『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』トーホーシネマズ上野2

▲ブランコに乗るエウレカ。ブランコって「寂しさ」を表わす舞台装置になり果ててるけど、実際、遊具としての危険度は高いから近未来は許せても遠未来だとロケ地に苦労するくらいなくなっていそう。
五つ星評価で【★★何でもええねんやろ】
TV版とも前回の『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』とも話が続いていなかったり、設定が異なる部分があるらしい。よう分からん。それはTV版も見ていないし、前回の映画を見てもその映画単独では世界観を理解できないと言われていたとおり、理解できなかったからだ。
おそらく、この映画単品で見るだけでは理解不能。アネモネの母の出自や、前作エウレカと今作の間の溝など、蓋を閉ざすように話されていない謎が多い(私が理解していないだけで基本的に語られ済んでいる話である可能性はある)。
今回の話を単純に言うとハイ・エボリューション1で不調を来たした世界に対して少女アネモネが折衝する話である。
アネモネはその折衝の中で失われた父を取り返す代わりに今の現実世界を諦めるよう説得を受ける。
そして、アネモネが世界を変える力エウレカと対峙した結果、エウレカすらも自らの力を制御できず、彼女たちは仮想現実に呑み込まれそうになる。だが、彼女たちはその事に対する退路を既に知っているのだ。
アネモネが扱うのは意識をダイビングさせた敵の仮想世界。彼女が折衝する事で現実にどう影響するかの因果関係は明確に語られない。なので、仮想世界の中の表現はやりたい放題にしても問題ないらしく歯止めが利かない。その割には自由なやりたい放題をあまり目にしないのはどんなもんなんだか。正味95分の映画であるがコアな話は30分程度で収まる内容なのではないかと思う。そして見終わっても結局、謎は解けない。何じゃそりゃ。
◆『続・終物語』トーホーシネマズ上野6

▲「今、少年マガジンに連載している展開分の少女は知っているのさ、わははははは」あっ、誰もチラシに載ってなくないか?
五つ星評価で【★★こっちもどうにでもなるんやろ】
西尾維新原作の「物語」シリーズの阿良々木暦くんの高校生活終了に伴うシリーズ終了により、「物語」シリーズ全体を包括するサブストーリーの後日談が紡がれる。148分の長さは伊達じゃない。どっぷりである。これは「物語」シリーズ全体とお付き合いした読者(とかアニメ視聴者)に対するサービス・ファン・ムービー。私は劇場用アニメを見ただけなので、そんなに足を深く沈めていない。
きっつい。
「うる星奴ら」最初の一話だけ読んで、最終回読むような物。語り口やアニメ表現は面白いが、全体置いていかれてしまうのはしょうがない。うーん、ケツが痛い割にはやはり、分からない部分も多く、そうそう一見さんに楽しめる話ではない。まー、しゃーない。イベント上映なんてそんなもんだろ。但し、この作品はイベント上映ではあるが、値段は通常料金と一緒であるし、「期間限定上映」と宣材に書いてあるのに肝心の限定期間がどれだけなのかが何にも書いていないという。そんな緩いイベントを「イベント上映」と呼んでいいのか?
【銭】
『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』:トーホーシネマズデー(毎月14日)で1100円。
『続・終物語』:トーホーシネマズデー(毎月14日)で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション@ぴあ映画生活
・続・終物語@ぴあ映画生活
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・エウレカ関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
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