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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『女経』『女妖』新文芸坐

新文芸坐の企画「大映女優祭 百花繚乱」から1プログラム。

◆『女経(じょきょう)』
五つ星評価で【★★★】
1960年のカラー映画。初見。オムニバス。
①「耳を噛みたがる女」監督:増村保造、主演:若尾文子
②「物を高く売りつける女」監督:市川崑、主演:山本富士子
③「恋を忘れていた女」監督:吉村公三郎、主演:京マチ子
という構成。

①は銭ゲバ娘の銭ゲバっぷりと純情の小さなコメディー
②は美女の変な商売を描く市川崑ドラマ(ジャンルが市川崑)
③はしっとりした人間ドラマ。

どれも「女」が主体的に「金」を儲ける話だから「女経」なのかな。「女経」という言葉なんて聞いた事ないから造語だと思うのだけど。「女」の「経済」だか「経営」だか。①と②は「金」というより「銭」を儲けようとする話で、どこかさもしい。それは手元に金があった方が嬉しいけど、何かそれを中心にそこだけみたいな話をされるのはちょっと拒絶したくなる。ピカレスク的にそれで万歳ってのがあっても構わんは構わんのだけど。だから③が引き立って面白く思える。③はさもしい「銭」の世界から人間らしさを取り戻す話なのだ。

私、京マチ子は現代的でズカチャカしたのも撮れるのだけど(それこそ『穴』とか『足にさわった女』だ)、和服で京言葉喋って、しっかりどっしりしてる方が所作が美しくて好きだなあ。


◆『女妖(じょよう)』
五つ星評価で【★★】
1960年のカラー映画。初見。オムニバス風の三つのエピソードからなる話で、主役は船越英二で同一人物。船越英二は善人か狂人の二者択一というイメージなのだけど、今回は優柔不断な善人の方。
監督は三隅研次、各エピソードに妖しい女が一人ずつ。三隅研次の描く女優って賭場を荒らすか匕首振り回してるかのどっちかっぽいから怖そうだよなあ。オープニングロールが妖怪か女山海塾かって感じで趣味良くない。
①山本富士子 謎の女
②野添ひとみ また別の謎の女
③叶順子 生き別れの娘

①は普通の恋愛ドラマ、③は親子の愛情ドラマ。②はサスペンス。
②の野添ひとみのサイコパスっぷりは怖い。顔が広瀬アリスに似てる。それが怖い。あの顔はひどい事しそうな顔よ(失礼だな、俺)。

PS 山本富士子のパート冒頭で、今はなき浅草映画街が
 映る。東京倶楽部とか、もう繁栄の限りで懐かしい。
 どこが見どころと言えば、そこが一番の見所かもしれない。



【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
女経@ぴあ映画生活
女妖@ぴあ映画生活
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