◆『15時17分パリ行き』ヒューマントラストシネマ渋谷2

▲「お母さん、オナニーやってごめんなさい」というコピーも合いそう。
五つ星評価で【★★いや、そんなビビーンと来なかったす。短いから退屈はしなかったけど】
・15時17分からの上映回がある丸の内ピカデリーさん偉い。パリには行かんだろうけど。
・テロリストが15時17分パリ行き電車に乗らないバージョンがあっても見る気はないです。
・ゾンビが出てくる電車映画はパリには行かない。終着は釜山。テロリストではないが傍迷惑なリストラ・サラリーマンが乗り込んできて電車がハチャメチャになってしまうのはリアム・ニーソンの新作。あれの終着駅はコールド・スプリング。パリ行きのテロリストがゾンビだった場合、被害者・加害者ともにけっこう流血するので感染拡大の可能性は高い。リアム・ニーソンがゾンビだった場合、ガン・アクションと打撲系が中心で流血は控えめなので感染拡大の可能性は低い。
・バリ行きだと堤真一が乗ってるかもしれん。
・バーフバリ行きだとみんな熱狂でおかしくなる。
・凄く面白いとは思わなかったが、そんなにつまらなかった訳でもない。短さが良かったのだろう
・本編の割にエンドロールが長く、マーベルみたいに次のヴィランが出てくるのかと一瞬思った。
・「15時17分パリ行き」と言う題名が思い出せない人は「いちごセブンティーンはパリで逝く」ってエロ変換して覚えると良い。
・そうそう観光シーン長いよ。
◆『さよならの朝に約束の花をかざろう』ヒューマントラストシネマ渋谷3

▲主役ちゃん。
五つ星評価で【★★問題はエモーショナルじゃない事】
絵が綺麗で設定が緻密だけど残念なのは話に意外性がない。
多分、岡田磨里は普通の生活の中での感情のさざ波を描くのが得意な脚本家なのだと思う(例:『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』)。今回は長命種と短命種の間の共存や生活のすれ違いを描く物語だが、ファンタジーで幾つもの王国が戦ってる世界を選んだことで命の長さという命題がぼやけてしまった。戦時においては長命種でも命が明日をも知れぬからである。長命種と短命種のギャップはとても小さい。そして、見知らぬ世界を選んだ事で、今までの高校生を描いた群像劇が持っていたキャラクター達への共感性が薄らいでしまった。知らない人たちが演じる感情の乗らない舞台みたい。こういう場合は感情をエモーショナルに暴発させてストーリーをグングン進めるのが良いのだろうが、岡田磨里の資質にはおそらくそれはないのだ。
長命種と短命種の物語でぱっと思い付くのは吸血鬼と人間。吸血鬼は「長命種」としてより「天敵」として描かれる事が多いので、その特性に関する感情を描いた作品は『ポーの一族』くらいではないかと思う。ああでも、あれ、そんなに読み込んでないや。
割とそうであるのに気が付かないのは人間が長命種であり、ペットが短命種である事だ。この両者の関係は以前は主従の関係であったと思うが、最近の兆候では概ねペットは人間の代用(=家族)の位置にまでたどり着いた。まあ、従者であろうと、家族であろうと、なくなって哀しいのは当たり前で、長命とか短命とかそう決まってるからとかに左右されない。ただ単に悲しい。悲劇であろう。
あと、先日見た『今夜、ロマンス劇場で』も、この命題を含んでいた。あんなのぶんぶんベタベタのお伽話なのだが、長命種の綾瀬はるかが短命種の坂口健太郎に寄り添う姿は納得させられる物があった。各個人の感情の中で愛は命の長さに負けはしない。物語として成立させるには、これがコアだと思う。
今回の『さよならの朝に約束の花をかざろう』はそのコアを正しく観客に提示できていただろうか?
みな母性愛にやられるらしい。母性愛は分からんでもないが、外見の如何に関わらず、母の立場に立った者が子供に愛情を示す事は普通なので、そこで強く感じいったりはしなかった。主人公が最初にお世話になる農夫の母ちゃんが「ザ・母」という感じで好きなのだが、彼女は途中で退出して出てこなくなってしまった。最後に出して対比に使うとかでも良かったのに。「母じゃないから母性愛感じられないんじゃないの?」言われたら言い返せないけど。
◆『勝手にふるえてろ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲2とヨシカ。
五つ星評価で【★★★★松岡茉優かーいーやん】
松岡茉優がかーいー。もうそれだけで幸せになれる映画。
多分、誰しもこのヨシカ的側面はあるだろうから彼女を応援しない訳にはいかない。
ヨシカの憧れイチの北村匠海が実はヨシカと趣味嗜好が似てたりなのは予想外の展開だった。しかし、そこから恋愛にはできんのかな? 北村匠海くんは外面から内面が推し量れないみたいな役ばっかやらされてる気がする(『きみの膵臓をたべたい』『恋の罪』)。運命の相手と言う妄想を葬るためにはイチとやり直すみたいなテリングは選べないという事か。
ヨシカにズケズケ入り込む男ニ、ごくごくたまにアングルによってなのかいい男に見えるのが癪に触る。客観的にはこういうぶつかり合う相手の方がヨシカのリハビリにとてもよい事は分かるのだが、映画内で一番ヒエラルキーの低い存在として描かれていたキャラが主人公と同等の位置にまで登りつめてしまうのは、おめでとうと言う気持ちより「猪口才な、無礼打ちにしてやる」みたいな気持ちの方を強く持ってしまった。
完全善意の友人、石橋杏奈。丸顔には善人が良く似あう。

▲休憩室の二人。畳をマジックミラー素材にして下のフロアから覗きたい。
ピンポイントだけど大事な前野朋哉、古舘寛治、片桐はいり、みんないい感じに使われてる。
◆『アリバイ・ドット・コム』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲メインキャラ3人。
五つ星評価で【★★★★ヒャッハー】
『世界の果てまでヒャッハー』の主演・監督による、ヒャッハー系のコメディー映画。相変わらずフックが多くて楽しい。 主人公の婚約相手はそんなに好みじゃないので、関係が壊れちゃった方が幸せになれそうと思って見てた。
◆『スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット』新宿ピカデリー5

▲しかし、このバグは料理したらきっとそれなりに美味いのだろうな。
五つ星評価で【★★★バグのデザイン】
ゲラゲラ。いつも通りにバグのデザインが最高でそれ以上でも以下でもない気がする。
元が小説とはとても思えない3DCGゲーム映画。
戦争を起こす理由が支持率高める為って安倍晋三の北朝鮮ミサイルみたいな話だな。
88分って短さは魅力。
【銭】
『15時17分パリ行き』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『さよならの朝に約束の花をかざろう』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『勝手にふるえてろ』:テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『アリバイ・ドット・コム』:テアトル水曜割引で1100円。
『スターシップ・トゥルーパーズ レッド・プラネット』:ピカデリー前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・15時17分、パリ行き@ぴあ映画生活
・さよならの朝に約束の花をかざろう@ぴあ映画生活
・勝手にふるえてろ@ぴあ映画生活
・アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件@ぴあ映画生活
・スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・15時17分、パリ行き@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・15時17分、パリ行き@お楽しみはココからだ
・さよならの朝に約束の花をかざろう@ノラネコの呑んで観るシネマ
・さよならの朝に約束の花をかざろう@映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
・勝手にふるえてろ@映画的・絵画的・音楽的
・勝手にふるえてろ@或る日の出来事
・スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット@だらだら無気力ブログ