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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『怪怪怪怪物!』ヒューマントラストシネマ渋谷2


▲きゃー。

五つ星評価で【★★★★凝視しづらい切ないホラー】
『開会開会物!』じゃねえよ漢字返還!
『あの頃、君を追いかけた』の監督がこんなホラーも撮るのね。
最初、予告だけ見てコリアン・ホラーかと思ってたが、台湾だった。いや、国がどうではなく、やはり才能があるかどうかだ。特にホラーはちゃんと人の心理が描けてないと一発でガジェットしかない絵空事になる。これくらい通常演出が上手い人が作ると実に大した傑作になる。

人外の怪物は出てくるが、怪物は映画の恐怖装置ではない。
怪物が善の位置に立っている訳ではないが、その牙で猛威を振るう理由を作っているのは人間側だ。

この人間の悪辣さが前例を見ないほどひどい。
見掛けはどうあれ、心情的にはこちらの方が怪物だ。観客の嫌悪感を極限まで引きだして止まない。
タイトルに「怪」が四つ並んでるのは不良チームが四人だからだろう。
この不良チームの「弱い者には容赦しない」と言う姿勢がイヤでたまらないのだが、彼等は観客ともども振り回す。観客も弱い者なのだからしょうがない。

「力のある悪」「力のない正義」「善悪無関係に発動するルサンチマン」三者の立場がぶつかる。ぶつかって、潰しあって、最後にあのラストシーンを迎えるのが凄いし、素晴らしいとしか言いようがない。

怪物は狂犬病にかかった野犬のような存在だが、ちょっとあの見栄えにはキュンキュン来る。あの小さい方の弱そうなところがたまらない。怪物じゃなければハグしてあげたい。大きい方がバスで「マイ・ウェイ」が流れる中、不良チームの大事な物を葬り去るシーンも運命的で素晴らしい。そこでそのアイテムを使うのかと言う伏線が最高。

主人公に付けられる「おっぱいマン」という仇名がとことんかっこ悪いのがリアルで、よく付けたものだなあ。



【銭】
テアトル水曜だったので1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
怪怪怪怪物!@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
怪怪怪怪物!@ノラネコの呑んで観るシネマ
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コメント

振り幅

デビュー作と二作目でここまで真逆のベクトルで作る人も珍しい。
言語が韓国語だったら、ヨン・サンホ監督作品だと信じて疑わないかもしれません。

  • 2018/11/04(日) 22:22:50 |
  • URL |
  • ノラネコ #xHucOE.I
  • [ 編集 ]

Re: 振り幅

こんちは、ノラネコさん。

> デビュー作と二作目でここまで真逆のベクトルで作る人も珍しい。
> 言語が韓国語だったら、ヨン・サンホ監督作品だと信じて疑わないかもしれません。

でも、学生がワチャワチャやってるのは一緒なんですけどね。

  • 2018/11/05(月) 11:47:06 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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ショートレビュー「怪怪怪怪物!・・・・・評価額1650円」

本当の“怪物”は誰か? 
ギデンズ・コーのヨン・サンホ化。 昨年の東京国際映画祭でも上映された「怪怪怪怪物!」は、いわば「あの頃、君を追いかけた」で描かれた爽やかな青春ストーリーの裏側にあるもの。 思春期の少年少女の心のダークサイドを、増幅・具現化した作品だ。 とぼけたタイトルからコメディと勘違いしそうだけど、中身はある意味「不快の塊」で相当にハード。
 学園生活のリアリティは...

  • 2018/11/04(日)21:54:49 |
  • ノラネコの呑んで観るシネマ

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