ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『映画の教室2017(第二回)』をフィルムセンター小ホールで観て、わっ勉強を越えた★★★

五つ星評価で【★★★制作時期が現代に近づいたせいか見やすくなった】
フィルムセンターの企画上映。
全五回で今回のお題は「素材から観る日本アニメーション」
二回目は「人形アニメーション」。
三人の作家の短編作品を一本ずつ上映。

日本には昔、こんな技術が普通にあったのね。
そして後継者もなくすたれたのね、という事が分かる回だった。

持永忠仁の『ペンギンぼうや ルルとキキ』①。
川本喜八郎の『道成寺』②。
岡本忠成の『おこんじょうるり』③。

①リアルなペンギンの人形アニメ。1958年の白黒作品。まあ、ペンギンだからカラーでなくてちょうどいいか(いやいやそんなんやないやろ)。なんかとっても普通の人形アニメ。初見。
親ペンギンが子ベンギンに
「お前はずいぶん寒がりそうだからルルという名前にしよう」
と謎の名付けネタで場内に笑いがわく。
「寒がり」→「ルル」の関連性が分からんもんなあ。
一応ウィキで調べたら風邪薬の「ルル」は1951年発売だから、そっちからの連想という可能性はある。でも、連想するにはちょっと遠いよなあ。
②以前に見た事があるが、やっぱ凄い。
人形から浮かび上がってくる感情の数々。
「方便」という言葉が画面に大きく出て、
若い僧侶は旅先の女子を追い払うために嘘を付く。
いや、嘘を付いているという事を表現する為に「方便」という文字が
スクリーンにどーんと置かれたのだ。
そんなん日本人(しかも「嘘も方便」という諺知ってる人)オンリーやん。
狭っ!
③これは初めて。確か岡本忠成の遺作。
老齢のまじない師のお婆ちゃんと迷い込んできた化け狐の友情談。
川本喜八郎とは正逆に感情のだだ漏れが面白い。
川本喜八郎は一枚の絵を作って、その絵に感情を喋らせる。
岡本忠成はスコップで掘るようにザックリ感情を画面に乗せてくる。
川本喜八郎はシャープ、岡本忠成は猥雑。
もともと同じ持永忠仁に師事したと思えない出来上がりの違いだ。


【銭】
フィルムセンター一般入場料金520円。今回も満席だった。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
《映画の教室 2017/人形アニメーション》@ぴあ映画生活
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