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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『風速七十五米』『宇宙人東京に現わる』『一刀斎は背番号6』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「シネマヴェーラ的大映男優祭」から2プログラム。

◆『風速七十五米』
五つ星評価で【★★★いいんか?このラストで】
1963年の白黒ディザスター映画。宇津井健主演。熱血新聞記者宇津井健が大都会の高層ネオンの危険性を新聞記事にしながら、そのネオン建設会社の社員に大層嫌がられるが、その会社の社長令嬢叶順子とはちゃっかりアチチな関係なのである。その二人の幼馴染田宮二郎は今ではすっかりヤクザになって殺人鬼高松英郎とネオン建設の妨害で破壊活動をする。修理を突貫工事で進める中、台風が来て……。災害の特撮が白黒映像であるからか、とてもリアルでいい出来。
今までにない風速75メートルの台風が来る中、建設チームはネオン管を配置中、再び大事故になる。殺し屋チームは田宮二郎の友情がこじれて仲違いになり、殺し合いになり、宇津井健も巻き込まれるが辛くも生き残る。ラスト台風一過で新しい朝が来てとても清々しい感じで映画は終わる。
であるが、宇津井健は友をなくし、得体のしれない殺し屋である田宮二郎は死に、善玉である所の建設会社は間に合わせると断言して意地で仕上げようとしていた仕事が結局間に合わず、その為に仕入れた材料もダメになり、材料仕入れに使った借金手形は殺し屋を雇っていた敵の会社に流され(会社が抵当物件に入っている)、ネオン発注元である製薬会社はいつまで経ってもネオンが出来ず、掛けた宣伝費が回収できない。どう考えてもハッピーエンドからはほど遠い状態なのである。
木下忠司のディザスターらしい派手な音楽は良し。



◆『宇宙人東京に現わる』
五つ星評価で【★堂々つまんない】
1956年のカラー映画。岡本太郎デザインの星型に目の付いたパイラ星人が有名。2回目か3回目。相変わらず何時観てもつまんねー(いやあ、つまんねーっしょ)。新兵器廃絶が目的で地球に来た宇宙人が、その新兵器を使って地球の危機を回避するとか、脚本が首を捻るような適当さ。カラーは実に綺麗でいい発色をしている。「東京に現わる」という題名だが、土地土地、妙に閑散としてて、本当に「東京」だろうか?と思うのだが、それくらいまだ東京がノホホンとしていたという事なのでしょう。物語の方でなく、当時の風俗を見るのに面白い一本。


◆『一刀斎は背番号6』
五つ星評価で【★★★清々しいマンガチックラブコメ】
1959念の白黒映画。山から降りてきた朴念仁の一刀斎さん菅原謙二も、下宿先の旅館の守銭奴だけど純情な娘・叶順子も、その恋のライバルの仁木多鶴子も、同じく恋のライバル春川ますみも、みんなしてかーいー。ちゃんとみんなそれぞれキャラが立ってるから感情移入しやすい。ラストいきなりぶつ切りみたいに終わるのが勿体ない。恋の行方もハッキリしないし、大リーガーとの対決も闇雲に勝ちゃーいいってもんでもない。全体面白いのに、閉じ方が実に勿体ない。
菅原謙二どこか岸谷五郎っぽい。
パ・リーーグでも野球場が人でいっぱい。東京ドームなんか未来の未来、後楽球場なのである。製作後、約60年後なのだけど、球場の広告とか「ああ、あそこじゃん」みたいな会社がいっぱいあって面白い。
春川ますみがエロきゃらなんだけど、気の強いオボコの叶順子の方が二者択一なら好みだけど、やっぱり合気道道場の娘だな。
東京タワーが立ったばかりという事で、景色にあちこち映りこんでいる。東京タワーでかい。と言うより、周りに何もなかった。武骨な鉄骨がその大きさと雄姿を凄くメンタルに表わしている。そのデカさになれていないのである。



【銭】
『風速七十五米』『宇宙人東京に現わる』:通常二本立てて興行価格1500円-400円(会員割引)。
『一刀斎は背番号6』:再集会割引価格1300円-400円(会員割引)。カップリングは『勝利と敗北』、時間が合わず。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
風速七十五米@ぴあ映画生活
宇宙人東京に現わる@ぴあ映画生活
一刀斎は背番号6@ぴあ映画生活
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