
▲七色の娼婦。黄色と紫がいいなあ(モモクロかよ)
五つ星評価で【★★負け越し増える】
初見。
ホドロフスキー初のメジャー資本作品らしい。
なのでホドロフスキーらしい奇手は
頭のおかしい富豪クリストファー・リーが出る冒頭10分くらいで
それ以外は思ったよりオーソドックスに
「こんなんも撮れるんでっせ」みたいに普通に撮ってる。
いや、やっぱ変なことやらんと、ホドロフスキーは。
小人や見世物市など「らしさ」が漏れてる所もあるが全体おとなし目。
クリストファー・リーのパートと賑わう泥棒市場撮ったところで
予算がなくなったんじゃないだろうか?
有名どころはピーター・オトゥールとオマー・シャリフの
『アラビアのロレンス』コンビ。
オマー・シャリフが品性下劣な泥棒で、
ピーター・オトゥールが争いを嫌う変人紳士。
主人公のオマー・シャリフが自分の生活の為なら
貧乏人からも躊躇なく盗むし、特別な美点もないので共感しにくい。
ピーター・オトゥールも世捨て人が高じて、正気に見えないので
これも取っ付きづらい。
威汚いオマー・シャリフが長い事、生活を共にした
ヨイヨイのピーター・オトゥールを全財産を捨ててまで
助けるかという葛藤のドラマな訳なんだけど、
そういう「人生の機微」みたいな奴、ホドロフスキーと遠くない?
個人的な意見としては、ホドロフスキーに「人生の機微」が分かるとはあまり思えない。いや、逆に分からないでいてもらいたいくらいだ。
これは言っておこう。七色の娼婦がステキである。クリストファー・リーが芋い。
【銭】
二本立ての一本『サンタ・サングレ』とは時間が合わずパス。夜間一本割引で800円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ホドロフスキーの虹泥棒@ぴあ映画生活
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