ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『大江山酒天童子』『雑兵物語』『わたしを深く埋めて』『銭形平次捕物控 美人鮫』神保町シアター

企画「東西対決! 輝ける大映男優の世界」から4プログラム。

◆『大江山酒天童子』
五つ星評価で【★★思った以上に変な映画】
1960年、カラー、初見。
鬼の酒天童子(長谷川一夫)は当時、貴族・藤原氏から追われた落人であったとする伝奇時代劇。酒天童子一門には妖術師がおり、有名な坂本の綱との腕の取りあいはその妖術師とのやりあい、との体。鬼退治に出かける源氏の統領(市川雷蔵)と四天王(本郷功次郎、勝新太郎ほか)。雷蔵美しや。勝新は凛々しいけど白塗りが似あわず痛々しい仕上がり。この人は素の顔の方が本当にいい(人懐っこいけど美形の顔じゃないし)。
長谷川和夫は貫禄出てて、まだまだヤングの雷蔵や勝新を寄せ付けない。なのにラストよう分からずどこ行っちゃうんだ、お前。


◆『雑兵物語』
五つ星評価で【★★★★勝新自由、藤村志保かーいー】
1963年、カラー、初見。
とっつあん坊や顔の勝新太郎とへろへろ顔の船越英二が戦場で一番出来の悪い足軽部隊で右往左往。藤村志保は今までどうにも好きじゃなかったんだけど、人数合わせで男として扱われるこの映画の藤村志保だけは武田梨奈みたいで可愛くて大好き。何かふわふわしててJKっぽい。男装の女が入ってるお風呂に主人公が入ってくるという軟派系マンガでお馴染のコミカルHシーンとかもあって大笑い。これが元祖だったら凄いな(多分、違う)。美しくはないけどBLもあるでよ。


◆『わたしを深く埋めて』
五つ星評価で【★★いやあ、付いていけなかった】
1963年、カラー、初見。
二つの事件の絡み具合にすっかりやられて置いていかれる。
ダンディーな田宮二郎のお相手は古風な和服美女の若尾文子と、自由なヤング江波杏子。どっちにも好かれてしまうのがダンディーだよなあ。個人的には江波の方が好み。
ダンディーな田宮二郎のシャワーシーンがあるのだが、尻が映らないのは逆に安心できていい。自分が野郎だからかもしれないが。


◆『銭形平次捕物控 美人鮫』
五つ星評価で【★★★長谷川一夫はともかく、船越英二が強烈で凄い】
1961年、カラー、初見。
銭形平次役は長谷川一夫。大川橋蔵の平次衣装の青を基調としたカラーリングは長谷川一夫まんまで引き継いでるっぽい。銭を投げる時の効果音が「みゅーん」みたいなSFつぽい音なのが可笑しい。まあ、本当に寛永通宝を投げるなんて事はないから、音の当たりが付けられなかったのかもしれない(もしくは本当にあんな音なのかもしれない)。銭は通し紐に括ってあるのでかなりの量を所持している。現代の財布より大量に持っている事になる。確か96枚+紐付きで1両なので96枚くらい持ち合わせているのかもしれない。
麻薬事件と言う事で江戸の岡っ引きの平次が長崎まで行ってしまう。麻薬を扱ってるヤクザに対して、町人の平次ムチャクチャ強い。まあヤクザも基本町人だけど。でもドスとか持ってるのが往来練り歩いてるから侍同様危険なのは変わらない。そんなヤクザを裏で操ってるのが侍組織なのだが平次無双は止まらない。目上だろうが何だろうが、悪玉はバッシバシである。怖い怖い桑原桑原。
船越英二のへろへろっぷりが凄い。まるで背骨がないみたい。と言うかカトゥーン的。


【銭】
『大江山酒天童子』のみ平日三回目マチネ回割引で1000円(スタンプなし)、他3本は神保町シアター一般料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
大江山酒天童子@ぴあ映画生活
雑兵物語@ぴあ映画生活
わたしを深く埋めて@ぴあ映画生活
銭形平次捕物控 美人鮫@ぴあ映画生活
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