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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ユーリ!!!4DX(全12話)』をユナイテッドシネマ豊洲7で観て、これは何?おかず?

全12話を4話ずつ3回に分けて4DX付けてイベント上映した奴のまとめ感想。
1回目は真ん中くらい。2回目は最前列。3回目は最後列で観た。
4DXは効果としては面白い物もあるが、基本的にはない方が話に集中できる気がする。
2回目は最前列で見たが、効果の煽りを食らった水の垂れた跡がスクリーンに残っていてちょっと興醒めしてしまった。そうだよね、物理的なアタックだからスクリーンだって汚れるよね。

五つ星評価で【★★★最終的にフィギュア・スケート競技とは何なのか、ユーリが何者だったのかはよう分からん】
ツイッターに見る各回思った事。
一回目 ユーリって実に日本人だ。ユリおはナチくせえ。泡とか霧とか気持ちは分かるが効果は邪魔くさい
二回目 つまらなくはないけどユーリの魅力が何かはよく分からない。
三回目 選手の内面独白はリアルだけど、主人公のユーリのユニークさが最後まであまり明確にならなかったのが問題。BLっぽい空気が漂ってくるのは致し方ないかもしれないがそれが中心を占めるのは野郎だから見てて疲れる

な訳で、主人公ユーリの煮え切らず、かと言って積極的に自分から進もうとせず、自分の内面は外側に吐露せず、それでいて世間の自分に対する評判評価を激しく気にし、お姫様のようにただ誰からも愛される事を願って待っている。そんな姿勢が実に日本人らしく見え、親近感を覚えると同時に気持ち悪くもあった。ようこんなん主人公に据えたな。これを主人公に据えた時点でやる事は一緒でもスポコン物ではないのだな。最後まで見て、ある程度の内面を自ら乗り越えていく物語ではあるのだが、自我が崩壊するほど強いドラマでもない。そこがユーリのドラマの取っ付き易い部分でもあり、そんなに深く見えない部分であるのかもしれない。ユーリの半生を表わすと言われる楽曲「ユーリ・オン・アイス」に関しても、どこがどうユーリの半生を表わしてるのか全く分からなかった。うーん、分かる人には分かるのか? それを予習したり復習したり自習したりという所まで自分を追い込んでアニメを見たい気持ちはそんなんなかった。そんなんやったのは「エヴァンゲリオン」くらいだな、多分。

ライバルのロシア人ユリ男。常に牙を剥いて先に先に進もうとする血気盛んなこの男の方が分かりやすい。彼は旧来のスポコン物の主人公だ。彼が主人公のユーリに退陣を迫るのはパイのない世界では違和感ないメンタリティだし、その敵愾心はユーリの甘い境遇に対する裏返しだろう。ユリ男がユーリに対してない物を認めざるをえないのはとても屈辱的な事であるのだが、それでも彼はそれを乗り越えて進む。ユリ男がユーリを完全に粉砕できないのは論理的ではなく、現実的な回答を作品世界から貰ったかのようだ。

教師ヴィクトル。この物語の中の一番の謎。ユーリとユリ男が両者ともシンデレラであるなら、この世界選手権連覇野郎は王子様に位置する。王子様は王時様の立場で物を考える。それはとても育ちが良い型にはまった考え方であり、異質なシンデレラのユーリに対してはサポートしきれない。そもそも、このヴィクトル王子がユーリ姫の何をどう見初めたのかがとても感覚的であり、アニメを見ている観客には説明されないのだ。ヴィクトル自身に葛藤があるようには見えず、ただ単に多く与えるものとしてそこにいる気がする。この三者の関係性がBL好きを刺激するように作られているように見える。その観点は普通のノンケ観客の自分にはちょっと煩わしい。

この物語を見る前にフィギユア・スケートの事など何一つ知らなかった。だがしかし、この物語を見た後でも胸を張って言える。フィギユア・スケートの事など何一つ知らない、と。『ミックス。』が驚くほど卓球の事を語らないのと同様で、『ユーリ!!!』はフィギユア・スケート選手の精神面のみを語り、物理的なアプローチ、技術的なアプローチなど、フィギュア・スケートを見る上で分かった方が面白そうな知識に関して、説明しないと先に進めないケースを除いて一切説明しない。そういうスケートに関する薀蓄や知識については他で覚えて来いという姿勢が顕著だ。いや、それはあんたら分かってるんならあんたらが説明しいや。それを覚えん自分らに問題があるように気づかせなんでもよかろう。そういう配慮でやって欲しかったわ。そう考えるのっておかしい?

総論として、見ている間は決してつまらないとは思わなかったが、最後までユーリの何が優れていて、そのユーリのどこにヴィクトルが惹かれたのかが分からなかった。一番コアな部分が隠されたままラストを迎えたようでちょっと混乱した。いや、もっと主人公を信用して、主人公の事を無条件で好きになれ、そういう作品だったのかもしれないけど。ほんまそんなんなん?(自信持てないでいる)

あっ、でも、これが女子フィギュアの話で。ユーリがガッキーで、ユリ乙が永野芽郁で、ヴィクトルが天海祐希とかだったら細かい描写一切抜きで配役だけで全部納得できてしまうかもしれない。キャラクターを信頼するというのはそういう事なのかもなあ。深いなあ(本当か?)。世に謎は尽きないなあ。


【銭】
ユナイテッドシネマ豊洲・特別イベント上映(4DX2D)につき、各回2500円、割引一切なし。まあ、たまにはこういう散財もいいであろう。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
《『ユーリ!!! on ICE』4DX vol.1 第1~第4滑走》@ぴあ映画生活
《『ユーリ!!! on ICE』4DX vol.2 第5~第8滑走》@ぴあ映画生活
《『ユーリ!!! on ICE』4DX vol.3 第9~最終滑走》@ぴあ映画生活
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