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ギンレイホールで観た映画除霊祭2017②

ギンレイホールで観た映画の感想がたまりすぎたからバッタバッタ裁いてく。

◆『おとなの事情』

▲イタ公の皆様方。分かりづらいよ、野郎はともかく女子もいるし。

五つ星評価で【★★★ようでけとる】
スマホ、メールの内容を「秘密なんて何もない間柄だからみんな公開しようぜヘヘイヘイ」という設定だけで通してしまう脚本の力量が試されて、その力試しに勝利した一本。約4組のカップルであるが、みなイタリア人で初めて見る顔だから分かりづらいのはしょうがないだろう。本音を言わせて貰えるなら、整理してもう一組くらい減らしてくれたら嬉しかった。秘密は暴かれた人が傷付くだけでなく、暴かれた人の関係者が傷付いたりもする。だから、そんな簡単にオープンにしてはいけない。


◆『午後八時の訪問者』

▲私服で診察、美人女医。どうせなら露出度の高い私服で密着して診察を受けたい。

五つ星評価で【★★鬱い】
鬱い件。
こんな暗い題材で、サンバを踊るような明るい映画は作れないだろうが、申し訳ないが私はあまり映画を見て疲れたくはないのだ。とりあえず医者の服装が日本だと制服一本槍だが、おフランスでは業務に支障がないなら(当然ない)、かなり自由と言う事が分かった。


◆『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

▲元かみさんの下腹部をじっと見つめるケイシー(違うやろ)。

五つ星評価で【★★決して嫌いではないのだが積極的に好きではない】
過去の凄惨な事故の記憶から人生を踏み外した主人公が、甥の後見人となった事から人生を歩み直す、、、、、、、ではなく、やはりその凄惨な事件を乗り越えられないという映画。リアルだとは思うが、こういうネガティブな決意で終わる映画と言うのは珍しい。普通はやっぱり明るい正しい世界に戻っていくし、周りもそれを歓迎するというのが脚本の黄金律だろう。だからこそ、戻れなかった全ての人々の守護天使となるような優しい作品。ケイシー・アフレックのいつだって泣きそうな瞳がいい。甥役のルーカス・ヘッジズはちょっと竹内涼真似。


◆『ライオン』

▲ルーニー・マーラーとインドイケメン。

五つ星評価で【★★インドイケメン】
インドで迷子になり、国際的な養子システムでオーストラリアに渡り、25年経ってから生家をGoogle Earthで探し出す映画。まあ、こういう事もあるんだろうとは思うんだけど、育ての親に悪いから産みの親を探す手立ては見つけたけど探してもいいのかノイローゼになるという主人公の葛藤は分かりづらい。オーストラリアで成人になった彼はムチャクチャ・イケメンのデヴ・パテルが演じて、ルーニー・マーラーちゃんと恋愛モードになったりするのだが、ベースが実話なのでエンドロール本人の顔写真が映ったりすると、とても生活程度の低い感じに見えるブサメンのインド人が映ったので、ああ、やはり真実は知らん方がいい事もある、と実感させられた。


◆『怪物はささやく』

▲窓の外にザクが来たみたいな画像だな。

五つ星評価で【★★★怪物の造形が素晴らしい】
怪物の造形が素晴らしい。宛て声はリアム・ニーソンらしい。娘を誘拐したらあの怪物が迫って来たらやだな。
少年はサバンナ高橋似。
良くも悪くも一発アイデアの映画だが、にしては長さがちょっと長い。


◆『美女と野獣(字幕版)』

▲油絵みたいなエマ・ワトソン。

五つ星評価で【★★★★吹替版より演技が自然】
エマ・ワトソン美しや。でも、近くで観ると顎が長いかもしれん。
やっぱガストンの扇動の歌が一番好きだ。

ポット夫人とチップの会話が何気に下ネタっぽい。
ポット夫人「大きくなったら分かるわよ」
チップ「ボクもう大きいよ」

美女の名前は「ベル」、野獣の名前は「不明」。
野獣の危機に駆けつけて大心配のベルが固有名詞がないから名前で呼べない。
さりとて野獣に「Beast!」と叫ぶのもその時点でのニュアンスが違うので呼びかけられなかった。
日本語だったら「野獣さん」で済むんだけどな。


【銭】
ギンレイホール、会員証で入場。
『おとなの事情』&『午後8時の訪問者』で一番組。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』&『ライオン』で一番組。
『美女と野獣』&『怪物はささやく』で一番組。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
おとなの事情@ぴあ映画生活
午後8時の訪問者@ぴあ映画生活
マンチェスター・バイ・ザ・シー@ぴあ映画生活
LION/ライオン ~25年目のただいま~@ぴあ映画生活
美女と野獣@ぴあ映画生活
怪物はささやく@ぴあ映画生活
▼ちょっと本数増えてきたから初期TBとコメントは今回付けない。付けてるといつまでもUPできない。
▼関連記事。
美女と野獣(吹替版)@死屍累々映画日記・第二章
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おとなの事情

【概略】 ある満月の晩。エヴァとロッコ夫妻が友人達を夕食に招待した。集まったのは幼馴染の親友である2組の夫婦と1人の男、全員で7人。美味しい食事にお酒も入り話が弾むが、ふとエヴァが、スマホの着信やメールを、信頼の証として、本人の代わりに妻や親友がチェックするという、前代未聞の危険なゲームを提案する!人の不幸は蜜の味とばかりにそれぞれの秘密を笑っていると、いつしか手に汗握るサスペンスフルな展開...

「怪物はささやく」

わたしは、おまえを癒(いや)しに来たのだ。 以下、完全にネタばれ。今後、本作を見ようという方は、このあとを読んだら絶対にダメ。好き度は5点満点中の4点半。

「美女と野獣(2017年版)」

けっこう重たくない?

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」

Google、株、上げたな!?

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

叔父と甥の会話(言い合い)が、なかなか笑える。ユーモアがあっていい。

コメント

非公開コメント

お早うございます。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』については、「やはりその凄惨な事件を乗り越えられないという映画」とされているところ、基本的にはその通りながら、主人公は、マンチェスター・バイ・ザ・シーにやってくる前と、そこから立ち去る時とでは、元妻に出会えたこともあり、随分と心持ちが変わっていて、僅かながらも光明が見出だせるのではないかな、と思いました。
『ライオン』については、デヴ・バテルが「ムチャクチャ・イケメン」な上に、5歳のサルーを演じる子役もメッチャ可愛らしく、それに、ルーニー・マーラとかニコール・キッドマンといった美人俳優も出演していて、それが逆に、この作品の欠陥になっているのではと思いました。
『怪物はささやく』については、「少年はサバンナ高橋似」というのは言い得て妙ですね!なお、「宛て声はリアム・ニーソン」とありますが、同人はモーションキャプチャーを通して怪物を演じていますから、出演者の1人とみなせるように思います。

→午後8時の訪問者

有能なのだろうがそれにしても若い女医さんひとりでやってくのって大変だろうなーと思いましたよ
クリニックとか病院勤務ならよくても、
かかりつけホームドクターみたいなものだから
24時間体制でいなきゃいけないわけだし
そこにやりがいを感じているのかもしれないけど
きっと怖い思いもしていることでしょうね
「親密に過ぎる」と暴投で注意してましたけど、
それをある意味実践してるのは本人でしたね

→美女と野獣

冒頭の朝の歌、
野獣の新曲、
酒場でのガストンの歌、たんを飛ばすのも一番ガストン~♪みたいなところが好きでした

今晩は。朝のコメントの追加です。
『大人の事情』については、おっしゃるように、「整理してもう一組くらい減らしてくれたら嬉しかった」と思いましたが、もしかしたら、出演者が多いために錯綜してよくわからなくなる方が、かえって皆既月食の魔法にかかった感じが出て、制作側の狙い通りになっているのかもしれません。
『午後8時の訪問者』については、主人公の女医が赤ひげ先生のようにも見えて、おっしゃるような「鬱い」とはあまり思えませんでした。ところで、「鬱い」ですが、下記のサイトの記事で質問者が言うように、読み方は「うつい」ですか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1052445400

マンチェスター・ライオンと野獣

なかでは、ライオンがいちばん好きかなと。

Re: タイトルなし

こんちは、クマネズミさん。

> 主人公は、マンチェスター・バイ・ザ・シーにやってくる前と、そこから立ち去る時とでは、元妻に出会えたこともあり、随分と心持ちが変わっていて、僅かながらも光明が見出だせるのではないかな、と思いました。

なるほど、そらそうですね。完治しない傷ながらも痛さが少しでも和らぐ方向に進んでいるから見ていてただ暗澹たる思いにはならないのですね。


> 『ライオン』については、(略)それが逆に、この作品の欠陥になっているのではと思いました。

同意。


> 『怪物はささやく』については、「少年はサバンナ高橋似」というのは言い得て妙ですね!なお、「宛て声はリアム・ニーソン」とありますが、同人はモーションキャプチャーを通して怪物を演じていますから、出演者の1人とみなせるように思います。

「リアム・ニーソンのモーション・キャプチャー」ならともかく、「リアルなニーソを履いたモーニング娘。のキャバクラショー」ならもっと楽しめめたかも(何じゃそりゃ)

Re: →午後8時の訪問者

こんちは、makiさん。

「親密すぎる」がないと看護婦さんのポルノはなくなっちゃうので、そこは一つググっと我慢してほしい所とです。

Re: →美女と野獣

こっちもこんちは、makiさん。

> 冒頭の朝の歌、
> 野獣の新曲、
> 酒場でのガストンの歌、たんを飛ばすのも一番ガストン~♪みたいなところが好きでした

どれもアニメからの再現としても、人間がやってるミュージカルとして違和感ないんだよね。

Re: タイトルなし

こんちは、クマネズミさん。

「大人の事情」はハッキリ分かるようにスーパーマン・ルックの男女、バットマン・ルックの男女、一人スパイダーマンくらいでよかった。分かりやすいのが一番。


> ところで、「鬱い」ですが、下記のサイトの記事で質問者が言うように、読み方は「うつい」ですか?
> https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1052445400

記事の中にあるように「うついけん」というダジャレです。

Re: マンチェスター・ライオンと野獣

こんちは、ボーさん。

> なかでは、ライオンがいちばん好きかなと。

候補が
「マンチェスター」
「ライオン」
「野獣」

「マンチェスター」が「まんちょスター」だったら「まんちょスター」が意外に好きかもしれない。映画としてはこの三本ならベタな「野獣」が好きかな。

マンチェスター・バイ・ザ・シー

アラシ見参!

女子校生の分際で黒パンツかよ。
あっ、女子校生だから黒パンツか。
柄パンツとの使い分けはなんだろう。

Re: マンチェスター・バイ・ザ・シー

こんちは、先輩。

なんかパンツの話を記事に書いたような気はしてたんだが「マンチェスター・バイ・ザ・シー」じやないだろ。

マンチェスター・バイ・ザ・シーその2

え〜と、
甥が、ガールフレンドの部屋で楽しいことをしようとするでし。
最初はガールフレンドの母に邪魔されます。
この作品だよね。

Re: マンチェスター・バイ・ザ・シーその2

こんちは、先輩。

> 甥が、ガールフレンドの部屋で楽しいことをしようとするでし。
> 最初はガールフレンドの母に邪魔されます。

あー、そーか。毛唐のパンツの色に関心はないんで思いだせなかった。パンツ見た記憶が欠落してる。そして、色の付いたパンツの話は「マンガ「ちおちゃんの通学路 第一巻」~」の記事で書いてあった。この辺が混乱の元だったのだな。

大嘘つき?

>毛唐のパンツの色に関心はないんで思いだせなかった。

エマ・ワトソン、クロエ・モレッツ、ジェニファー・ローレンスあたりのパンツの色、(まずないと思うが)けつ、なまちちにも関心はないのか?

Re: 大嘘つき?

こんちは、先輩。

> エマ・ワトソン、クロエ・モレッツ、ジェニファー・ローレンスあたりのパンツの色、(まずないと思うが)けつ、なまちちにも関心はないのか?

ジェニファー・ローレンスはタイプじゃないので除外。
クロエは小学生までが良かったから除外(ヤバ)。
エマ・ワトソンはもっとも好みだけどパンツの色とかに興味はなし。

基本、外人さんとセックスするみたいな関係が全く連想できないから興味がわかないのだと思う。まだまだ私のところには黒船が来てないのだ。エマ・ワトソンのけつとかなまちちとか見たら、ありがたすぎて目が潰れるかもしれない。

ボーはささやく

あと2本で、この記事コンプリートだ。
しかし、もうだめだ。

Re: ボーはささやく

こんちは、ボーさん。

「おとなの事情」は退屈せずに見れて面白いす。「おとなの三乗」とか「おとなの四乗」対策として(そんなのでけんわい)

こんばんは

→大人の事情

私これてっきり、「おとなのけんか」のリメイクだと勘違いして借りました(笑)
現実味あるようなないような、感じですが…
カップルたちの事情が明かされていくにつれ、
人間って誰しも「秘密」をもってるんだなあと考えてしまいました

Re: こんばんは

こんちは、makiさん。

> →大人の事情
> 私これてっきり、「おとなのけんか」のリメイクだと勘違いして借りました(笑)
> 現実味あるようなないような、感じですが…
> カップルたちの事情が明かされていくにつれ、
> 人間って誰しも「秘密」をもってるんだなあと考えてしまいました

「おとなのけんか」ありましたねえ。子供の喧嘩が徐々に大人の喧嘩に拡大してく奴。

誰しも秘密を持ってはいるけど、こっちの秘密とあっちの秘密が打てば響くみたいに作るのは難しいし、リアルではそんな密接に他人と暮らしてはいないかな。SEX関係は基本的に全て秘密だから、三組の夫婦と独り者を集めて2組くらいのSEXが暴露されれば映画としては出来上がるかも、とか、乱暴な事を言ってみたりする。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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