『詩季織々』『アラーニェの虫籠』シネ・リーブル池袋2,1
- Date
- 2018/08/20/Mon 00:00
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
同日鑑賞2本をまとめてレビュー。
◆『詩季織々』シネ・リーブル池袋2

▲きわめて『おっぱいバレー』的なカット(全くの無関係です)。
五つ星評価で【★★★悪くないけど強烈さはない】
中国を舞台に中国+日本の混成スタッフが作る衣・食・住をテーマにした3本の短編オムニバス・アニメ。
テーマが衣・食・住だったり、登場人物が個人(1人)、姉妹(2人)、幼馴染(3人)だったり、何かとってもカッチリ作り込んである。「詩季」は「四季」が元なのだから短編四つの「季節」の物語にしても良さそうだが、そこそこ季節感が曖昧だから止めたのかもしれない。季節に分けるならビーフンは冬、若さから目線を変えるファッション・ショーが秋、上海はヒマワリが咲く夏、実は彼等が一堂に会する(と言っても場を共有するだけ)空港が新しい旅立ちである芽吹きの春を表わすと言うのは強引か? まあ、いろいろ「織々」織り込んである。
すげー実直なアニメだし、そこそこいい話だし、でもこれ実写でよくない?
私は個人的に実写で作れる映画は、明確に理由がないのなら実写で作った方がいい映画が出来るという考えを持っているので、これはアニメでなくてもいいと思う。
アニメは実写キャスティングの「エグさ」を消す効果があるので、人生を語りながら凄くサッパリした映画になってる。良くも悪くもツルンとしてて引っ掛かりがなく見やすい。作ったアニメーターが自分達の父母に見せて、「アニメアニメって馬鹿にしてたけど、こんなん作れるくらい大人になったよ」って絶叫しそうな作品と言える。そういうベクトルで見ると、この直前に見た『アラーニェの虫籠』は正反対の映画。
◆『アラーニェの虫籠』シネ・リーブル池袋1

▲全編こんな感じの暗さ。
五つ星評価で【★★強烈だけど良くない】
この直後に見た『詩季織々』と正反対の映画。作ったアニメーターが自分達の父母に見せる気はさっぱりないだろう。これは彼とは別の世代に相手にされなくても同好の士だけに分かってもらえればいい映画。
アニメ制作を一人でこなしているらしい。新海誠の『ほしのこえ』に似た状態なので、それを持って無条件に褒める事は出来ない。しょうがない。歴史は二番手以降に辛辣なのだ。
かなり攻めてる虫ビジュアルは褒めたい。
でも、何となく分からない物を持ってきて「どうです、分からないでしょう」みたいな映画は嫌い。恐怖映画は最終的な何故この事象が起こったのかの原因は分からなくてもいい。原因が分からなくても恐怖は発生するし、原因が分からない方が恐怖が持続するケースもあるからだ。ただ、事象(何がどのような順番でどう起こっているか)はちゃんと丁寧に描かれないといけない。その事象の奇妙さを描く事が恐怖映画その物だからだ。だから、それぞれのカットはいいとして物語として何が起きているのかが分からないのは減点。キャラクター同じような顔で主人公と幼馴染が一応別人と言う事くらいしか分からない。野郎は全然判別できず。そして画面が不鮮明。暗いとかブラックで黒いとか言う訳ではない。全画面もやがかかってるようで不鮮明なのである。ムードが出るから意識的にやってるのかもしれないけど、角度の合わない液晶画面を見せられてるようでイライラした。
【銭】
テアトル会員割引で各1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・詩季織々@ぴあ映画生活
・アラーニェの虫籠@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・詩季織々@ノラネコの呑んで観るシネマ
◆『詩季織々』シネ・リーブル池袋2

▲きわめて『おっぱいバレー』的なカット(全くの無関係です)。
五つ星評価で【★★★悪くないけど強烈さはない】
中国を舞台に中国+日本の混成スタッフが作る衣・食・住をテーマにした3本の短編オムニバス・アニメ。
テーマが衣・食・住だったり、登場人物が個人(1人)、姉妹(2人)、幼馴染(3人)だったり、何かとってもカッチリ作り込んである。「詩季」は「四季」が元なのだから短編四つの「季節」の物語にしても良さそうだが、そこそこ季節感が曖昧だから止めたのかもしれない。季節に分けるならビーフンは冬、若さから目線を変えるファッション・ショーが秋、上海はヒマワリが咲く夏、実は彼等が一堂に会する(と言っても場を共有するだけ)空港が新しい旅立ちである芽吹きの春を表わすと言うのは強引か? まあ、いろいろ「織々」織り込んである。
すげー実直なアニメだし、そこそこいい話だし、でもこれ実写でよくない?
私は個人的に実写で作れる映画は、明確に理由がないのなら実写で作った方がいい映画が出来るという考えを持っているので、これはアニメでなくてもいいと思う。
アニメは実写キャスティングの「エグさ」を消す効果があるので、人生を語りながら凄くサッパリした映画になってる。良くも悪くもツルンとしてて引っ掛かりがなく見やすい。作ったアニメーターが自分達の父母に見せて、「アニメアニメって馬鹿にしてたけど、こんなん作れるくらい大人になったよ」って絶叫しそうな作品と言える。そういうベクトルで見ると、この直前に見た『アラーニェの虫籠』は正反対の映画。
◆『アラーニェの虫籠』シネ・リーブル池袋1

▲全編こんな感じの暗さ。
五つ星評価で【★★強烈だけど良くない】
この直後に見た『詩季織々』と正反対の映画。作ったアニメーターが自分達の父母に見せる気はさっぱりないだろう。これは彼とは別の世代に相手にされなくても同好の士だけに分かってもらえればいい映画。
アニメ制作を一人でこなしているらしい。新海誠の『ほしのこえ』に似た状態なので、それを持って無条件に褒める事は出来ない。しょうがない。歴史は二番手以降に辛辣なのだ。
かなり攻めてる虫ビジュアルは褒めたい。
でも、何となく分からない物を持ってきて「どうです、分からないでしょう」みたいな映画は嫌い。恐怖映画は最終的な何故この事象が起こったのかの原因は分からなくてもいい。原因が分からなくても恐怖は発生するし、原因が分からない方が恐怖が持続するケースもあるからだ。ただ、事象(何がどのような順番でどう起こっているか)はちゃんと丁寧に描かれないといけない。その事象の奇妙さを描く事が恐怖映画その物だからだ。だから、それぞれのカットはいいとして物語として何が起きているのかが分からないのは減点。キャラクター同じような顔で主人公と幼馴染が一応別人と言う事くらいしか分からない。野郎は全然判別できず。そして画面が不鮮明。暗いとかブラックで黒いとか言う訳ではない。全画面もやがかかってるようで不鮮明なのである。ムードが出るから意識的にやってるのかもしれないけど、角度の合わない液晶画面を見せられてるようでイライラした。
【銭】
テアトル会員割引で各1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・詩季織々@ぴあ映画生活
・アラーニェの虫籠@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・詩季織々@ノラネコの呑んで観るシネマ
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