
▲「こう見えてバリバリ、やられキャラです」サンダーボルトから。
五つ星評価で【★★,★★★AXISの一見さん無視に星二つ。サンダーボルトの一見さん無視ではあるけど濃厚なイカレポンチ空気に星三つ】
『Twilight AXIS』は一見さんを無視して話が進んで行ってしまい、全く追い付かない。この世界ではガンダムに乗ってる野郎が主人公ではないらしいのだけど、それでも、よりによって随分メンヘラな奴を乗せたものだ。
主人公側の「人を殺せないからテスト・パイロット。でも誰よりも技術はある。」と言うのは又、随分、青くさく、それゆえにガンダムっぽい設定であるが、そうであるなら敵を圧倒する技術力や機知による出し抜きなどをもっと見せてくれないと、単なる大法螺吹きになってしまう。ベースの話が分からないので「だから何だ」という感じ。
『サンダーボルト』側も完全に一見さん無視であるのだが、これはこれなりに画面見てれば何も知らなくても楽しめような気がする(私が前回のイベント上映を見て一見さんではないので今一判然としないのだが)。まあ、のべつまく続いているモビルスーツ戦が面白いっす。主人公がジオン、連邦に分かれて二人いるのだが、ガンダムに乗ってるのは性格がメンヘラな方である。この二人の主人公の戦線はそれぞれ異なり、今回は交わらない。
連邦ガンダム側、氷土の上での対ゴック・ズゴック戦。ズゴックはガンダムの性能の良さを見せつけるために担ぎ出されたやられキャラ感バリバリだが、ゴックは凶暴な野猿みたいでその活躍はなかなか良い。
ジオン側、アッガイを使った情報奪取作戦。アッガイ手足短くて熊さん軍団みたいで可愛い。にしてもそんなに装備が厚くない機体でも重装備っぽく見える。弾薬量が『ガンダム・オリジン』の一年戦争時代とは比較にならないほど潤沢である。あんな無駄遣いして勿体ない。ともかくこの戦争で軍事企業がバカみたいに儲けている事は間違いない。
信教の為に為に命を投げ捨てる新興宗教団体みたいなのが出てきて、更に世界観が病みを深めていく。戦争なのにとても綺麗な感じがするガンダム世界に対して、戦争ってそんな綺麗事ばかりじゃないっしょと物申したのが「サンダーボルト」という認識なので、病んでれば病んでるほど「ああ、サンダーボルトだなあ」と感じてしまう。ガンダムの世界で死を恐れずに敵艦内部にお札を貼りに来る狂人がいるというのは又、強烈に病んでいるなあ。うん、よしよし。
【銭】
額面1800円の前売券を常設ダフ屋で1650円で見つけてGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影@ぴあ映画生活
・機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER@ぴあ映画生活
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