ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『河内山宗俊』を神保町シアターで観て、熟れてない原節子にビックリ★★★

五つ星評価で【★★★全体見づらいというのはある】
原節子の代表作と言えば1950年代のちょっとお年を召された頃の小津の映画であると、ほとんど見てない私は思うんだけど、あのムチムチっとした感じとは対照的な1936年の映画。デビュー近くの15歳の少女なのである。「可愛い」というキャピキャピ感はない。強いて言うなら「美しい」と「賢い」がくっついたような「武家娘」っぽい立ち振る舞い。ちゃんとしている様に見える。

だから、その娘の薄幸に打たれた二人の無頼漢が命を賭けるのが映える。

娘の薄幸に手を貸してしまうのが河内山宗俊の妻。妻が少女への嫉妬のあまり事態をどんどん悪くしてしまう展開がリアルで、「奥さん」と言うか、そういう事になってしまう世界その物(それはとりもなおさず観客の世界の延長)に同情してしまう。そんな中で妻を強く叱責するでもなく、成すべき事を成そうとする無頼漢二人が英雄みたいではあるが、一面血が通ってないようにも見える。娘も奥さんもそれぞれ「愛情」によって事態を悪くするのだけど、無頼漢二人は自分の中の「正義」を信じて動く。女と男の行動には断絶があり、決して分かりあえてはいない。この辺が見終わった後での居心地の悪さなのかもしれない。
なんか本当にこの結末がベストの解答だったのだという納得感がない。

フィルムが物理的に古いからかもしれないが、音声がかなり聞き取りづらかった。スピーカーが隣の部屋にあるみたいである。

縦の狭い空間(手前と奥)で行われる剣劇が珍しくて目を引く。
もう断絶してしまって引き継がれてないよなあ。


【銭】
神保町シアター一般料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
河内山宗俊@ぴあ映画生活
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