◆『君は僕をスキになる』
五つ星評価で【★★★★★斉藤由貴がもう】
1989年の公開以来、約30年ぶりの2回目。
もちろん初回も凄く面白く見たけど、今回2回目の方が斉藤由貴と山田邦子の「ダメ感(=負け組女子感)」が「バブル時代」と相乗効果を出して、より染みた感じがする。まあ、勝ち組女子も今の目線で見ると暴力的でガヤガヤ騒いでる外野だからオシャレには見えないんですけどね。
もう斉藤由貴が可愛くって、ドラえもんに似てるのに可愛いって凄い。
山田邦子がセックスはしたくないんだけど憎めないいい奴で、男前。
加藤雅也のフェロモンはイタリアンのように濃密。
大江千里はカントリーっぽい。トヨエツはチョイ役だ。
一応、恋の成就でハッピーエンドになってるけど、どっちのカップルともあまり幸せになれない気かする。
◆『就職戦線異状なし』
五つ星評価で【★★★仙道敦子がもう】
こっちは公開時(1991年)に見逃して初見。
同じく30年近く経っているのに織田裕二の変わらなさ加減には凄いものがある。
当時からチャランポランな役だったのだが、今は年を取ってテクを磨いたのに性根がチャランポランな奴みたいな方向にシフトしている。うん、まあ、そうだ。あまり変わらない。織田裕二の演じる役柄はどいつも同じ人格なのだな。あのCMの犬でさえ。
織田裕二と火花を散らす人事部社員、本田博太郎も変わってないように見えるが、それは当時から今まで一貫して同じ演技をしているからであって肉体は流石に変わっている。本田博太郎の性根がやーらしい演技はこの当時から絶品だ。
そうそう仙道敦子がかーいーんである。この物語の中では学生5人企業2人がメインキャストだが、仙道敦子だけがバブルに踊らされてる感がない。この仙道敦子を切り取って今のドラマにはめ込んでもそんなに違和感がない。隠れた高級品みたいで実にいい。
学生は後、的場浩司、坂上忍、羽田美智子。的場浩司はヤクザ役者になり、坂上忍は司会業が好調で、羽田美智子はお母さん役者になった。それぞれ若いのう。羽田美智子なんて、よく、芸能界を生き残っているよ。会社側は織田裕二と仲が良くなる和久井映見。和久井さん目を見張るバブリーっぷりです。そういうシーンはないけどジュリ扇振っててもそんなにおかしくない役。あー畜生エロいシーンも欲しかった。
【銭】
どちらも一般入場料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・君は僕をスキになる@ぴあ映画生活
・就職戦線異状なし@ぴあ映画生活