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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『四万人の目撃者』『裸の銃弾』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「ニッポン・ノワールⅡ」から2プログラム。

◆『四万人の目撃者』
五つ星評価で【★★あまり佐田啓二も伊藤雄之助もよくない】
1960年、白黒、92分。初見。
堀内真直監督。
球場の空撮から「四万人の目撃者」と出るタイトルがかっこいい。ただ、せっかく四万人が目撃しているのに、殺人トリックが薬殺による遅効と言うのがつまらん。その野球観戦に偶然遊びに来ていた検事の佐田啓二と張り込みで来ていた伊藤雄之助が正義側。証拠もなしに逮捕や起訴は出来ないという佐田啓二検事の立場は至極真っ当だが、真っ当が過ぎて、被害者側の女性に「君があの時、訴えてくれていたならば!」とかヒステリーのように詰め寄ったりして、何か女々しくてあまりイメージが良くない。どちらかと言うと、如何にも海千山千の悪党を相手にしてきた伊藤雄之助の飄々とした粘り腰の方が好感持てるのだが、バランスから言って伊藤雄之助はそんな長い時間スクリーンに映されないので、どうにも正義側が手薄に見えてしまう。
若い岡田茉莉子がデッサンモデルの塑像のように美しい。



◆『裸の銃弾』
五つ星評価で【★★★大和屋竺という異物】
1969年、白黒、パートカラー、一部青白、72分。初見。
若松孝二監督。改題前タイトル『やわ肌無宿 男殺し女殺し』(らしい)
大和屋竺が脚本という事でわらわらチンピラや殺し屋が出てくる(ちなみにスタッフロールの脚本家名は「出口出」、かっけー名前である)。この脚本家「大和屋竺」が曲者でTVアニメ『ルパン三世』のファースト・シーズンを手掛けてた事で、才能ありありに見えるのに、脚本=大和屋竺の映画を見ると中二具合がひどすぎて付いていけなかったりする。今回はかなり、いい方。これは監督の若松孝二と相性がいいと言う事だろうか。若松は若松で普通じゃない監督だが。
過去と現在の二つの時間に分かれており、過去は主人公のうぶな男女が敵を信用して、男はうぶの塊として指を失い、女はシャブ中にされる。現在のパートで男がパートナーに望むのは過去のような「うぶな女」ではなく、「徹底的にしぶとい女」。あまりにしぶとすぎて自分の自由にさえならない。そんな女。
過去のヤクザ達がリアルで怖い。みんな「役者」より普通に「ヤクザ」に近い人達なのかもしれない。
現在の仕事仲間が次元だったり五右衛門だったりの空気感を持つ。



【銭】
それぞれ通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
四万人の目撃者@ぴあ映画生活
裸の銃弾@ぴあ映画生活
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