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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ゼロの焦点』『恋文』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「戦争と女たち」から1プログラム。

◆『ゼロの焦点』
五つ星評価で【★★★しかし、割とバタバタバタバタ解決してしまう。欠けたピース一つが埋まるかどうかではあるんだな。欠けたピースを埋めてしまったおばちゃん罪である】
1961年、白黒、95分。初見。
主役が久我美子。意識して、この人の映画見るの初めて。ゴツくてキツい顔に鼻の横に黒子。Perfumeのあーちゃんを久本雅美みたいに痩せさせたらこんな顔かしらと思って見てた。あまりタイプではない。
クライマックスの崖は二時間ドラマの崖の元祖と言われてるらしい。
久我美子の義理の兄役が西村晃。クズ要素皆無な役なのだが、西村晃が演じるのだから油断できないと気を回して見ていたが、本当にごく普通の善人役だった。いやまあ、クズが露見する前にスクリーンから姿を消しただけなのかもしれないが(何となくいつもの西村晃なのだけど、周りがクズと気づいてない風ではある)。
久我美子の失踪した夫の出張先のお得意さん社長役が加藤嘉。そこはかとなく目がうるうる。ただ最強うるうるではないくらい。
『ゼロの商店』だったらコードギアス売ってたりするか?



◆『恋文』
五つ星評価で【★★森雅之がひたすらウジウジする】
1953年、白黒、98分。初見。
「童貞」という言葉が乗り移ったかのような森雅之が幼馴染の久我美子の貞操観念をなじる「お前何様やねん」ムービー。気づいて見れば久我美子二本立てだった。森雅之がひたすら生き別れてしまった久我美子と再会するためだけの人生野郎なので、それはそれで同情するのだが、かと言って身を持ち崩した久我美子にあんなに冷たい仕打ちを取れるのは男として何て懐が狭いのだろうと思わざるを得ない。ついちょっと前まで、男女関係において、男が徹底的に優位に立とうとする空気があったので、この森雅之は特別ゲスいと思って作られた訳でもなさげなのが勘弁してよという感じである。
65年前の映画であり、舞台となる渋谷の都電だったり、道路だったり、建築物が全く様変わりしているにも関わらず、ハチ公と三千里薬品だけが全く姿を変えてないのは逆に気持ちが悪い。傷心の久我美子が日比谷で事故に会い、運ばれるのが新橋の十仁病院。十仁病院は名指しで出てくる。渋谷とか新宿とかJR山手線のホームが撮影されるが、混み具合が今とさほど変わらない風。
先輩の代書屋、宇野重吉が飄々として大人なのがとても良い。



【銭】
通常二本立て興行価格1500円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ゼロの焦点〈1961年〉@ぴあ映画生活
恋文〈1953年〉@ぴあ映画生活
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