ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『聖の青春』を一ツ橋ホールで観て、平等について思うふじき★★★

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▲「怪童」って仇名を付けた人はほんとう「上手い」としか言いようがない。

五つ星評価で【★★★おで、将棋については全く分からんから、こんな評価】
羽生名人についてはビジュアルだけ知ってる。
そんな魔神のように強い人というイメージはない。そら、強いんだろうけど。
東出昌大くんは彼のキャリアの中でとてもいい演技をしてるのだけど
映画の中で彼が魔神のようであるのが分かるように描かれればもっと良かったかと思う。
村山聖(さとし)氏については全く知らない。
ああいう「もそおっ」とした実力者には「来る」ものがある。
実力者ながら、他の事には(自分の生死にさえ)徹底的に無頓着な男を
松山ケンイチが渾身の演技で演じる。いい役者になったものだ。
やつれている役なのに、一番簡単な痩せるという選択肢が封じられてるのはキツいな。
この太った状態でLをもう一回演じてもらいたいとか言ったりするのは意地悪だな。

将棋が分からないので、盤面や駒の動きのスペクタクルは感じられないのだが、
盤面で対局を語るみたいな事は極力、排除するような演出だったので、
見てて困る事はなかった。

見て第一に感じたのは「運がない」にも程がある。
劇中、聖役の松山ケンイチは賭け麻雀で勝つ。
恋愛は実らない。
そして、将棋の勝負は滅法強い。

麻雀は技量もあるだろうが、運に左右され、必勝できる訳ではない。
だから、将棋の対極、息抜きとして麻雀を楽しめたのだろう。
恋愛はスタートラインでハンデが多すぎる彼は夢は見るけど諦めて踏み出せない。

将棋は運もハンデも関係ない。
同じ土俵の上で、同じ条件で殺し合う対等の関係。
その唯一、実力が全てと信じていた将棋から、
手足をもがれ彼一人がハンデ戦にさせられていく聖の姿が居たたまれない。
周りの物が支えるといっても、将棋そのものについては支えられない、限度があるのだ。
彼一人が平等の大地から足を引っ張られ下半身泥沼に埋まってるような状態で打つ。

奨励会近辺の役者が良い。
リリー・フランキー、染谷将太、安田顕、柄本時生。
大声を張り上げない鬱屈した染谷将太よし、このくらいの脇で美味しく使いたい。
万能のジョーカーカード、リリー・フランキーはどんな役でも合う。
今一番、役者じゃないのに多くの映画に出て、役者以上に上手い演技をするタレント。


【銭】
購買禁止の試写状をチケ屋で500円で購入。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
聖の青春@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
聖の青春@あーうぃ だにぇっと

PS 古本屋の女の子、可愛かったけど誰や?
PS2 さとしんと・せいや
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