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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『まごころ』『青い芽』『キューポラのある街』神保町シアター

◆『まごころ』
五つ星評価で【★★★★苦手な成瀬なのに】
1939年、白黒、67分、初見。
企画「映画で愉しむ石坂洋二郎の世界」。

成瀬巳喜男の中篇。もうほんま、動物と子供には勝てん。
開始早々、横に書いてある文字が左から右。あっ、戦前なんか。
子供の友情が親の事情で壊されそうになる話だが、
貧乏人で努力家の娘も、金持ちで要領のいい娘も、
その両方の素養をちゃんと見て成績を付ける教師も
みんなそれぞれちゃんとバックボーンのある人間として
見れるのが良い。感情移入できる。
貧乏な母との間に事情のある金持ちの母の愚行ですら、
気持ちがちゃんと描かれてるから、やる事は下種くても
後付けで考えると「恋の乙女」みたいで可愛く見える。

大団円で終わるのも気持ち良い(時代が時代なのであそこを大団円にするのはせんないし、切ない)。大団円が好きなんだ。


◆『青い芽』
五つ星評価で【★★雪村いづみさん苦手】
1956年、白黒、35分、初見。
企画「映画で愉しむ石坂洋二郎の世界」。

お転婆JKの純愛物語。えJKなの? ずっと私服だからJDかと思ってた。まだ経験していない恋に揺れながら、男勝りでガサツな雪村いづみは個人的には今一つ。行動がカマトトやなあと思ってたが、JDじゃなくJKならあんなもんか? 好みの話なので、同意してもらわんでもいいのだが、男勝りなのが容貌に出ちゃうのはそんな好きでない。誰よりもカワイコちゃんなのに性格が男勝りとかガサツとか言うのに萌える。


◆『キューポラのある街』
五つ星評価で【★★★★吉永小百合より東野英治郎】
1962年、白黒、初見。
企画「にっぽん家族の肖像 映画で辿る昭和の家庭風景」。

映画は凄く面白い。
吉永小百合は明るく快活な貧乏娘なのだが、吉永小百合をして負けそうになる貧乏の波状攻撃。不良の巣窟をウロウロして身を持ち崩そうとするのだが、現在の吉永小百合が邪魔をしてそんな状態になるとは全く思えない。昔の人はハラハラして見てたんでしょうか? 吉永小百合より北朝鮮に移住する少女の方が感情移入を強く誘った。
まあでもしかし、この映画で一番面白かったのは、黄門さま東野英治郎の屑っぷりだった。屑の爺やると本当トコトン嵌る。東野英治郎本人についてはどうだか知らんが、スクリーンで見る東野英治郎はカスか極悪人、このダメ度が半端なくってゾクゾクする。自らのプライドの高さに失業者になって昼から酒飲んでクダ巻いてるような東野英治郎が本当カスでいいわあ。
1962年から2018年、56年もの間、ずっといい女だからやっちまおうぜと言われてきた吉永小百合ってのも凄い存在だな(おそらくずっとセックスアピールを出してはいないと思うのだけど)。


【銭】
『まごころ』+『青い芽』:一般料金1300円(値上げ後)。
『キューポラのある街』:一般料金1200円(値上げ前)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
まごころ〈1939年〉@ぴあ映画生活
青い芽@ぴあ映画生活
キューポラのある街@ぴあ映画生活
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