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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『喜劇 冠婚葬祭入門』神保町シアター

五つ星評価で【★★★のり平の何が好きなのか分かった】
企画「伴淳三郎と三木のり平」から1プログラム。
1970年、カラー、87分、初見。
のり平は普段はグータラ社員だが、冠婚葬祭の場で並外れた才覚を発揮する男。彼にしかできない技術を扱う職人である。『美味しんぼ』山岡の冠婚葬祭バージョン社員と言えば通りがいいだろう。葬儀や結婚式で幾多の役職者とやりあったり、トラブルを回避する様は真剣そのものだ。三木のり平は割と何かをなあなあで過ごすとかが似合わない、愛想笑いが出来ない印象がある。彼は小市民でありながらアウトローという稀有な存在である。愛想笑いするのは桃屋のCMだけだ。勿論、お客が物を買ってくれるから愛想笑いしてくれるのである。笑顔が似合わない喜劇役者ってちょっと特殊だろう。そして、小市民であってもアウトローにはなれない我らは偉大なる異分子である三木のり平を畏怖せざるをえないのだ。

映画内で由利徹が出てくるシーンがある。一瞬で場がほころぶ。緊張感みたいなのが雲散霧消する。三木のり平とは全く違うタイプで凄えな、由利徹。由利徹の弟役がケーシー高峰。役柄はブ男でイタリア気取り。この人はキッチリしたネタならいいが、演技でやるブ男は面白味が薄い。

のり平の娘役が元気いっぱい倍賞美津子。気づかんかった。ボーイフレンドが古今亭志ん朝ってのも変。のり平が男手一つで育てたって娘を登場させたい為だけに理由もなくオカン殺しすぎじゃないか? この映画は徹底していて、倍賞美津子の産みのお母さんの話が「いない」という事以外一切出てこなかったから、ひょっとすると生きてる可能性もあるけど、のり平がシリアルキラーで何人か殺してても違和感ないしなあ。

のり平の後釜社員が藤村俊二。『月と接吻』では代役もいいかもしれないと書いたが、のり平が白黒時代と比べて、随分アウトローに寄ってしまったので、全体の印象が明るい藤村俊二とは乖離してしまった。

ちあきなおみがいきなりバスガイド役で出てきて、バスガイドしながら新曲を歌う。ちあきなおみは顔が独特。

本日、訃報があった穂積隆信も出演していた。合掌。

娘の結婚に話がずれた為、のり平扮する主人公の冠婚葬祭の妙技が思った以上に展開しなかったのが残念。


【銭】
神保町シアター一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
喜劇 冠婚葬祭入門@ぴあ映画生活
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