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『処女の泉』『鏡の中にある如く』『魔術師』『第七の封印』新文芸坐

新文芸坐の企画「イングマール・ベルイマン 101年目の風景」から2プログラム。
ベルイマンが凄い監督なのは分かってるけど身体がついていかない。ベルイマンって圧倒的に凄い映像と凄いドラマを投げつけてくる人で隙間がない。120%みたいなのが緩急無しでくる。そんなん仕事帰りに処理出来る訳ないじゃん。という事で、どれだけ寝てもいい。今回は印象だけでも持って帰るって見方をして来た。

◆『処女の泉』
五つ星評価で【★★★処女もヤリマもタイプじゃないのが問題】
1960年の白黒映画。89分。二回目。
ベルイマンと喧嘩する事になったら「お前なんか処女の泉の癖に」と吐き捨てる事が出来る、そういう意味で便利な映画。タイトルが『処女の泉』なのに最初に登場するのが擦れた妊婦なので、「ええっ」と思っちゃうのも束の間、出てくる処女が処女特有の「恐れ知らず無邪気」を無駄に膨らませたタイプで、外見が好みじゃなかったので、なんだか最初からゲンナリしてしまった。多分、現代だったら父ちゃんのマックス・フォン・シドーの後ろの処女を娘の前で奪うような展開もあるかもしれないと思うのだが、その展開に至るには59年早かった。
ベルイマンが神父だった実の父ちゃんに向けて、神様の真意など計り知れないポンコツな出来事が山のように起こっているであろうに、それでも神をゴリ押しするのは何故?という強迫観念めいた疑問を認めた初期映画群の一つ。
あの処女の死体一つ持っていたら、あちこちで泉を湧きあがらせる奇跡を生じさせられるかもしれない。と考えると、あの死体も『レイダース 失われた聖櫃』のラストシーンの箱の中に埋もれていたりするかもだ。


◆『鏡の中にある如く』
五つ星評価で【★★★家族の中の神の規定】
1961年の白黒映画。89分。初見。
どうしても神様の問題に決着を付けたいベルイマンが神の不在を説きながら、神が不在の中で何を規範として生きるべきであるかの結論をぶちまけた映画。個人的にはなかなかいい結論だと思う。だが、映画その物が答を出す為の思考実験のようであり、結論を出したものの、その結論が出た後に残された家族が幸せとはとても思えない。そこがとても皮肉だ。ベルイマン、ハッピーエンドとかダメなのか?(今回の含めてかなり偏った時期の5本しか見てないから全然断言できない)。
精神病にかかっている主人公の娘が「いる」とか「来る」という神様が、世間一般に言う「神様」とはかけ離れた印象を受けるが、神様に形はないからそれはしょうがないのかもしれない。


◆『魔術師』
五つ星評価で【★★★いや、単純に不敬な奴らがギャフンと言う映画が見たい】
1958年の白黒映画。99分。初見。
役人が詮議する旅芸人の一座のオカルトやトリック。科学万能主義の前に彼らの奇跡は全て暴かれようとするが、、、、。役人側のヒエラルキーの低い者を徹底的に見下そうという態度が鼻持ちならない。最終的には確実なオカルトも肯定しながら、役人と旅芸人の一座との争いは痛み分けで終わる。そこは庶民としてはギャフンと言わせて終わってほしかった。


◆『第七の封印』
五つ星評価で【★★★なにがどう第七の封印なのか今回も分からんかった】
1957年の白黒映画。97分。二回目。
十字軍の騎士と死神、魔女狩り隊、とかはいいけど、旅芸人や鍛冶屋夫婦とかそんなに大事な気がしない。最終的にいろいろ神の思惑が及ばないような不敬な事象が数多く行われているが、だから何というところまで思考が届かなかった。
死神はとても変なデザインで、真面目にやってるから笑えないけど、見れば見るほどいい味デザインである。真面目だけど味があるという意味で『ガメラ対バイラス』のバイラスっぽい。あんなんと比較すると怒られるか(あんなんって事もないけど)。


【銭】
『処女の泉』×『鏡の中にある如く』:新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
『魔術師』×『第七の封印』:新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
処女の泉@ぴあ映画生活
鏡の中にある如く@ぴあ映画生活
魔術師〈1958年〉@ぴあ映画生活
第七の封印@ぴあ映画生活
▼関連記事。
処女の泉(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
第七の封印(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
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「魔術師」

まじゅちゅし

魔術師

19世紀、スウェーデン。 旅回りの魔術師一座が、当地の領事や警察署長、医師たちから術は「インチキ」とけなされ屈辱を受ける。 が、術師たちはそんなくだらない俗人どもの鼻柱を、鍛えた技で打ち砕く。

鏡の中にある如く

孤島の別荘で療養する精神を病んでいるカリン。 カリンをみまもる医者である夫、カリンの弟、そして高名な作家である父。 だが、カリンの孤独感はますます極まっていく…。 ヒューマンドラマ。

処女の泉

16世紀、スウェーデンの田舎町。 地主テーレの一人娘カリンは一人で教会に向かう途中の森で、3人の浮浪者に襲われる…。 スウェーデンの民謡を基にした名作。

第七の封印

遠征に失敗した十字軍の騎士が故国で目にしたのはペストが蔓延し、廃退しすさんだ心でうつろう人々。 そんな騎士のもとに死神が迎えにやってくるが、騎士は死神に生死を賭けてチェスを挑戦する…。 生と死の問題を信仰の中に問い詰めた作品。

「第七の封印」

「死」とチェスをする有名な場面。

「処女の泉」

イングマール・ベルイマン監督の有名な作品。

コメント

非公開コメント

イングマル・ベルイマンよりイングリッド・バーグマンが好き。

便乗

別劇場でこの特集観まして、バーグマンの「秋のソナタ」は満席でした。
日曜日だったから?
でもその後の「夏の遊び」等はスカスカだったのよ。

Re: タイトルなし

> イングマル・ベルイマンよりイングリッド・バーグマンが好き。

もちろん「陰部ぐりぐりユルいまん」が好きです。

Re: 便乗

こんちは、先輩。

> 別劇場でこの特集観まして、バーグマンの「秋のソナタ」は満席でした。
> 日曜日だったから?
> でもその後の「夏の遊び」等はスカスカだったのよ。

あき竹城が「そなた!」と迫ってくるのも、メイプルの安藤なつと遊ぶのもちょっと眼中にないですね。

ギャフンと魚粉は似ている。

Re: タイトルなし

こんちは、ボーさん。

> ギャフンと魚粉は似ている。

三平三平「魚粉さーん」
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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