ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『大江戸の侠児』『かげろう笠』新文芸坐

新文芸坐の企画「香川京子映画祭」から1プログラム。
時代劇二本立てで加藤奏と三隅研次。どちらも初見。香川京子ってアレだ。ちょっと井川遥に似てる。優等生で融通が利かないんだけど、どこかドジッコ属性持ってそう。

◆『大江戸の侠児』
五つ星評価で【★★★チュー】
1960年のカラー映画。87分。初見。
義賊・鼠小僧次郎吉青春記。
次郎吉役は銭形平次・大川橋蔵。銭を投げずに小判をばら撒くぜ。

渡世人の橋蔵・次郎吉が武家屋敷に忍び込んで出あった中老は田舎に残してきた許嫁にソックリ。中老に説教されて田舎に戻ると許嫁は身売り寸前。辛くも江戸に逃げようとするが、行き違いから次郎吉と許嫁は生き別れてしまう。数年後、とある事件から武家を恨むようなになった次郎吉は鼠小僧として街をにぎわすようになっていた。そこでバッタリ許嫁と再会。許嫁を手籠めにして、鼠も捕まえようとする悪漢の手を逃れ二人は旅立つ。

煩わしいのは相棒と子分半々みたいな位置づけの多々良純。トラブルメイカーである。こいつがいなければ、もっとスムーズに話が運ぶ局面がいっぱいあるのに。しょうがないか、多々良純ってそういう役者だから。

香川京子は中老と許嫁の二役。
キチっとした中老と、如何にもおぼこい許嫁と、両方綺麗でかーいー。

そもそも、鼠小僧も許嫁もひどい目に会う事になった貧困の元の偉いさん(突き詰めれば将軍)の胸が全く痛まない話なのは何かつまらんなあ。


◆『かげろう笠』
五つ星評価で【★★★街の灯かよ】
1959年のカラー映画。87分。初見。

お家騒動に荒れる藩で盲の姫様の命を案じて江戸に運ぼうとするものの、旅先を襲われ、姫様一人になってしまう。そこに現われた風体怪しい渡世人の長谷川一夫に助けられながらの旅になる。

とても風体が怪しく悪く世間ズレした長谷川一夫(まあ、いわゆる勝新みたいな役)とキラキラお姫様・香川京子のトンチンカンな道行きがおもろい。

江戸に上った姫様の目は手術で開くのだが、手術後一日は目に光を入れてはならない。ここで起こる剣劇にはもちろん身が入る。だけど、そういう剣劇みたいなシーンより、三隅の時代劇なのに、目の見えない姫様が渡世人を思う、時代劇で極めて珍しい「王子様~」な少女マンガ描写が出て来てニコニコしてしまった。


【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
大江戸の侠児@ぴあ映画生活
かげろう笠@ぴあ映画生活
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