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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

倍賞千恵子版『霧の旗』を神保町シアターで観て、傑作に震える★★★★

特集「女優倍賞千恵子」から1プログラム。

五つ星評価で【★★★★いやあ面白い】
1965年白黒、初見(『霧の旗』自体が初見である)。

倍賞千恵子が今の顔のイメージと違う。若いと言う事は勿論だが、眉毛が太くて濃い。その眉がしなやかさ、たおやかさより、田舎者の純情だけど野太い感じを上手く出している。倍賞千恵子怖い。頑固で一途。不退転。後ろに下がらない。ああ、怖い。この映画の4年後に『男はつらいよ』のさくらを演じるのだけど、この映画でも親のいない二人兄妹で兄の問題に悩まされる。そして兄の問題がどうにもならなくなった時、倍賞千恵子は静かに狂いだしてしまうのである。何という「裏寅さん」。この狂えるさくらの純粋だが手の付けられない感じが素晴らしい。心の底が見えない感じが怖い。ゾッとする。これは倍賞千恵子より松本清張の功績かもしれない。
兄貴が露口茂。また、山さんである。なんつか「山さん」に出会うまで、この人はろくでもない人間の役ばっかだったのだろうなあ。極悪ではないけど、善人よりは悪役の顔をしている。

倍賞千恵子が田舎から登って来たばかりの「オノボリさん」なら、同郷でママにまでなってるのが市原悦子。今とそう変わらないような感じなのが凄い。そら、流石に今の方が全然老けてはいるけれど。

ちょっと話が面白すぎて、山口百恵版も見たくなった。



【銭】
有料非割引時に貰えるスタンプ5回分で無料入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
霧の旗〈1965年版〉@ぴあ映画生活
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