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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『フェリーニのカサノバ』『フェリーニのアマルコルド』早稲田松竹

企画「フェデリコ・フェリーニ監督特集」。
フェリーニは好きでも嫌いでもない。見てるのは『そして船は行く』以降と『道』『8 1/2』『魂のジュリエッタ』くらいだろうか。見世物性と抒情性を併せ持った作家性は昔は唯一無二だったが、ちょっとずつ同じタイプが増えて浸食されつつある感じ。痛ましや。

◆『フェリーニのカサノバ』早稲田松竹
五つ星評価で【★退屈で退屈で】
1976年、カラー、155分、初見。
SEXしかない男の一生一代記。凄みよりダラダラ長さが目立つ。話がぶつ切りで登場人物の誰にもに魅力を感じないからだろう。
見世物性の俗悪さを精一杯拡大させた作品で延々とうそ寒い景色が展開する。うそ寒い景色しかない世界なのに美術や小道具は超豪華。出てくる人物が更に虫のように見えた。ともかく長くて、完落ちしまっくた。


◆『フェリーニのアマルコルド』早稲田松竹
五つ星評価で【★★★★バラエティーな群集劇】
1973年、カラー、125分、初見。
おらが町の一年。
町のみんながカメラ目線で、語りかけてくる楽しい冒頭部分から、いい意味で下世話なイタリア人感覚丸出しの2時間。おもろいけど『フェリーニのカサノバ』見た後で疲れていたからちょっと長く感じた。怒鳴る校長先生とかの確立したキャラ(実は全体のドラマとしてはそうそう必要でない)がいっぱいいるのも楽しい。スキンヘッドで眼光鋭い紳士なんて大葉健二(初代ギャバン)みたいだよなあ。
アコーディオン奏者最高。盲目で髪振り乱してて頑固。
もちろんニーノ・ロータの曲が素晴らしいのである。


【銭】
一般入場料金1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
カサノバ〈1976年〉@ぴあ映画生活
フェリーニのアマルコルド@ぴあ映画生活
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フェリーニのアマルコルド

少年ティタは仲間と大好きな女性グラディスカを追い回していたが、彼女はティタを子供扱い…。 多感な年頃のティタにとって、この一年の出来事は生涯忘れ得ぬもの…。 フェリーニが故郷北イタリアを舞台に、少年時代の思い出を綴った青春ドラマ。

  • 2018/12/15(土)21:45:37 |
  • 象のロケット