「氷の男と炎の男」って、
「あいつは氷のように冷たく、あなたは火のように熱いわ」って
『ジャッカル』の予告編かよ!

▲ぼぐボルグ。
「びょん」って名前は反則だ。面白すぎる。
「びょん」って名前なのに王子キャラ。でも子供の頃は、自分の心を制御する術を知らなかったって何だよ、そのモテ要素。ラストのハグで腐女子もトリコよって、そんな事まで言うのはやめろ、俺。
片や悪童マッケンロー、炎の男って放火魔かよ。シャイア・ラブーフがマッケンローってのはちょっと驚いた。毛を天パーにするだけで随分変わるもんだ(いやいやいやいや、それだけじゃないよ)。

▲「正しいジャッジを取らない審判は機会生命体に踏みつけさせます」
けっこう二人とも辛かったり、キツイ思いをする中で何故テニスに固執するのか、そこはあまり私には伝わって来なかった。ボルグは自分のためから妻のため、マッケンローは父のため?一人くらい俺のためにテニスやってくれよ(何だよそれは?俺!)
ウィンブルドン5連覇を狙うボルグとマッケンローの一騎打ち(主にテニスの試合その物)を描写しながら、試合過程をドキュメンタルちっくに俯瞰で撮らず、一つ一つのプレイをそれぞれの選手の主観のように畳みかけながら撮った。なので、試合の流れや優勢劣勢は点差以外は大きく伝わってこない。それはどっちも辛く長く苦しい戦いだったろうが、試合の進捗状況や心理戦を抜きに語られる試合は神話の戦いのように荘厳で厳かである。神の巨人ボルグに立ち向かう人間代表マッケンロー、ゴリアテとダビデかよ。
それは、ボクシングみたいなテニス。ただただ必殺技を打ち続ける二人。テニスと言う一般に軟派なスポーツの爽快さが皆無で闘いの極致を極める者の業を描く。相手の玉を打ち返す事で相手を殺す、殺気を伴う一期一会。そのダメージの与え方がボクシングっぽくも刀で斬りあう武士っぽくもある。なるほど、こういうテニスの描き方もあるのね。全然テニス映画の感想じゃないね。
ツイッターで、ウルトラマンとウルトラセブンがラケットでずっと必殺技を打ち返し続けてるような映画とも呟いた。うん、まあ、それはやっぱり変な映画だろう。
【銭】
雑誌の試写会懸賞い応募して試写状GET。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男@あーうぃだにぇっと