◆『マジンガーZ インフィニティ』新宿バルト9-8

▲この目力。
五つ星評価で【★★評価してあげたいがビジュアルに比例して話はつまらん】
ビジュアルとか、キャラクターとかは中々かっこ良い。
で、ダメなのはコラーゴンとマジンガー・インフィニティ。これがどちらもつまらん。
コラーゴンなんてテレビの切替チャンネルみたいで全然燃えない設定だ。仮にそれが大惨事を起こすとか、既存の文明をゼロクリアするならするで、それはそういう地獄をちゃんと観客にきちんと説明せなあかんと思う。単に時間切れ=世界の終わりみたいに言われても、そんなんドキドキせんわあ。
マジンガー・インフィニティもでかいだけで個性があるようには見えなかった。グレート・マジンガーもマジンガーZも淡々と同ペースで戦い続けてるだけで、正しく機械が疲弊していく。それは理屈、正しいのだけど、緩急つけてピンチとかを煽るのが演出じゃないだろうか? だから、マジンガー・インフィニティが単に最後に戦ってる機械獣みたいな扱いで強さを感じなかった。
ドクター・ヘル、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵は濃くていい。でも一人一人操縦士にしてしまったのは格落ちだな。ピグマン子爵が出ないのはコード上まずいからかな? ドクター・ヘルの「多様性は悪」論はとても悪者が言いそうな議論でちょっといいなと思った。
一番よかったのがボスとボス・ボロット。主人公よりも、ここの方が「情」が濃かった。永井豪の主人公に何を求めるかと言えば、最後の最後まで死んでも折れないような信念を持っている事。出番は少ないけど、永井豪イズムを一番濃く煮詰めてたのがボス達だったみたいに見えた。
◆『進撃の巨人 Season2 覚醒の咆哮』新宿バルト9-3

▲キャンディーズが解散するようにバラバラになる5人。
五つ星評価で【★★★★おもしれえんだもの】
TVシリーズの編集物だが、話がしっかりしてるし、積み重なる謎と解明されていく謎のバランスが見事。こういうのが本当、プロの仕事だな、と思う。前回が対女型巨人とのエピソードだとすると、今回は謎の巨人が4体現われて、その3体とエレンの身柄を争う戦いを描くエピソードになる。敵の姿が徐々に見えてきたような、来ないような。話は全然途中なんだけど、一つの作戦の終結をもってとてもいい一纏まりのシーズンになってる。はよ、次が見たい。
◆『嘘八百』トーホーシネマズシャンテ2

▲「中身? 不揃いなリンゴ集めたジュースでんがな」
五つ星評価で【★★★まずまず】
中井貴一と佐々木蔵之介のベシャリが何か飽きなくておもろい。
マンガ『ギャラリー・フェイク』とか読んでると、そら、もっといろんな手を打たないと騙す方も騙されんだろうとも思うんだけど、多分、語り口が気持ちいいんで見ていて悪い気がしない。まあ、こういう事もあるのかくらいに説得力はある。でも、その辺をもっとキチっとしておいたら、ちっちゃい話がもう少し膨らんだのになあ。
飲み屋・土竜の面々(木下ほうか、宇野祥平、坂田利夫)がおもろいけど、そんなメンツが偶然集まんのには違和感あるので、この辺にサブ・エピソードを一つくらい加えてほしかった。
佐々木蔵之介がきちっと陶芸家に見えるあのプロセスが良い。
森川葵は普通にかーいーのだけど、前野朋哉ともども、詐欺側の話には全くいらないメンツなので何か如何にもサービス要員みたいに見える。じや、じゃあもうちょっとサービスしてくれてもいいじゃない?
PS 戯言
まだ、浅草に名画座があった頃なら『800』と『嘘八百』と『嘘を愛する女』を
3本立てで掛けてくれる映画館があったかもしれないのになあ。
【銭】
『マジンガーZ インフィニティ』:』:2800円で常設ダフ屋から購入した東映の株主券(6枚券)のうち東映配給作品として1枚を使って鑑賞。
『進撃の巨人 Season2 覚醒の咆哮』:新宿バルト9夕方割引(平日17:30-19:55)1300円
『嘘八百』:チケット屋で額面1400円のムビチケを1100円でGET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 マジンガーZ/INFINITY@ぴあ映画生活
・劇場版 進撃の巨人 Season2 -覚醒の咆哮-@ぴあ映画生活
・嘘八百@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・劇場版 マジンガーZ/INFINITY@だらだら無気力ブログ
・劇場版 マジンガーZ/INFINITY@徒然なるままに
・劇場版 進撃の巨人 Season2 -覚醒の咆哮-@だらだら無気力ブログ
・嘘八百@だらだら無気力ブログ
・嘘八百@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
▼関連記事。
・進撃の巨人前編紅蓮の弓矢@死屍累々映画日記
・進撃の巨人後編自由の翼@死屍累々映画日記
・嘘八百関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章