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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『心と体と』『RAW 少女のめざめ』早稲田松竹

企画「私のなかの私が目覚めるとき」。

◆『心と体と』

▲お嬢ちゃん。

五つ星評価で【★★★★優しい】
男も女もそれぞれ事情はあるが観客に好かれる好人物。
でも、恋愛に発展するには、二人の人間的な組み合わせが違いすぎる。
『モリのいる場所』の山崎努と『パシフィック・リム』の芦田愛菜の恋愛みたいだ。
男ゲーザ・モルチャーニの風貌が良い。その風貌に彼の人生の全てが表わされてる。でも、もうちょっと彼女に対して彼女寄りに寄り添ってあげてほしいよなとは思った。そこはまあ致し方ない。そういうコミュニケーションが双方から取れない二人による恋愛という物語なのだから。でも、それでも、彼女の方が断然近くまで寄り添いに来てるのが分かるだけに同じ野郎としてヤキモキした。
女アレクサンドラ・ボルベーイの凛と孤独で研ぎ澄まされてるように見えながら、本当は単にコミュニケーションが取れない女子小学生みたいなメンタリティーというのを異常な説得力で体現。「ああもうこの子ったら」と、環境も何も違う外国のオヤジに子供を思うよう心配させるなんて、何て凄い事よ。何も現れない表情の奥に百倍くらい激しい感情が渦巻いてると思うと実に切ない。そして、もどかしい。
鹿が名バイプレイヤー。鹿は偶然撮影したショットを積み重ねて作ったのではなく、全部、調教して演技させたとか。それ凄いな。
牛が名バックグラウンド。まあ、死んでくだけなんだけど。そこだけ特殊な閉鎖的な環境というのを牛が表わしていたんだと思う。逆にそういうちょっと外界と隔絶した場所だからこそ、この二人の組み合わせが成り立てたのかもしれない。

私だって鬼じゃないんだから、可愛らしいカップルを見かけたら上手く行ってほしいとちゃんと思う。ああ、ほんま、可愛らしいカップルだった。この映画が終わった後の彼等の人生も頑張れとエールを送りたくなる二人でした。

▲おっちゃん(100円ショップ大納言っぽい)


◆『RAW 少女のめざめ』

▲ウェット&メッシーど真ん中。

五つ星評価で【★★投げっ放し】
超ド直球ビンボール。
ぶつけるのはいいが、ぶつけた後の話の回収が雑。
美少女がすげえ美少女。姉貴はそこそこ。
「目覚め」ってそれかよ。目覚めた瞬間の音がロックで効果的。ああなる確率が高い事は当然知っていたにもかかわらず獣医大なんかに入学させてしまった両親がポンコツ。
「RAW」って何やねんと思ったら「生(なま)」の事なのね。そうね、一番題名にふさわしいね。
主人公のジュスティーヌはサドの「美徳の不幸」の主人公と同じ名前。戒律を守ろうとしてさんざん酷い目に会う。彼女には正逆の奔放な姉が居り、そちらは極悪非道な「悪徳の栄え」の主人公である。名前が同じアレックスだったら面白いのだけど、そうはいかず名前はジュリエットである。ちょっと遠くて結びつかんな。


【銭】
一般入場料金1300円だがアンケート記入で招待券が当たって今回は無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
心と体と@ぴあ映画生活
RAW~少女のめざめ~@ぴあ映画生活
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コメント

名画座の日替番組を全制覇する

という暴挙はしたことがないので、この記事にコメします。
(そんなことしてたら、学生の本分たる勉学に支障をきたしたでしょ。)

『心と体と』

>私だって鬼じゃないんだから、
そうですね。
でも「人でなし」「外道」かも知れない。

>可愛らしいカップル
すいませんが、危ないカップルとしか思えません。
そもそも、この二人、くっついても幸せになれるのかね。
男は食事中、ぼろぼろこぼすじゃない、女はそれを嫌がってるしょ。
あと、女の、あの異常に調和のとれた部屋に居て、男は寛げるんだろうか。
(まあ、一緒に居れるなら、どんなとこでも構わないのかも知れんが)
「なまちち」を拝ませていただける場面で、破壊行為をするじゃない。あれで女は殻を破ったのかなとも思ったけど、それらしきことは何もないから、(記憶が飛んでないが、見落としたかな)あの資質が変わらない限り、幸せになれないと思う。


「なまちち」の場面に血を出すんじゃない。
「なまちち」に集中できん。

  • 2018/08/07(火) 10:46:55 |
  • URL |
  • たかはし前狛江市長 #-
  • [ 編集 ]

Re: 名画座の日替番組を全制覇する

> という暴挙はしたことがないので、この記事にコメします。
> (そんなことしてたら、学生の本分たる勉学に支障をきたしたでしょ。)

大川先生をモデルにしたと思われる『さらば青春、されど青春。』の主人公が学校で授業と図書館にしかいないという勉強バカたったから、逆説的に勉強は勉強だけから得られるものではない断言できる。



> でも「人でなし」「外道」かも知れない。

こういう受け答えはパターンで落とすくらいしか落とし方がないから、もう飽きた。



> >可愛らしいカップル
> すいませんが、危ないカップルとしか思えません。

世界はそこそこリアルだけど、これは寓話っしょ。
お伽話で異なる動物同士が結婚する異類婚礼譚みたいで微笑ましかったですけどね。それは現実世界でアスペルガーな人とも片手ない人ともあまり親交がないからリアルじゃないからかもしれないけど(そう言えば昔の職場にはこのこのどっちもいたな。凄いな銀行)。



> そもそも、この二人、くっついても幸せになれるのかね。
> 男は食事中、ぼろぼろこぼすじゃない、女はそれを嫌がってるしょ。
> あと、女の、あの異常に調和のとれた部屋に居て、男は寛げるんだろうか。
> (まあ、一緒に居れるなら、どんなとこでも構わないのかも知れんが)

森の中の鹿のように、ただ寄り添ってるだけで幸せというのが完成形でしょうね。
こぼすのはこぼしたままの状態が耐えられないというだけだから、それを理解してもらって都度片付ければ終わりでしょ。世の女性が言うように「また、ポロポロポロポロ落として、汚いわね」と相手が落とす状態に対して感情的に怒りを貯めるのとは違うので解決策はあると思う。無機質だった彼女の部屋のどこかにぬいぐるみがいると思うと可愛い。

  • 2018/08/08(水) 00:16:44 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

おっさん

確かに日本映画に良くある女子高生と先生よりインチキ感あるw
うまくいって欲しいけど。

  • 2018/08/08(水) 22:47:51 |
  • URL |
  • ノラネコ #xHucOE.I
  • [ 編集 ]

Re: おっさん

こんちは、ノラネコさん。

> 確かに日本映画に良くある女子高生と先生よりインチキ感あるw

アレクサンドラ・ボルベーイがセーラー服とか紺ソクとか履いたらもう俺は(*´Д`)ハァハァ

  • 2018/08/08(水) 23:02:40 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

もう飽きた。

貴兄がとりまとめていた、ベストワースト映画の回答者の件りで、わちきを「人間のクズ」呼ばわりしたのが始まりですから、「飽きた」と言われても、まだまだ続けることになると思います。

  • 2018/08/09(木) 11:35:44 |
  • URL |
  • たかはし前狛江市長 #-
  • [ 編集 ]

Re: もう飽きた。

こんちは、先輩。

> 貴兄がとりまとめていた、ベストワースト映画の回答者の件りで、わちきを「人間のクズ」呼ばわりしたのが始まりですから、「飽きた」と言われても、まだまだ続けることになると思います。

読み直してみたけど、2001年で回答者の欄に自ら「人間のクズが選ぶ」と書いてこられたのが多分、最初ですね。だから、クズ呼ばわりは私発ではないです。ちなみに2000年には「外道」と罵ってますが、それは先輩の回答欄に私を「外道」と先に書かれていたからです。何か他の媒体でクズとか外道とか言ったかもしれないけど、18年近く古い事なのでよく分からないし、覚えてないです。煽りがちだから言ってないとは全く断言できないけど。

  • 2018/08/09(木) 23:37:54 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
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