ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『悪霊島』を角川シネマ新宿1で観て、残念だけどキャスト見てるだけで楽しいふじき★★

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▲鵺も悪霊も大した出番ないしなあ。

五つ星評価で【★★横溝正史の小説って徹底的に解体しないと分かりやすくならない。今回はそのプロセスが不徹底】
初見。角川映画祭の1プログラム。
篠田正浩には申し訳ないが、東宝初期三部作の市川崑の分かりやすさには勝てない。ともかく登場人物が多い話だし、本家・分家と対立しているし、その対立に群がる有象無象と色々な人間がいっぱい出てくるのを整理しきれてない。この大前提が整わないと、それぞれの立場や感情がお客に伝わって来ず映画がダダ滑りしてしまうのである。

にしても多彩な登場人物を見てるだけで楽しい。

金田一耕助に鹿賀丈史。この映画(1981)の12年後1993年に出演した『料理の鉄人』の主宰役のイメージが強い今や押しも押されぬ怪優だが、この時点では飄飄していて思った以上に金田一耕助の外観を伴っている。人間って不思議。ちょっと間違えると斉藤洋介にも似てる。この金田一耕助が石坂浩二と違って明るくない。積極的に暗い訳でもないのだが、笑顔がなく、人と関わりを持とうという積極性が見られない。あちこち無計画に歩きまわっては『家政婦は見た』状態で、何故か、人々の秘密が暴露される会話の横にすっといたりする。ちょっと薄気味悪い。うっすらミスキャストであろう。
事件が起こった時代はヒッピー・ムーブメントの1960とか1970年代頃なので、戦後くらいまでしかいなそうな書生ファッションの金田一耕助は合わない。いや、そうではなく、原爆の話が出てくるので本当はこれ終戦から20年後くらいの話なのだ。そうすると1940年くらい。黒澤明がモノクロ映画撮ってた頃と思えば分かりやすい。なのに何で2,30年も早くヒッピー出しちゃったのかと言うと、ジョン・レノンの「Let it be」を劇中で使いたかったから。なんかメチャクチャだなあ。そうまでして使った「Let it be」はCM起用でバンバン流れてお客を呼ぶのに大変寄与したと思うけど、映画の中では特に本筋に繋がらないどうでもいい部分だ。その上、この曲を使った事で契約上セル素材に原曲を使えないというケチが付いてしまった。雑なことやった報いとは言え、不幸な映画である。

メインの女優は二枚看板で岩下志麻と岸本加代子。
岸本加代子が中々役者してて驚く。
二人とも双子役で一人二役×2という設定が実にトリッキーである。

ヒッピー青年に古尾谷雅人。冒頭のモノローグは凄い大根。古尾谷雅人だって物によっては大根な演技をする時があるんだから、アイドル出身の女の子がちょっとくらい感情こもってない演技だからって全力でディスるのは止めてあげてほしい。ちなみに板野友美はディスってもいい。「ちょっとくらい」じゃないから。

佐分利信にニヤリ。まんま『獄門島』みたいな役じゃん。

石橋蓮司も若くってトリッキーなことやってる。

中尾彬は金田一耕助演じた事のある役者だから、殺されてはいかんだろう(何となく)。

一番ビビったのはカミナリ落とす顔が般若っぽくて怖い下町のお母さんみたいな役の多い根岸季衣が、ロリータみたいな立ち位置の役に出てた事だ。
・ツインテールである。
・ハイソックスである。
・若い。
・メガネっ子である。
ちゃんと萌要素揃っているのに根岸季衣なので、
頭の奥が否定して「萌え状態」にならない。

横山さん(という役の人)殺されなくて良かったんじゃないかなあ。


【銭】
角川シネマ、テアトル系なのでメンバーカードで1300円。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
悪霊島@ぴあ映画生活

PS 染色体を広めるSEX大好き人間が話の核にいる事と、
 金田一耕助が小旅行して旅行先で謎を解くのはいつものルーチン通りである。
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