が付いてて総スカンを食らったという。ああ、何となくジョージ・クルーニーに「よろ乳首ー」とか言ってもらいたかった気もする。そして、ジョージ・クルーニーがバットマン(蝙蝠男)であるなら、彼は獣でも鳥でもない男だ。エンタメでもアート系映画でもない事を高らかに宣言してたりして。アート系映画で「よろ乳首ー」をやるクルーニーが見たいな。
みたいな深読み素材を作ったジョディ・フォスター、
彼女の出世作は『タクシー・ドライバー』で、プリティな娼婦。そして、今、彼女はアカデミー賞監督でバリバリのキャリア。ここだ、感染源はここだったのだ。わははははは。ジョージ・クルーニーとねんごろになって「よろ乳首ー」と言わせながら(いや言ってないって)、メディア(TVではなく映画興行)を行脚して銭を稼ぐ、二重三重のメタ構造じゃないか。
キャッチコピー
「真実は生中継で暴かれる」
ああ、もうジョディ・フォスターにAV撮ってもらいたい。とりあえず擬似とかゴムとかなしで。女優は誰でもいいから「真実ちゃん」という子を探して来い。
とりあえず、私、考えすぎだ。
【銭】
トーホーシネマズデーの会員サービス週間に見て1100円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・マネーモンスター@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・マネーモンスター@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・マネーモンスター@ここなつ映画レビュー
・マネーモンスター@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
・マネーモンスター@或る日の出来事
・マネーモンスター@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・マネーモンスター@こねたみっくす
PS よくある奴
「お前は『マネーモンスター』が面白いというんだな」
「まあね」
PS2 まち子さんのとこで書いたコメントが割とバカ。
PS3 いや、どこのコメントも割とバカ。
これは原典の映画がしっかりできてるから、ふざけられるノビシロがあるんだな。
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