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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『2001年宇宙の旅』『スモールフット』『はいからさんが通る 後編』『あの頃、君を追いかけた』『キャプテン・スーパーマーケット』

摘まんで5本まとめてレビュー。

◆『2001年宇宙の旅』トーホーシネマズ新宿10

▲ちょっとオシャレなトートバッグのデザインみたいなポスター。

五つ星評価で【★★★★2001年はつまらなくてもおもろい】
やってると見てしまう。そこそこ長いのだけど、退屈になって寝てしまったとしてもこれはいいや。退屈する事自体が面白い気がする。見ていて、何かしら初めて気づく事があったりもする。理由も分からず、見ていると健康になれるような映画。それが『2001年宇宙の旅』なのである。あ、ぐっすり寝れるからか。

今回、ストローのミスも確認できた(無重力状態なので吸ってるストロー離したら、ストロー内のドリンクは本当だったら下がってはならない)。みんな細かい事に気づくよねー。

今回のIMAX上映でちゃんと「休憩」が入った。
・休憩後、間違えて『七人の侍』の後半がかかってほしかった。深い意味はないけど。
・モノリスが選んだ種族が猿ではなく、豚とか豹バージョンの2001年も見たいな。

昔の映画だからか、有色人種が出ていない。
(有色人種を出すアイデアもあったが没になったらしい)

エンドロール終わった後も「美しく青きドナウ」が流れてるのに場内を明るくしてしまうのは如何な物か? 別にマーベルみたいなオマケ映像が付くとかそういう訳でもないのだけど。けっこう客ドンドン出てた。そこは余韻で最後まで着席してても良くないか? まあ、レイトショー時間だからそれなりに厳しい人たちもいただろうけど。

ボーマンが到達した部屋での椅子を見て『ルイスと不思議の時計』の「椅子ーっ」を思い出した。最高の調度品を集めている部屋なら、あんな椅子もあって然るべきではないか。


◆『スモールフット』新宿ピカデリー5

▲ポスター。こっちはTシャツ向けか。

五つ星評価で【★★★隠れた文明批判映画】
ソニーが作成したアニメをワーナーが配給してるようだ。なので、アニメのタッチはソニー風。『モンスターホテル』のように特徴の捉え方が大雑把だが、「可愛い」に反さないように作られており、概ねキャラはみんなベースが笑顔でフレンドリーで気持ちいい奴らだ。そういや、西洋人基準だからだろうけどイエティが妙に脚長な気がする。

人は完全なる統治により騙されて暮した方が幸せなのか、真実を知って生きた方が幸せなのか? という結構大層な命題を楽しく面白く子供にもすんなり分かる柔らかさで展開してる。

『超時空要塞マクロス』に出てくる巨人戦闘民族ゼントラディーに伝わる言い伝え「マイクローンに気をつけろ」まんまであったりもする。

文化汚染的な話をもう一つすると『ブッシュマン』で主演したニカウさん、文明に接触して、ライターで火を付けるなど体験した為に、従来の矢じりで火を付ける発火方法を使えなくなってしまったらしい。彼個人で考えれば、別にライターで火を付ければ良く、従来の方法を強いる必要はどこにもないのだが、そのライターは彼等が文化発達に合わせて得た物ではないので故障したり紛失したら使えなくなる。その時、彼は元々の方法で火を付ける事が出来なくなってしまっているのである。新しい文化と出会って便利になればそれでメデタシメデタシではない。獲得した文化には何かしらの代金が掛かる。南米奥地を舞台にした映画『エメラルド・フォレスト』では南米の未開人は便利を獲得する為に部族の女性を差し出して売春させるみたいな構造になっていた。うん、ちょっと雪男の可愛い姉ちゃんと遊んでみたい気はする。


◆『はいからさんが通る 後編』新宿ピカデリー9

▲とてもドラマチックな感じだが男の方は主役ではない。

五つ星評価で【★★継続と終焉】
続いてくれた事と、終わりまで進んでくれた事に関しては、本当に感謝の念を禁じ得ない。前編で割と御座なりにされていた『はいからさんが通る』ならではの笑いキャラがちょいちょい出てくるのも嬉しかった。ただ作画が前編の方が全然よかったので、映画の絵ではなく、マンガの絵を思い出して静かに泣いた。大ろうまんすも作画あってと言う面はあるなあ、残念ながら。


◆『あの頃、君を追いかけた』トーホーシネマズ新宿8

▲松本穂香(左)と齋藤飛鳥(右)、ピントも寄るわいなあ。

五つ星評価で【★★★飛ぶ鳥落とすよ齋藤飛鳥(漢字むずいでよ)】
実は『あの子のトリコ』を見るつもりだったが予約を間違えててこの映画になってて発券してビックリした。ツイッターとかの下馬評からオリジナルと完全に同じと聴いていたので「いや思ったより個別の設定あるじゃん」という感じに違いを楽しめた。齋藤飛鳥が弩が付く可愛いさ。友達の子も松本穂香だからごく普通にちょっと可愛い(そこが台湾版より落差縮まってる)。しかし齋藤飛鳥と並ぶとやっぱりレベルの差を感じてしまう。恐るべし齋藤飛鳥(いやだって松本穂香だって主役張れる女の子なのよ)。主役の男の子・山田裕貴はペニー・ワイズとムロツヨシを足して2で割った感じ(メチャクチャな人選だが間違っていない)。山田裕貴って雑な演技するなあと今まで思ってたので、この映画は「あ、上手くこなしてる」とちょっと見なおした。
そこを同じにするのは誤りだろうという、台湾にしかなさげな「天燈への祈願飛ばし」。あーなんだー。七夕の短冊とかじゃいかんのか? あれ、何の説明もなく日本でやられると「おいおい台湾占領下の日本かよ」とか誤解する(いや、ギリしない)。山田裕貴が自宅で全裸ってのも台湾版では言葉で説明あったのに、何で当たり前のようにやるか? 親父が言い訳のように「隠し事がない」とか言うが、それはちゃんと単にそういう生活だからって前提を言ってからじゃないと効かないだろう。本当に「隠し事がない」為に、全裸で生活してる訳でもないし、日本の大半の家庭で全裸で生活してるとかって事もないのだから。
悪ガキの面々も台湾版とキャラを変えてきていて、それその物は反対しないが、個性の偏りで薄くなっちゃうくらいなら人数減らせば良かったのに。デブとチンチン、体力と店の子の四人の中から、デブはまあよし、チンチンは台湾版くらい明確にチンチン立たせないならいらない。体力と店の子は一人にまとめるくらいで充分。
大枠、元のコンテンツのままなので、特に間違いもなく楽しめる事は楽しめる。台無しになってないから主役の二人は褒めるべきだろうが何かちょっと、もうちょっとだけでも、オリジナルを超す何か付けろよ(齋藤飛鳥の人選以外で)という感じの煩悶はある。


◆『キャプテン・スーパーマーケット』国立映画アーカイブ
五つ星評価で【★★★ブルース・キャンベル力で出来てる映画】
1992年、カラー、公開以来多分2回目。
ブルース・キャンベルの俺映画。最初に見た時にも感じたけど城の戦いが長い。ブルース・キャンベルいいよなあ。もう良いも悪いもブルース・キャンベルだけで出来てる映画。あの食えない顔にギラギラ目がマカロニみたいに油っぽく胃に貼り付く。それで良し。


【銭】
『2001年宇宙の旅』:映画ファン感謝デー料金1100円+IMAX料金500円
『スモールフット』:映画ファン感謝デー料金1100円
『はいからさんが通る 後編』:映画ファン感謝デー料金1100円
『あの頃、君を追いかけた』:映画ファン感謝デー料金1100円
『キャプテン・スーパーマーケット』:国立映画アーカイブ一般通常料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
2001年宇宙の旅@ぴあ映画生活
スモールフット@ぴあ映画生活
劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~@ぴあ映画生活
あの頃、君を追いかけた@ぴあ映画生活
キャプテン・スーパーマーケット@ぴあ映画生活
▼関連記事。
はいからさんが通る 前編@死屍累々映画日記・第二章
あの頃、君を追いかけた(台湾版1回目)@死屍累々映画日記・第二章
あの頃、君を追いかけた(台湾版2回目)@死屍累々映画日記・第二章
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コメント

こんばんは!

コメントありがとうございました。
オリジナルの方の感想と合わせて読ませて貰いましたが、読み比べさせて貰ってかなりオリジナルを観たくなりました。
ていうかそのオリジナル版のヒロインがめっちゃ可愛いてのが気になって(笑)。

  • 2019/09/04(水) 19:53:25 |
  • URL |
  • ヒロ之 #-
  • [ 編集 ]

Re: こんばんは!

こんちは、ヒロ之さん。

> オリジナルの方の感想と合わせて読ませて貰いましたが、読み比べさせて貰ってかなりオリジナルを観たくなりました。
> ていうかそのオリジナル版のヒロインがめっちゃ可愛いてのが気になって(笑)。

オリジナルと日本版を見て、日本版ちょっとイカレてるぐらいにヒロインが美少女です。オリジナルの方は素朴に可愛い。

  • 2019/09/05(木) 23:52:14 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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