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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『雨の首ふり坂』ユーロスペース1『ルームロンダリング』ユナイテッドシネマ豊洲12

同日に見た2本をまとめてレビュー。

◆『雨の首ふり坂』ユーロスペース1

▲もちっと爺として仕上げるべきだったんじゃないかな?

五つ星評価で【★★★★ヤクザ者の生きざま・死にざまが鮮烈】
池波正太郎の書く渡世人時代劇の映像化。
渡世人は時代劇では主に博徒(賭博の客分・用心棒)で身を立てていくのが一般的だが、博徒一家は今のヤクザなので、敵の親分の頭を30両で取りますなんて、志願ヒットマンみたいな身の立て方をする者もいたらしい。主人公は剣の実力と度胸で若い時から場数を踏んできた男。中村梅雀。今まで見て来たのは人の良さそうな好人物ばかりなので、こんな荒事師をみたいな役のイメージは全くなかった。でも、演じさせるとちゃんと嵌るのが何とも役者だ。ご本人の剣の腕がどうかは知らないが、ドスの振り方も堂にいってる。中村梅雀のドスは腹を薙ぐ。腹は人の弱点であるし、深手を負わせれば致命傷になる。激痛も走り、多人数戦闘時の戦力を効率よく減らす意味もあるだろう。これをとても自然に体現していた。年は取ったが自らを律して来た殺し屋である事を表わす為に月代を剃って身なりを綺麗にしている。かっての相棒、大杉漣が酒で身を持ち崩し、月代ぼうぼうなのと好対照である。この大杉漣もかっては30両と生首を引き換えにするような男だったが、今では2両くらいでサポートみたいな役に徹している。誇りはないが、戦闘に身を置けば実戦が身に付いてるので強い男、大杉漣もいい演技で応える。

▲れんさん

話の構成がしっかりしていて面白い。次の展開が読めない。
そして、映像も染みる。いい絵を撮っている。
雨に濡れる笠と外套が雨を吸うだけ吸って実に重そうで、汚れている。まあ、でもそういう物だよなあ。リアルである。
時代劇の劇伴に掛かるジャズやブルースも気持ちいい。
これは見れる機会があるなら見てほしい一本。


◆『ルームロンダリング』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲この映画のスタイリストの腕は中々いいと思う。

五つ星評価で【★★★池田エライザ可愛い】
いろいろぬるくて勿体ない部分があるんだけど、それでも池田エライザがこんなに可愛いならこの映画は成功扱いにしてあげたい
ぬるいのは設定部分。
それぞれ死んだ人たちが出てくるのは良いが、成仏するケースが一つくらい描かれないと、本当に成仏可能であるかどうかが分からない。それはこの物語において重要な設定の筈だ。

オダギリジョー、渋川清彦など相変わらず達者。
隣人役の健太郎は佐野勇斗似。髪型と眼鏡でうつむいてボソボソ喋れば誰でも似てくるか?
細身のOL光宗薫のストッキングが伝線してる所にちょっと性癖的にゾクゾク来た。


【銭】
『雨の首ふり坂』:ユーロスペース会員割引1200円。
『ルームロンダリング』:ユナイテッドシネマ、メンバーポイント2ポイント使用して割引入場1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
雨の首ふり坂@ぴあ映画生活
ルームロンダリング@ぴあ映画生活
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ルームロンダリング

5歳で父と死別し翌年には母親が失踪した八雲御子は、育ててくれた祖母が18歳の時に亡くなり、その後は母の弟・雷土悟郎に引き取られた。 彼女の仕事は、ワケあり物件に住み込んで、事故の履歴を帳消しにする“ルームロンダリング”。 そこで彼女を待ち受けていたのは、幽霊となって部屋に居座る、この世に未練たらたらな元住人たちだった…。 コメディ。

  • 2018/08/14(火)09:09:19 |
  • 象のロケット

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