『ニンジャバットマン』『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』『ワンダー 君は太陽』『曇天に笑う 外伝2』『ジェイン・ジェイコブズ』
- Date
- 2018/09/10/Mon 01:51
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
摘まんで5本まとめてレビュー。
◆『ニンジャバットマン』新宿ピカデリー8

▲♪ニンジャー、摩天楼キッズ、って曲なかったっけ?
五つ星評価で【★★★突き抜けてる部分が嬉しくもあり、悲しくもあり】
はっきり言ってよう分からん部分も多い。と言うのは、アメコミ読者鑑賞用に、アメコミ読者じゃないと分からないようなクスグリがいっぱい用意されてるからだ。つか、それはプロのシナリオライターならちゃんと一見さんでも分かるように紹介せえよと思うのだけど、扱い的には、『ウルトラマン・ザ・ムービー』の類にウルトラ兄弟が現われても「何だ、あのウルトラマンに似た赤い怪獣は?」とか思わないように、それは事前知識で知っておくべき事らしい。
えーと、そう言うの(いわゆるプロ向け作品である事)は事前に告知してほしいもんだ。客数減るから告知しないだろうけど。
うーん、そこまでアメコミ読者ではないよ。他の普通のお客同様。
正義の味方側バットマンと執事のアルフレッドは知ってる。ロビン役が4人いる。いや、一人のロビンしか知らんよ。どーも代替わりしてるらしい。代替わりしてるのにみんな一度に出てくるなんて、彼等同士の細かい事情は知らんが、どうも色々屈折してて、知ってる人にはそれがたまらないらしい。
悪役はゴリラ・グロッド(知らん)、デスストローク(知らん)、ジョーカー&ハーレイ・クイン、ペンギン、トゥー・フェイス、ポイズン・アイビー、キャット・ウーマン。実写映画に出ていたキャラは知ってるけど、今作がアメコミを準拠として作られているので細かい設定とか微妙に違いそうだ。まあ、数はいっぱい出てるけど、ジョーカーとゴリラ・グロッドを除けば、筋的にはにぎわかしのガヤなのであまり問題はないが。
ともかくジャパニメーションの総力を結集したかのような美麗な絵と素晴らしいアニメートには魅力がある。見応えがある。冒頭から楽しい。それは認めたい。
ジョーカーのイカレ具合もとてもジョーカーらしい。だが、「ジョーカーらしい」と言う事は、見ていて、とてもメンタルが疲れるという事なのだった。ゼイゼイ。いやあねえ。ハーレイ・クインはビジュアル好きだけど、もちっと内面の狂っているけど甘えてくるカワイ子ちゃんな感じで萌えたかった。割とジョーカーに尽くすだけのキャラでしかなかったみたいで個性が乏しくない?
城ロボは日本版ゆえのアイデアだろうけど活きてる感が低い。
スタイリッシュに仕上げたけど、そのスタイリッシュほどには面白くはならなかった。そんな感じだろう。一つ作れば充分で、くっつくならもっと美学に照らし合わせたくっつき方をしなければ意味がない。
◆『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』シネマート新宿2

▲なかなかかっけーショット。あっ、主役の子じゃないや。
五つ星評価で【★★後半の間が悪い】
「なるほどそこは新機軸」という部分がチョコチョコあるけど、
適度にゆるい笑いが収まる前半中盤と比べて、
アクションばかりの比重が高い後半の間が悪くてどうにもダラダラ。
◆『ワンダー 君は太陽』トーホーシネマズ新宿4

▲感染の話から『あん』のハンセン病を思いだしたりもする。もちろんオギーのはうつらないのだけど。
五つ星評価で【★★★★泣かせる話には弱いのだけど、作りがクレバーだから、これで泣いても言い訳が立つ】
超新星フラッシュマンのレー・ワンダを思い出していた俺。
そして、ワンダーウーマンとかこつけて「DCじゃないのかよ」と突っ込みながら、
ワンダーくん(いやそんな名前ではない)の顔がジミー土田にちょっと似てやしないかと思った。
チューバッカ美味しい。
本人のエピソード以上に姉ちゃんのエピソードがたまらん。あの視点の切り替えにはやられる。
◆『曇天に笑う 外伝2』新宿ピカデリー7

▲白黒ショー(違う、白黒ショーはそんな意味違う)。
五つ星評価で【★★何か凄く退屈してしまった】
これはつまらん。話し運びがルーチンに乗っ取りすぎてるからだろうか。そんなに長い尺でもないので別にどうでもいいなあと思ってたら終わってしまった。元々の物語に詳しくないので、取りあげられたスピンオフ・キャラに興味がサッパリなかったので、特にダメだったのかもしれない。
◆『ジェイン・ジェイコブズ』ユーロスペース2

▲ずごごごごごごご。
五つ星評価で【★★★★最近のドキュメンタリーでは白眉の出来】
すんげ体調悪くて、そんな時にドキュメンタリーもどうかと思っていたのだが、見ていて面白くて目が冴えてしまった。
都市計画の違いによる、都市の生き死にをジェイン・ジェイコブズ(善玉)とロバート・モーゼス(悪玉)の一騎打ち形式で見せる。最終的にロバート・モーゼスは都市開発の主役の座から追われるが、映画外の事ではあるが、大都市としてニューヨークを計画した人物として彼を再評価する動きもあるらしい。おそらく、それは結果論ありきで、彼が手掛けなかったら手掛けなかったで、もっとよい都市になってた可能性が皆無と言う訳でもないだろう。
このモーゼスの大量の金を集めて作る大規模な街づくりは下町や長屋を潰してハイウェイを隣接した団地を作るみたいな発想だから日本でも取り入れられている。日本の団地が米国ほど荒廃がひどくないのはひとえに日本の治安がいいからに他ならない。ヤクザが銃で警察官を撃ちながらさびれた団地を根城にドラッグを売ったりはしないからだ。
私が住んでる東京の狛江市で、狛江駅に隣接していた狛江第一小学校が移転して跡地の開発がとても適当に進んでしまった為に住民としては昔の方が町としてのバランスがいいと思ってしまう。荒廃と言うほどの荒廃ではないが、きちっとした見通しを立てないと都市は生きもすれば死にもする。死んだという程ではないが、ずいぶん活気が失われてしまったなあと実感している。
【銭】
『ニンジャバットマン』:ピカデリー前回有料入場割引で1300円。
『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『ワンダー 君は太陽』:トーホーシネマズメンバー割引週間で1100円。
『曇天に笑う 外伝2』:番組固定料金1500円。
『ジェイン・ジェイコブズ』:ユーロスペース会員割引で100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ニンジャバットマン@ぴあ映画生活
・トウキョウ・リビング・デッド・アイドル@ぴあ映画生活
・ワンダー 君は太陽@ぴあ映画生活
・曇天に笑う〈外伝〉 ~宿命、双頭の風魔~@ぴあ映画生活
・ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・ニンジャバットマン@SGA屋物語紹介所
・ニンジャバットマン@徒然なるままに
・ワンダー 君は太陽@映画のブログ
・ワンダー 君は太陽@お楽しみはココからだ
・ワンダー 君は太陽@或る日の出来事
・ワンダー 君は太陽@ここなつ映画レビュー
◆『ニンジャバットマン』新宿ピカデリー8

▲♪ニンジャー、摩天楼キッズ、って曲なかったっけ?
五つ星評価で【★★★突き抜けてる部分が嬉しくもあり、悲しくもあり】
はっきり言ってよう分からん部分も多い。と言うのは、アメコミ読者鑑賞用に、アメコミ読者じゃないと分からないようなクスグリがいっぱい用意されてるからだ。つか、それはプロのシナリオライターならちゃんと一見さんでも分かるように紹介せえよと思うのだけど、扱い的には、『ウルトラマン・ザ・ムービー』の類にウルトラ兄弟が現われても「何だ、あのウルトラマンに似た赤い怪獣は?」とか思わないように、それは事前知識で知っておくべき事らしい。
えーと、そう言うの(いわゆるプロ向け作品である事)は事前に告知してほしいもんだ。客数減るから告知しないだろうけど。
うーん、そこまでアメコミ読者ではないよ。他の普通のお客同様。
正義の味方側バットマンと執事のアルフレッドは知ってる。ロビン役が4人いる。いや、一人のロビンしか知らんよ。どーも代替わりしてるらしい。代替わりしてるのにみんな一度に出てくるなんて、彼等同士の細かい事情は知らんが、どうも色々屈折してて、知ってる人にはそれがたまらないらしい。
悪役はゴリラ・グロッド(知らん)、デスストローク(知らん)、ジョーカー&ハーレイ・クイン、ペンギン、トゥー・フェイス、ポイズン・アイビー、キャット・ウーマン。実写映画に出ていたキャラは知ってるけど、今作がアメコミを準拠として作られているので細かい設定とか微妙に違いそうだ。まあ、数はいっぱい出てるけど、ジョーカーとゴリラ・グロッドを除けば、筋的にはにぎわかしのガヤなのであまり問題はないが。
ともかくジャパニメーションの総力を結集したかのような美麗な絵と素晴らしいアニメートには魅力がある。見応えがある。冒頭から楽しい。それは認めたい。
ジョーカーのイカレ具合もとてもジョーカーらしい。だが、「ジョーカーらしい」と言う事は、見ていて、とてもメンタルが疲れるという事なのだった。ゼイゼイ。いやあねえ。ハーレイ・クインはビジュアル好きだけど、もちっと内面の狂っているけど甘えてくるカワイ子ちゃんな感じで萌えたかった。割とジョーカーに尽くすだけのキャラでしかなかったみたいで個性が乏しくない?
城ロボは日本版ゆえのアイデアだろうけど活きてる感が低い。
スタイリッシュに仕上げたけど、そのスタイリッシュほどには面白くはならなかった。そんな感じだろう。一つ作れば充分で、くっつくならもっと美学に照らし合わせたくっつき方をしなければ意味がない。
◆『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』シネマート新宿2

▲なかなかかっけーショット。あっ、主役の子じゃないや。
五つ星評価で【★★後半の間が悪い】
「なるほどそこは新機軸」という部分がチョコチョコあるけど、
適度にゆるい笑いが収まる前半中盤と比べて、
アクションばかりの比重が高い後半の間が悪くてどうにもダラダラ。
◆『ワンダー 君は太陽』トーホーシネマズ新宿4

▲感染の話から『あん』のハンセン病を思いだしたりもする。もちろんオギーのはうつらないのだけど。
五つ星評価で【★★★★泣かせる話には弱いのだけど、作りがクレバーだから、これで泣いても言い訳が立つ】
超新星フラッシュマンのレー・ワンダを思い出していた俺。
そして、ワンダーウーマンとかこつけて「DCじゃないのかよ」と突っ込みながら、
ワンダーくん(いやそんな名前ではない)の顔がジミー土田にちょっと似てやしないかと思った。
チューバッカ美味しい。
本人のエピソード以上に姉ちゃんのエピソードがたまらん。あの視点の切り替えにはやられる。
◆『曇天に笑う 外伝2』新宿ピカデリー7

▲白黒ショー(違う、白黒ショーはそんな意味違う)。
五つ星評価で【★★何か凄く退屈してしまった】
これはつまらん。話し運びがルーチンに乗っ取りすぎてるからだろうか。そんなに長い尺でもないので別にどうでもいいなあと思ってたら終わってしまった。元々の物語に詳しくないので、取りあげられたスピンオフ・キャラに興味がサッパリなかったので、特にダメだったのかもしれない。
◆『ジェイン・ジェイコブズ』ユーロスペース2

▲ずごごごごごごご。
五つ星評価で【★★★★最近のドキュメンタリーでは白眉の出来】
すんげ体調悪くて、そんな時にドキュメンタリーもどうかと思っていたのだが、見ていて面白くて目が冴えてしまった。
都市計画の違いによる、都市の生き死にをジェイン・ジェイコブズ(善玉)とロバート・モーゼス(悪玉)の一騎打ち形式で見せる。最終的にロバート・モーゼスは都市開発の主役の座から追われるが、映画外の事ではあるが、大都市としてニューヨークを計画した人物として彼を再評価する動きもあるらしい。おそらく、それは結果論ありきで、彼が手掛けなかったら手掛けなかったで、もっとよい都市になってた可能性が皆無と言う訳でもないだろう。
このモーゼスの大量の金を集めて作る大規模な街づくりは下町や長屋を潰してハイウェイを隣接した団地を作るみたいな発想だから日本でも取り入れられている。日本の団地が米国ほど荒廃がひどくないのはひとえに日本の治安がいいからに他ならない。ヤクザが銃で警察官を撃ちながらさびれた団地を根城にドラッグを売ったりはしないからだ。
私が住んでる東京の狛江市で、狛江駅に隣接していた狛江第一小学校が移転して跡地の開発がとても適当に進んでしまった為に住民としては昔の方が町としてのバランスがいいと思ってしまう。荒廃と言うほどの荒廃ではないが、きちっとした見通しを立てないと都市は生きもすれば死にもする。死んだという程ではないが、ずいぶん活気が失われてしまったなあと実感している。
【銭】
『ニンジャバットマン』:ピカデリー前回有料入場割引で1300円。
『トウキョウ・リビングデッド・アイドル』テアトル会員割引+曜日割引で1000円。
『ワンダー 君は太陽』:トーホーシネマズメンバー割引週間で1100円。
『曇天に笑う 外伝2』:番組固定料金1500円。
『ジェイン・ジェイコブズ』:ユーロスペース会員割引で100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ニンジャバットマン@ぴあ映画生活
・トウキョウ・リビング・デッド・アイドル@ぴあ映画生活
・ワンダー 君は太陽@ぴあ映画生活
・曇天に笑う〈外伝〉 ~宿命、双頭の風魔~@ぴあ映画生活
・ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・ニンジャバットマン@SGA屋物語紹介所
・ニンジャバットマン@徒然なるままに
・ワンダー 君は太陽@映画のブログ
・ワンダー 君は太陽@お楽しみはココからだ
・ワンダー 君は太陽@或る日の出来事
・ワンダー 君は太陽@ここなつ映画レビュー
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