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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『来る』109シネマズ木場7


▲白無垢っぽい松たか子の除霊姿。
カレー饂飩とかミートソース・スパゲッティとか食べちゃダメな衣装。

五つ星評価で【★★★★お祓いエンタティーメント】
とても面白かった。でも、怖くはなかった。何でだろうという事を書きたい。
登場人物が魅力的である。
特に松たか子演じる「日本最強霊媒師」が来た来た来た感いっぱい。
ああ普通でないと怪異に立ち向かえないという感じが色濃い。
松たか子の近くにいて、霊媒をこじらせた小松菜奈も良ければ、
松たか子の次席にいて、着実にヒットを稼ぐ柴田理恵も良かった。
この「霊媒師」グループの変な魅力に対して、
怪異に苦しむ一般市民も妻夫木くん、岡田准一くん、黒木華、太賀と豪華かつ達者な俳優陣。妻夫木君にはイライラさせられたあ。

で、怪異が巨大な現象になって霊媒師とぶつかって波の華のように砕けたり、散ったり、打ち返したりがたいそう美しかった。素晴らしいが怖くはない。と言うのは怪異が非常に論理的に立ちまわっており、なおかつ、不合理だったり、非常識ではないからだ。この怪異は徹頭徹尾、力押しで来る。なら、備えて立ち向かう事は可能だろう。力には力で対抗すればよい。ごくごく一般の怪談では怪異の相手とは「話が通じない」のだが、この怪異とは「じっくり話せば分かり合えそう」だ。分かりあえる者は対象としてあまり怖くない。中島監督が論理的であるが故に、恐怖を系統化して再構築してしまったのだろう。そういう事が出来ない事象こそがおそらく怖いのだ。
この映画の中で一番怖い感じが強いのは太賀演じる妻夫木聡の後背社員のパートだ。
だって、あれはとても不合理だもの。彼が憑かれる必然性がない。だから怖い。衰弱して気が病んでいくのもゾクゾク来る。但し、肩の出血は怖くない。と言うのは霊現象などで身体が四分されるようなケースは聞かない。リアリティーがないのだ。単に衰弱して死ぬか、身体が外傷でバラバラになるなら、バラバラになる理由を提示しないと、その怪力は物語の為の都合に見えてしまう。

PS 虫は苦手だからきつかった。
 あんなん自然に生まれたままの姿なのに映すだけで怖い。


【銭】
109シネマズの日で1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
来る@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
来る@yukarinの映画鑑賞ぷらす日記
来る@日々是精進
▼関連記事。
来る(二回目)@死屍累々映画日記・第二章
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コメント

おはようございます。

>彼が憑かれる必然性がない。

関わっただけで呪われる…
まるで伽椰子のような存在ですね。

  • 2018/12/11(火) 06:21:25 |
  • URL |
  • BROOK #-
  • [ 編集 ]

Re: おはようございます。

こんちは、BROOKさん。

> 関わっただけで呪われる…
> まるで伽椰子のような存在ですね。

霊でも人間でも単純に常識が通用しない存在は怖いんです。例えば1,2回遊んだだけなのに家から全く帰る素振りのない人とかいたら怖いと思う。伽椰子はもう天災みたいな存在になってしまったなあ。

  • 2018/12/11(火) 20:14:16 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

原作は怖く、映画は面白かった、というのが正直なところ。
狙ってるところの違いが面白かったです。
ここまでやるなら、さらなる悪ノリがあってもよかったかな。

  • 2018/12/13(木) 23:13:38 |
  • URL |
  • ノラネコ #xHucOE.I
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Re: タイトルなし

こんちは、ノラネコさん。

> ここまでやるなら、さらなる悪ノリがあってもよかったかな。

「私たちはSEXで除霊します」みたいな?

  • 2018/12/14(金) 23:02:28 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

こんにちは

こんにちは。
役者、全員とっても良かったです。特に妻夫木くんのあるある感は異常。
松たか子なんかはそれで言うと「なしなし感」なはずなのに、ぴったりハマッテいて嬉しかった。強い女が好きなので。

Re: こんにちは

こんちは、ここなつさん。

> 役者、全員とっても良かったです。特に妻夫木くんのあるある感は異常。

妻夫木くんお婿に行けなくなっちゃうよ。あ、いや、結婚してた。



> 松たか子なんかはそれで言うと「なしなし感」なはずなのに、ぴったりハマッテいて嬉しかった。強い女が好きなので。

「なしなし感」で言ったら柴田理恵でしょ。

  • 2018/12/25(火) 20:58:54 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

あけましておめでとうございます

「来る」私も良かったです。
松たか子はまさにはまり役でした。
更に柴田理恵の使い方が上手かった。
正月興行には不向きな作品かと思いますが、正月ボケの観客に「ガツンと来る」作品になるでしょう。
今年もよろしくお願いします。

  • 2019/01/02(水) 14:02:35 |
  • URL |
  • masala #-
  • [ 編集 ]

Re: あけましておめでとうございます

こんちは、masalaさん、あけおめことよろです。

> 「来る」私も良かったです。
> 松たか子はまさにはまり役でした。
> 更に柴田理恵の使い方が上手かった。

キャラクターが立ってると映画は弾みますからね。

  • 2019/01/02(水) 20:11:18 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
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妻夫木聡の後背社員

え〜と、「後輩社員」でしょ。
「後背」だと妻夫木聡は「怒り」の方になってしまう。
生臭坊主さんが、このスタイルが好きなので、変換候補が上位になっていたなら仕方がないか。

  • 2019/01/09(水) 17:29:04 |
  • URL |
  • 安安丸(モデルは前市長らしい) #-
  • [ 編集 ]

つれづれに

おめでたいかもしれないが、人喰猪と、ユネスコ無形文化遺産のなまはげを一緒にしてはいかんと思う。
でも人喰猪がWWFのレッドリストなら、無形文化遺産より上か。

  • 2019/01/09(水) 17:35:52 |
  • URL |
  • 安安丸(モデルは前市長らしい) #-
  • [ 編集 ]

Re: 妻夫木聡の後背社員

こんちは、先輩。

> 「後背」だと妻夫木聡は「怒り」の方になってしまう。

まあ、せやな。この「後背」は「後背位」くらいしか使わんか。「こうはい」って言葉を下ネタで使って以来ずっと残ってたというか、そんなに「後輩」の方も使わんからマジ気づかんかった。

  • 2019/01/10(木) 22:52:51 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

Re: つれづれに

こんちは、先輩。

> おめでたいかもしれないが、人喰猪と、ユネスコ無形文化遺産のなまはげを一緒にしてはいかんと思う。
> でも人喰猪がWWFのレッドリストなら、無形文化遺産より上か。

年賀状の話ね。あの人喰い猪は日帝が悪さした結果あんなんなったらしいから、そういう意味でも貴重です。

  • 2019/01/10(木) 22:55:12 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

どっちかというと「珍作」の部類に入る映画だと思うんですけど、なかなか気合の入った珍作でした
わしゃ盛り塩をぎりっと踏みつぶす黒木さんがこわかったっす

  • 2019/01/27(日) 20:25:11 |
  • URL |
  • SGA屋伍一 #TyXokUWg
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> わしゃ盛り塩をぎりっと踏みつぶす黒木さんがこわかったっす

市井に巣食う一介の変態としては、踏みつぶした盛り塩の黒木さんの足を「ぺろん」と舐めて「びくん」とか反応してもらいたかったすね。

  • 2019/01/28(月) 00:37:38 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
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こんにちは。

>妻夫木君にはイライラさせられたあ。
これ褒め言葉ですよね。私もでした。
いるよなーこういう夫婦…と妙に現実味ある前半から、
霊媒師バトルになる後半まで、全く飽きずに見れました
また、小松奈菜さんは全く小松奈菜にみえないところがとてもよく、松さんにいたっては、キタ――(゚∀゚)――!!でしたね。
柴田理恵さんもいいんですよぉ~~~胡散臭い感じがとても。

  • 2019/07/11(木) 16:31:48 |
  • URL |
  • maki #jQTfdwCM
  • [ 編集 ]

Re: こんにちは。

こんちは、makiさん。

> また、小松奈菜さんは全く小松奈菜にみえないところがとてもよく、松さんにいたっては、キタ――(゚∀゚)――!!でしたね。
> 柴田理恵さんもいいんですよぉ~~~胡散臭い感じがとても。

中島監督に全幅の信頼を与えてはいないのだけど、基本、役者は魅力的に撮る人だと思ってる。

  • 2019/07/13(土) 00:14:20 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

こんばんは!

コメントありがとうございました。
正にお祓いエンターテインメントでしたね。
あの終盤は素晴らしかった。
妻夫木夫妻のダメ親っぷりが吹き飛ぶ位に。
中盤まで苛々、終盤ワクワク。
このギャップの差が作品としての魅力になっていると思います。

  • 2019/07/15(月) 20:52:33 |
  • URL |
  • ヒロ之 #-
  • [ 編集 ]

Re: こんばんは!

こんちは、ヒロ之さん。

> 正にお祓いエンターテインメントでしたね。
> あの終盤は素晴らしかった。

ホラー映画なのに、具体的にどこが怖いというのはないのですよ(あえて言えば虫くらい)。怖くはない。でも、面白い。困った映画です。

  • 2019/07/16(火) 00:03:21 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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