◆『マンハント』109シネマズ木場5(ネタバレ)

▲新郎新婦これが初めての共同作業です。
五つ星評価で【★★何やってんねんジョン・ウーと福山雅治】
無実の罪をかけられたチャン・ハンユー演じる日雇い労働者にしか見えない国際派弁護士と、凄腕独断専行刑事・福山雅治が最初ケンカしてるのに徐々にお互いを意識しつつ仲良くなるってラブコメ展開で、最終的には「おまんはんと、おまんはんと、地獄まで一緒の道行どすえ」なので「マンハント」ってダジャレかよ(いや多分違う)。で、ラブコメ展開の間に殺し屋の襲撃がありーの、ホームレスの倉田保昭最強がありーの、池内博之坊ちゃんも頑張っているありーの、えーと、えーと、えーと、ドラッグの話いらなくない。これ、ドラッグの話を抜くと大変スッキリする。元々、冤罪を仕掛けられた弁護士が刑事に追われながらも冤罪を晴らすというのが骨子で、新薬の開発、実験による恩人死亡、自己も実験媒体に、と言うのが凄くでかい枝葉なのだ。
チャン・ハンユーはどうだろう。弁護士だと言うのに頭がいいように見えなかった。いや、頭の良さを証明するためにいきなり円周率百桁とかそらんじられても困るが、捜査を牽引する事で福山雅治だってそこそこ頭がいいように見えるのだから、その辺りでちゃんと頭がいいように見せてあげないといかんのではないか。
ツイッターのフォロワーさんが殺人事件の冤罪を晴らす為にバンバン人を殺していく謎展開と言っていたが、全くその通りである(笑)。
福山雅治は普通。福山雅治以上の凡人頭が警察署内に山のようにいるので、そこそこ頭が良く見えるのはプラスポイント。この人、凄く熱演しても顔のイケメン具合以上に、演技によるかっこよさが浮かび上がって来ない不遇な人だ。今回もそのジンクスは挫けず。
福山さんのライバル刑事トクナガクニハルさんは初めて見たけど、病的な権威が絵になってて中々よかった。
ホームレス役の倉田保昭さんは最初から最後まで全出番がかっこ良かった。
ウーさんそんなに無理して鳩出さんでも。
監督の娘の太っちょ女殺し屋アンジェルス・ウーは良い。この人の悪口はあまり聞かない。
◆『嘘を愛する女』トーホーシネマズ新宿8

▲女宇宙飛行士(左)が5年越しに地上に帰ってくると恋人の男は松田龍平みたいに姿が変わり、自分は宇宙人と言いだし、愛を思い浮かべてくださいと言う。これは5年前のスナップ。女宇宙飛行士はやるせなく、男にドラゴンボールを朗読してあげるのであった。などと書いてると長澤まさみもいろいろ頑張ってるな。そう言えばゾンビを殺してた事もあったな。高橋一生はシン・ゴジラを殺してるからいい組み合わせか。それ以前に小美人だった事もあるしな。
五つ星評価で【★★★川栄さんがいいセフレっぽくて何だかもやもや】
物語の展開に翻弄される、主人公の長澤まさみがメンヘラっぽくて共感度がちょっと低目である事を除けばよく出来た脚本だと思う。まあ、長澤まさみは耳が弱いとか、SEX好きそうとか、
エロいイメージぶち込んできたので許してしまうのだけど。
予告でも見せる川栄李奈の蹴りが良い。
ただ、長澤まさみと比較するにはどうにもフワフワしたキャラで
相並び立ちはしなかった。もうちょっとちゃんとしたリアリティーを
与えてあげればいいのに。
DAIGOのオーラも何もない変わり者っぷりには好感を持った。
謎の男・高橋一生が信じるに足るかどうかと言う命題は枝葉を落として1エピソードに絞りあげた『怒り』と言ってもいいかもしれない。ちなみに高橋一生とDAIGO、もしくは吉田鋼太郎の濃厚なホモシーンや、川栄李奈が米兵に蹂躙されるシーンとかはないので、言葉通りではなく、比喩であるという事をお含みおきください(そらそうやろ)。
あっ、あと同棲開始のシーンで『植物図鑑』思いだしたりもした。
PS ここなつ映画レビューさんに描いたコメントが
バカ全開でなかなかいい感じです。
◆『コンフィデンシャル 共助』トーホーシネマズ新宿4

▲北(左)と南(右)。
五つ星評価で【★★★★こんなにおもしれーなのに、映画に埋もれるなあ。残念】
北朝鮮から韓国に逃亡した犯人を追って朝鮮から韓国に刑事がやってきて「共助捜査」を行う事になる。捜査とは名ばかりの政治的な駆け引きばかりに終始するかと思われたが、北、南、上層部、現場の思惑や判断で捜査の形が変わっていき、最後にはギリギリの信頼関係で南北の刑事が悪に対峙する。そら、ハッピーエンドに終わるベーシックな作りではあるのだけど、きちんと面白い娯楽映画の傑作に仕上がってる。
北の刑事(ヒョンビン)がイケメンで超人、南の刑事(ユ・ヘジン)がブサメンで手際も悪いが心はちゃんと刑事というのが対比が効いている。勿論、南の刑事は北の刑事の引立て役として機能するのだが、それだけでは終わらない。ちゃんとそれぞれ両方に負い目もあるし、見せ場もある。とてもフェアな作り。
ユ・ヘジンが相変わらず変な顔でいいんだわ。
あの顔がスクリーンに出てくるとリアリティーがある。そして、二人とも凄い量のアクションをこなしている。
北の刑事が短い滞在期間、ステイする形になるユ・ヘジン家の家族も楽しい。
しっかり者すぎるが夫を愛してる妻、ちゃんと親思いの娘、イケメンに一目惚れしてしまって右往左往ドタバタ掻きまわす妻の妹。この妻の妹がメチャ可愛いと思ったら「少女時代」の中の一人なのか。コメディ・パートがきちんといいバランスで入り込んでくる。

▲南の嫁の妹。
いやまあ、ちゃんと面白いのにこの映画は埋もれるな。
全然、宣伝見かけなかったし、『コンフィデンシャル 共助』って題名では映画の内容が全然、伝わってこない物。甚だ残念なり。
◆『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』ユナイテッドシネマ豊洲9

▲SWでいうところのカイロ・レン的なスタンスにいる男スザク。
五つ星評価で【★★★★相変わらず面白いけど今回はちょっと舌っ足らず】
TVシリーズ編集の一作目は面白かった。
同じくTVシリーズ編集の二作目はどうかと言うと、面白いけど、一作目ほど、編集がスムーズでないのが、原本シリーズを見てなくても分かる。死ぬほど張ってある伏線が全部繋がってはいないし、おそらく「PART Ⅲ」につなげる謎だってあるに違いない。でも、一本の独立した映画の中で明かされない謎があるのは「次回どうなるどうなる」みたいな煽りの謎以外は凄く悪い方向性で気になる。
そんな中、ユーフェミアがあんな事に。
そしてゼロとスザクの仲があんな事に。
もう、絶望しかない方向性でひどい話になっていくのをブルブル震えながら見てました。勿論、続きも見に行きます。
しかし、これだけ色々キャラがいるのに、こいついい奴だなみたいに心が許せるキャラが全然いない。バカか裏切り者しかいないアニメ。その中で唯一マトモだったユーフェミアがあんなだし、正しさの象徴である筈のナナリーもゼロから隔離されてしまった。あー、気になる。続きは5月、三か月後か。何やら連載マンガの単行本待ちみたいな周期だな。
それにしてもすんげドラマが盛り上がる。しかし分からんままの謎も多いな。
◆『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』トーホーシネマズ新宿3

▲このポスターのおっぱい表現が実に上手いなあ。
五つ星評価で【★★好き者が作って好き者が楽しむ映画】
おそらく、メカ戦とアイドルが好きな好き者しか相手にしないみたいな理想を掲げて作られたアニメ。
人間の動体視力の限界を越えた板野サーカスとアイドルソングが最強設定の世界。歌は心みたいな綺麗事言いながら、どうにもこうにも歌は武器として取り扱われる。自陣から見てるから綺麗事が否定されないだけ。アイドルグループ「ワルキューレ」の歌う歌は自由意志を奪ったり、取り返したり、その性質は何だか『コードギアス』の洗脳機能ギアスの薄い奴っぽい。じゃあ、全然ヤバイ奴じゃん。
『新世紀エヴァンゲリオン』よろしく、とってもお手軽に人類の群体生物化が立ちあがって、あっという間にその目はなくなってしまう。気が狂っているエヴァの世界ならともかく、皆が皆、個体としての人間を捨てて「人類」という一匹の動物になりたがってるとは思えない。こういうのって誰か一人が決めちゃって「人類国民投票」みたいなのも絶対やってくれないし。
PS ワルキューレってWサイン出してたけどVサインじゃね?
【銭】
『マンハント』:毎月10日109シネマズデー、全員1100円
『嘘を愛する女』:毎月14日トーホーシネマズデー、全員1100円
『コンフィデンシャル 共助』:毎月14日トーホーシネマズデー、全員1100円
『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道』:ユナイテッドシネマズ、金曜メンバー1000円。
『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』:毎月14日トーホーシネマズデー、全員1100円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・マンハント@ぴあ映画生活
・嘘を愛する女@ぴあ映画生活
・コンフィデンシャル/共助@ぴあ映画生活
・コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道@ぴあ映画生活
・劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・マンハント@ここなつ映画レビュー
・マンハント@だらだら無気力ブログ
・マンハント@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・嘘を愛する女@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・嘘を愛する女@ここなつ映画レビュー
・嘘を愛する女@映画的・絵画的・音楽的
・コンフィデンシャル/共助@ここなつ映画レビュー
・コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道@だらだら無気力ブログ
▼関連記事。
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