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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『君が君で君だ』シネマカリテ1


▲やはり大倉孝二だけ妙に笑顔がネズミっぽい。

五つ星評価で【★★★★ああ何かもうほんま松井大悟らしい】
理由は知らねど何故かシネマカリテで一週間限定の復活上映。

チラシによる物語解説。
大好きな子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり、自分の名前すら捨て、10年間ただひたすら好きな子を見守ってきた3人の男たちを描いた恋愛譚。

男たちは女の子に接しない。ただただ見守る。女の子が不幸になろうが接しようとはしない。それが彼等のポリシーであり、彼女は彼等の神のような存在だから、同一線上に位置してはいけないのだ、多分。という歪な10年間。これが愛ではないと断言できるが、完全に愛でないとは断言しかねる。やはり、これはこれで「分かる」部分が小さいながらもあるのだ。ヒエラルキーで言うと彼女が百、男たちがゼロ。男達には自分などいらない。彼女の行動が全て、彼女がそこにいる事こそ正しい。だから彼女がやる事は愚行でも何でも許容する。ただ、あがめまつる。それはもうそういう世界観でしかないのだ。

そんな彼等の行為は当の女子から理解されない。それはそうだろう。常軌を逸している。普通の女の子である彼女はごくごく普通に彼女を愛してくれる彼氏がいてくれればいいのだ。常軌を逸した熱視線を送る視線だけの男達など、気持ち悪いだけだ。

思いの強さがどんな障害も打ち砕く。昔の映画ならそう作るかもしれない。でも、これは恋が成就しても幸せにはなれん気がする。ダイオウイカとチワワの間に恋愛が成り立たないように、何か種族が違いすぎる。

 池松壮亮:尾崎豊。沸々とたぎる現代病みたいな役柄を演じさせたら池松壮亮は当代随一。こんなに堂々とメソメソしながら泣きごとをぶちるのが似合う役者はいないと思う。
 満島真之介:ブラピ。ビックリするほどブラピじゃないが、明るいのにいつも追い詰められてる満島真之介の変な個性はいい感じにキャラ立ちしてる。
 大倉孝二:坂本龍馬。「龍馬」と言いきってしまえば「そこそこ龍馬」に思えてくる「坂本龍馬」の良く言えば包容力、悪く言えば縛りの弱さ。ただまあ三人の中では誰よりも「龍馬」が似合う気がする。知らんけど。そういう意味では三人の中では誰がやっても「ブラピ」にはならんから「ブラピ」は一番損な役回りかもしれん。
 高杉真宙:羽生結弦。まさかの四人目。「あっ高杉真宙なんだ」という驚き。女を売るクズ男の役を喜々として演じてる。おいおい、他の映画では童貞高校生みたいな役ばかりだろうが。役者って怖いわあ。
 キム・コッピ:絶世の美女ではないのね。いやまあ、映画は嘘でいいのだから、個人的にはここは「その世界では美女認定されていないが、映画観客が見る分にはスムーズに美女」という特殊ファクターを通してほしかった。何となく芋くて好きになりづらい(芋さが好きと言う人もいるでしょうが)。

こんな変な映画は好きです。


【銭】
シネマカリテ水曜1100円均一料金。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
君が君で君だ@ぴあ映画生活
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