◆『大魔神逆襲』
五つ星評価で【★★大魔神登場からとその前が乖離しまくり】
逆襲も何も大魔神は全く窮地に落ちないので、この題はイメージ題。近場の殿様の築城武装のため不当に労働酷使される百姓と、その百姓の親を助けるために禁断の山に入った子供たちという設定で、子供たちの冒険が話の大半を占めるのだが、これがタルい。いや、殊更演技や演出が劣っている訳でもないのだが、やっぱりそういうのが見たかった訳ではないので気分がダレる。
なので、やっと大魔神が出てくると気分が上がる。やってる事は前二作と変わらない。歩いていって攻め落とすだけだ。何者も大魔神を止める事は出来ない。抜群の安定感でありながら、目新しい攻防戦もそんなになく、何となく終わってしまう。相変わらず伊福部昭の音楽が超絶重くて、エア子宮にズンズン来る。安倍徹は悪い殿様。「心が籠ってない演技」が秀逸と書きたいところだが、何かやっつけで「よくある背景のないただの悪い奴」。通常営業っぽい感じ。
あ、雪の大魔神は中々綺麗。盆栽みたいな味わいがある。
◆『透明人間』:
五つ星評価で【★★★透明特攻隊ってネーミングがグー】
モノクロ映画。光学合成で肌の地色を飛ばして透明人間にするのだが、特撮は大味。そして透明人間弱い。まあ、可視化できないだけでマッパの人間だからムチャクチャ強いのも嘘くさいけど。日常生活に支障を来たさない為、ずっとピエロ姿のサンドイッチマンで生活しているのだけど、下宿だろうが何だろろうがメイクを落とさないでいるのは普通に不自然というよりなんか犯罪の匂いがしてもいないのに漂ってしまいそう。
ちなみに、この映画の中でガス人間の土屋嘉男が透明人間と共闘を張り、最初に轢死して姿を現してしまう透明人間が実は中島春雄、ゴジラである。全然そんな事はないけど和製アベンジャーズっぽいと言っちゃえば言っちゃったもの勝ちだ(笑)。
【銭】
通常二本立てて興行価格1500円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・大魔神逆襲@ぴあ映画生活
・透明人間〈1954年〉@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・透明人間〈1954年〉@或る日の出来事
▼関連記事。
・大魔神怒る(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・大魔神怒る(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
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