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『ベイビー・ドライバー』『パターソン』ギンレイホール

◆『ベイビー・ドライバー』

▲画像は後から(追いかけてくる)。

五つ星評価で【★★★カーチェイスがステキ。ベイビーのいろいろ欠損してる感じも逆に共感度が高くなって良い】
冒頭のいきなり始まる感が最高。
主人公の聞いてる音楽と劇伴が一緒というのがとても気持ちがいい。
セリフに邪魔をされない分、カー・チェイスに集中できる(という意味ではセリフが猥雑にうるさいタランテイーノの対極である映画なのかもしれない)。

彼氏彼女は可愛い組み合わせなのだけど、普通、こんな簡単に惚れた腫れたにはならないだろ(だから「ロマンチック」と言われるともう反論の余地もないが)。

ジェイミー・フォックス怖し。まあ、元から怖い顔だが。


◆『パターソン』

▲絶賛洗脳中。

五つ星評価で【★★ジャームッシュだねえ】
パターソン町にいるパターソンさんの何気ない日常。
町田にいる町田さんの特に何の変わりもない一週間の変わり映えを確認する。いや、俺はエージェントとか工作員とかじゃないから、そういうのは普通に退屈よ。基本、ジャームッシュは苦手だけど、どうにか一本まるまる起きて見てられた。ギンレイホールが混んでて最後列で立ってみたからである。うん、立ちながら寝てはいないと思うよ。

主役がSWカイロ・レンのアダム・ドライバーなので、妻とうそぶく女のモノクロ洗脳環境(白と黒はトルーパーとベイダーの色/帝国に染まれというメッセージ)に耐えながら、最後の最後にダークサイドに誘う使者として犬が現れる。と考えると永瀬正敏はそのダークサイドを閉じんとするジェダイの騎士ではないか。うんまあ、永瀬はアダム・ドライバーの精神の均衡を保つようにして救っていた。最終的な解決方法として、犬はモノクロのパンケーキの具材として使用し、その血の色からパンケーキのモノクロ二元性を崩せばいいのではないだろうか。

パターソンと言えば『シン・ゴジラ』の石原さとみの役名がカヨコ・パターソンだった。
石原さとみがパターソンの町をウロウロしても面白くなりそうにないな。それはPVだな。

            
【銭】
ギンレイホール会員証で入場。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ベイビー・ドライバー@ぴあ映画生活
パターソン@ぴあ映画生活
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パターソン

アメリカ・ニュージャー州パターソン市。 バスの運転手をしている男パターソンは妻ローラと愛犬マーヴィンと暮らしている。 仕事が終わると真っ直ぐ家に戻り、犬の散歩、そしてバーで1杯飲むのが日課だった。 詩を愛するパターソンは、自分でもノートに詩を綴っている。 一方、妻はバザーに出すカップケーキ作りに夢中だった…。 ヒューマンドラマ。

ベイビー・ドライバー

大物犯罪者ドクの指示の下、銀行強盗犯のドライバーをしている青年ベイビー。 幼い頃の交通事故で両親を亡くし唯一生き残った彼は、後遺症の耳鳴りを音楽で紛らわせていた。 ドクへの借りをすべて返し晴れて自由の身になる日も近づいたある日、彼は行きつけのダイナーのウェイトレス、デボラに一目ぼれしてしまう…。 クライム・アクション。

「ベイビー・ドライバー」(1回目)

音楽のドライヴ感で全編を疾走!

「ベイビー・ドライバー」

噂通りに、噂以上に面白かった!書き言葉にするとみんな野暮になるので、作品のレビューを書くのが難しい。色んな映画作品へのオマージュに溢れ、だが確実にオリジナリティがある。ノリノリなミュージックと、主演ベイビー(アンセル・エルゴート)の身体能力の高さ(これはリズム感にも通ずる)が最高のコラボとなって画面から溢れ出る。脇を固める役者もいい。映画愛に溢れている、というか。父親ヅラした悪役のケビン・ス...

コメント

非公開コメント

ベイビー・ドライバー

こんにちは。
この作品、とても良かったけれど観終わった後には何も残らない、そしてそこがまたいい、というちょっと面白いテイストでした。
主役のボクちゃん、「ベイビー」なのに背がやたらでかいんですよね。ケビン・スペイシーと並んだりするとそりゃあ、もう…。

Re: ベイビー・ドライバー

こんちは、ここなつさん。

ベイビーはそんなに背が高いの? よおし、斧持ってこい。

「デボラ」の三曲目って何かないかなと頭を絞ってたら『デボラがライバル』って邦画を思いだした。主題歌か何かに「デボラ」付いてるかなと思ったら、吉川ひなのの「ウサギちゃん・セイグッバイ」のアレンジ変えた奴だった。そうね、そんなだったかもね。『デボラがライバル』のデボラ役は谷原章介。谷原章介が『ベイビー・ドライバー』のデボラだったら病んだ映画になったろうなあ。

もはや懐かしいぜ、ベイベー!
おれは運転手じゃないぜー!

Re: タイトルなし

> もはや懐かしいぜ、ベイベー!
> おれは運転手じゃないぜー!

これはプッチモニの
「♪BABY 恋にノックアウト。全てがLOVEね」
という歌詞通りの映画でした。流石つんく。

今晩は。
「パターソン市は失業率が高く、治安はマンハッタンなどに比べて格段に悪いので、注意が必要」とされていますから(劇場用パンフレット掲載のエッセイにおいて)、「石原さとみがパターソンの町をウロウロ」などしたら、『怒り』において広瀬すずが米兵から被ったのと同じような目に合うのは必定でしょう。そうなると、「どうにか一本まるまる起きて見てられた」どころではないかもしれません!

Re: タイトルなし

こんちは、クマネズミさん。

石原さとみがそんな目に会うなら、そらあ釘づけですわ。
しかし、ジャームッシュの映画見る限りでは、そんなに治安が悪そうに見えません。
映画の中でも事件と言えばダイナーでの痴話喧嘩による障害未遂事件が起こるくらいです。
本当に治安が悪いなら、店の奥から先祖伝来のインディアン殺しの異名を持つライフル銃が現われて血で問題を解決したのじゃないかな、とか思います。まあ、ジャームッシュの脳内パターソンと現実のパターソンは違うのかもしれませんが。

タイトルなし

>映画の中でも事件と言えばダイナーでの痴話喧嘩による障害未遂事件

え〜と、「傷害未遂事件」が正しいと思ふ。

IMがでふぉではしょうがないか。

Re: タイトルなし

こんちは、先輩。

> >映画の中でも事件と言えばダイナーでの痴話喧嘩による障害未遂事件
> え〜と、「傷害未遂事件」が正しいと思ふ。

一生涯をミセスではなく、ミスで過ごした井伊直虎について
ダイナーで誰かが語ってたらしいという事で
「生涯Miss井伊事件」が正しいです。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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