
▲分かりやすい『イット』のパチもん。
五つ星評価で【★★ダメな筈なのにどこかで許容しようとしている】
『イット』のパチもん映画。
最初に気が付いたのは声の響きが変ということ。
全編風呂場で撮影したかのように全てのセリフにエコーが掛かっている。
映画と言うよりライブ公演みたいだ。
ひょっとするとこれは映画ソフト側の問題ではなく、
上映方法に問題があった可能性がある。
何かちょっと普通じゃなさが際立って逆に効果としてよかった。
映像的には闇の「黒」がすっかり「デジタルグレー」で見づらかった。
これは単純にダメ。
キャンプの引率2名、子供6名という構成だが、
引率の年が若すぎて全員子供に見える。
せめて違う服を着せるべきだっただろうが予算がなかったんだろう。
出演者はみな好演。子供コミュニティの中でギシギシ音を出すような
ヒエラルキーの音や、それを横から見てる別コミュニティの
冷ややかな目とか、そこにそれほど力入れるのかという感じが
あるものの妙に冷徹で冷静に描写されている。
子供がみんな、混同されることなくちゃんと役を演じてるのもよい。
ホラーの名を借りながら、その中にドラマやどんでん返しがあるのかと思いつつ全くない。あまりにストレートに「なんじゃこりゃ」な肩すかしに逆に「まあ、いいか」という気分にさせられてしまった。特撮があの、はきだめ造形。うん、ボロは出さないけど、はきだめさんがやってる事自体が低予算の証明だよなあ。
普通に見ていられるのは、映画としての骨格がしっかりしている事と、物理的に時間が短いからだろう(物理的に時間が短かろうが果てしなくつまらん映画はあるから、それなりに褒めていいかもしれない)。
あ、いしだ壱成氏はいいビジュアルの一応美味しい役じゃないかな。
別に彼を起用する必然性はないけど。それは誰でも多分、同じだから。
【銭】
火曜ユーロスペースのサービスデーで全員1200円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・それ~それがやって来たら…@ぴあ映画生活
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