


▲シネロマンさんとこから借りてきたずら。
◆『セミドキュメント オカルトSEX』



▲超能力課長ドーン!超能力係長もドーン!超能力平社員(主人公)もドーン!
五つ星評価で【★★★はっきり言うがエロさで興奮はしない。時代風俗の違いでバリバリ楽しめる。あと山本晋也頭がおかしい(褒めてない)】
野上正義主演、山本晋也脚本監督、1974年の独立プロのを買い付けて日活が配給した映画だから一応ピンクではなくロマンポルノなのかな。ピンクかつポルノか?
辞書曰く【セミドキュメンタリー】映画・放送・小説などで、ドキュメンタリーの手法を用いた作品。事実に創作を加えて劇的効果を高める。
おいおい、どこが「セミドキュメント」やねん。
11PMを放送してるモニターがそのまま映されて、巨泉やユリ・ゲラーがスクリーンに映る1分くらいだけは無理無理「セミドキュメント」と言ってもいいかもしれんが、他は安っぽいか、頭おかしいか二択のドラマである。
冒頭、女性胎内にチンコが入ってくるのを胎内から見てるイカれたカット。こーゆーの滝田洋二郎が最初かと思ってたが、こっちの方が全然古い。でも、医学的に適当。滝田のはそれなりに「らしさ」があった。その後、それぞれの性器が自我を持ち、指にボディー・ペインティングして作った女性器と腕にポディー・ペインティングして作った男性器が会話をする。おかしい。明らかに山本晋也の頭はおかしい。これで山本晋也の頭がおかしくないと言うなら、山本晋也以外の全人類の頭がおかしいという事に他ならない。それくらい異常な演出だ。
冴えない社員の野上正義が念じる事で女とやりまくれる能力に開眼(開珍か)。ガンガンやりまくる。やりまくった後の野上のまるで爆弾コントにでもあったようなスーツの着崩しが実に素晴らしい。確かにあれは20時間くらいぶっ通しでSEXしたような服の着崩し方だ(体験はしてないが何となく類推出来る)。
ロケ場所として、かの「目黒エンペラー」が使われるのだが、オープニングロールで燦然と一枚絵で「協力 目黒エンペラー」とバーンと出たのはかっけーかった。このオープニング・ロールで目黒エンペラーの電話番号がスクリーンに映る。ラブホの電話番号が告示される映画なんて初めて見たわ。
課長と部下の濡れ場の連れ合い旅館にコケシが飾ってあった。ちょっと和んだ。
ロケ場所は主に新宿界隈。
野上正義がカレー食う新宿京王線改札外の「C&Cカレー」は44年後の今でも同じ場所にある。恐ろしい事に値段があまり変わってない気がする。皿は違うような気がするがどうか? それと直前に映る高尾山の天狗面、昔は京王線新宿駅に確かに飾ってあった。ある意味ナマハゲみたいで怖かった。駐車違反を取り締まるのは小田急と京王の前辺りだろう。車少ない。ガラガラである。場所の見立てがあってるなら新宿から徒歩で目黒エンペラーまで行った事になる。ご苦労な。
女子の下着、パンティーがみんなズロース。男の白ブリーフの女版みたいな感じでまだ勝負下着の概念はないと思う。多分、履いてさえいればよいと言う意識であろう。下着にオシャレの概念が入ってくるのはまだ先であり、きっとこの辺りは清潔(白)でさえあればいい時代だったのだ。永井豪がパンチラを描いたハレンチ学園の連載が1968年から1972年だから、山岸君がスカートをめくって見てたパンツはおおよそみんなこんなパンツであった筈だ。色気ないのう。
◆『美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・』
五つ星評価で【★★申し訳ないが女優のみなさん好みでない】
桜田由加里主演、風間今日子、佐々木基子、しのざきさとみ出演
下元哲監督、2002年のピンク映画。
主役の桜田由加里のボツボツ出来てる肌としゃくれた顎と真剣だとキツめの顔が申し訳ないが好みでない。スチュワーデスの衣装を着た上での着衣ボンデージは良かったが、一回全裸になった後だったから、あの後、1枚1枚着て、その後、縛られたのかと考えるとけっこうマヌケ。いきなり日焼けしたカットがあるのは基本AV女優なので、繋がり無視した日焼けロケとかが撮影中に入ったりしたのではないか? 照明で色を飛ばしてたけど明らかに肌の色が違う気がする。その飛ばすための照明の強さでドラックらりらり映像みたいな効果になったのは怪我の功名。あと着衣オナニーの厚手のパンストのモッサリ感がエロかった。ビンビン。
他の三人は普通にそんな嫌いな女優じゃない筈なのだが、何かスチュワーデスの衣装は似合わない気がする。無理がある気がしてしまう。衣装負けしておばさんっぽい。自分がそんなにスチュワーデスにこだわり持ってるとは思わなかった(基本ナースは好きなのだが)。なので、風間今日子としのざきさとみについてはスッチー姿よりブラ・パン着用でのウェット&メッシー・レズの方がビンビンくる良さ。桜田由加里も含めて、『オカルトSEX』のズロース下着見た後だったので、革命的に下着がハイセンスに変わっててSEXの為の戦闘服みたいだ。流石時代差28年。
パイロットが虫歯だとフライト見合わせるような管理の中、エアフライト中に客同士ならともかく(それもどうだか)、パイロットとスッチーがSEXをしてはいかん(いや、そんな当たり前な事言うなよ俺)。飛行機の中シャワールームとかないから、ごっつい顔射とかやってたのは客サービスとして見逃せない問題であろう。そうそう航空機の会社が新日本航空。全日に対する新日ってプロレスかよ!(それでシャクレてるのかよ!ってのは明らかに考えすぎだ)
エロいシーンがどうとかより、明らかに本物の空港なり、飛行機を使わせてもらえてはいないだろうから、それをどうやって自然にあたかも空港や飛行機で撮っているかのように見せるかの演出や編集が垣間見える事が面白い。これを題材に『カメラを止めるな』みたいな事をやったら絶対面白いのに。いや、そら、やらない事は分かってるけど。
◆『三十路妻の誘惑 たらし込む!』
旧題◆『団地妻 不倫つまみ喰い』
五つ星評価で【★★★★何つか普通にいいドラマよ】
池島ゆたか主演、西野奈々美、如月しいな、しのざきさとみ出演。
池島ゆたか・鳥丸杏樹監督、五代響子脚本。 1992年のピンク映画。
池島ゆたかが探偵になって新宿を駆け回る。成人映画には珍しく、割とちゃんと自制する探偵で、女の隙を見るや否や襲ったりはしない。そういうのが珍しいってのも何だか、ハードボイルドで優しく、SEXには理由がいるという役どころ。ただ、池島ゆたかが体型だけ見ると山本竜二みたいなおデブちゃんなので、もう少し痩せていたら役柄と合わせてもっとかっこよかったのにと思う(基本、かっこいいいい役なのよ)。
西野奈々美は依頼人、28歳の役で14歳で出産した子供を探している。なので、14歳の時の凌辱シーンがある。これは今の映倫だと弾かれるんじゃないだろうか? SEXその物は見えてなければOKだろうが、若年者のSEXは演者が大人であっても子供に見える物は規制されても文句は言えないだろう。
そして、この映画ではその西野の娘がまた早熟で恋人と和姦SEXをして、それも濡れ場として盛り込んである。これも規制対象だろう。えーと、山本竜二とか規制しろよ(八つ当たり)。
西野奈々美と如月しいながロリ可愛い。
この二人が「ロリ可愛い」だけでなく、流石、池島ゆたか演出であり、出てくる女優はみんな魅力的に撮られてる。女好きだなあ。と言うか、濡れ場も多く女優の出演も多く、何て贅沢な。
杉本まこと時代のなかみつせいじがごくごく普通に好青年。こんな真っ当ななかみつせいじを見たのは初めてかもしれない。いやまあ、そんなになかみつせいじを見る事に注力してる訳じゃないから確固とした事は言えんけど。なかみつせいじ専用ホモとかでもないし。
新宿の町が映っていろいろ面白い。
シネマアルゴ新宿(旧新宿にっかつ)では西村知美が爆弾飲みこんじゃう『爆』を上映してるし、今はなき新宿国際もチラっと映る。三丁目ではヘルス「ワンダラー」の派手な看板、歌舞伎町ではいつの時代でもある「とんかつのにいむら」、南口階段下あたりで池島ゆたかが飲んでるジュースはメッコール(麦コーラ)だ。そう言えば、今ではメッコール置いてる自販機とか新宿で見掛けない。そら、そうか。
1974年の『オカルトSEX』ではズロース下着、2002年の『美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・』ではスッチー高級戦闘下着、1992年の本作ではファンシーなお洒落パンティーなのである。こう、時代の違いでパンツが全部違うというのは面白いな。
ちなみに野郎のパンツはどの時代でも似たり寄ったり。いや、そんな注視してないから分からんけど。気になる人は自分で確認してくれろ。
【銭】
一般入場料金は1800円だが、劇場に無料で置いてあるスタンプカード割引で1500円(スタンプ四つ目/三つ目の感想さぼってる分書かないと)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・美人スチュワーデス 制服を汚さないで・・・@PG
・団地妻不倫つまみ喰い@PG
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・オカルトSEX@横浜のロマンポルノファンのブログ
・団地妻不倫つまみ喰い@横浜のロマンポルノファンのブログ
PS シネロマン池袋の男子用個室トイレで荒い声。おっ、オナニーしちょんのか。息止まって個室から男二人出てきやがった。ババババーロー。こええだろ。そーゆーの一人ずつゆっくりタイミングずらして出てこいや。
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