『記者たち』『ビリーブ』『ショーン・オブ・ザ・デッド』トーホーシネマズシャンテ1、日比谷13、9
- Date
- 2019/04/02/Tue 23:11
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
同日鑑賞3本をできるだけ短評で。
◆『記者たち 衝撃と畏怖の真実』トーホーシネマズシャンテ1

▲あえて記者じゃない綺麗どころの写真で。
五つ星評価で【★★★★正義の気持ち良さ】
原題は『SHOCK AND AWE(衝撃と畏怖)』、イラク開戦時の作戦名である。今となっては存在しないことが明白であるイラクが保持していた大量破壊兵器、その存在が政府内で捏造されたにもかかわらず、何故、開戦に踏み切れたかが『大統領の陰謀』よろしくマスコミ視点で明かされる。と言うより、マスコミが明かさなければ、こんな不正が成立してしまうほど政治に自浄効果はないという事なのか。そら恐ろしい。
これは正しい事を書き続けた男達の痺れる話であるが、彼等は決して勝ちえていない。彼等が正しい事は後に証明されたが、結局、彼等の記事は戦争を抑止できず、ペンは剣に勝てなかったのである。ただ、それでも後になってからでも、不正の話が語られる事にアメリカの正しさに希望を感じる事ができる。日本ではこういう話は揉み潰されっぱなしだ。正義は儲からない。
ウディ・ハレルソンの妻がミラ・ジョヴォヴィッチなんである。桑原桑原。危険な夫婦だ。
◆『ビリーブ 未来への大逆転』トーホーシネマズ日比谷13

▲ビッグスモールンっぽい二人。
五つ星評価で【★★★そりゃ主人公が勝てば気持ちはいいけどさ、ちょっと疑問は残る】
それにしてもフェリシティ・ジョーンズちっちゃい。子役の子と背はトントンで胸は負けてるんじゃなかろうか。何となく、フェリシティ・ジョーンズの顔立ちが小泉今日子に似てると思う。差別撤廃に尽くした女性弁護士の最初の一歩目の物語であるが、法廷論争は割と分かりづらい。演出があるから、どちらが優勢であるかは分かるのだが、戦う双方とも言葉の応酬になるが、その言葉をじっくり吟味する時間が観客に与えられない。それは実際の法廷がそうなのかもしれないが。
主人公の有能さより悪役になってしまった男性優位主義者達のえげつなさが際立っていた。悪辣に見えるように演出されてるよなあ。昔の日本と同じで家父長制を良しとする社会であった訳だが、彼等が危惧する「社会に女性が進出して社会が良くなるか」という疑問に関しては「平和な社会を維持するために女性の権利を犠牲にしている」という素地はあるにしても、ただ単に「犠牲にされている女性の権利は回復されなければならない」としても、それが生来の社会基盤を壊してしまうのであれば、正しい社会にはなっても、決して良い社会にはならないのではないか。あくどい彼等の考えもまた、全て間違いではない気がする。要はもちっと性急じゃないやり方がなんぞあったのではないか? アメリカも日本も家父長制が崩壊してからの方がみんな平均して貧しくなってないか?(いや、思い付きであって調査や論証は他人に任せる)
このタイトルの内容のなさは『ドリーム』以来、『ドリーム』以上じゃなかろうか?
◆『ショーン・オブ・ザ・デッド』トーホーシネマズ日比谷9

▲劇場初公開やないで。
五つ星評価で【★★★★もう古典になりつつあるのかもしれない】
昔、見た時ほどではないけどおもろかった。
ゾンビ映画で笑いを取るという先駆的な作品である。
でも、今ではこれが古典になってしまった感が強い。
ゾンビの群れの中、ゾンビの振りをすれば素通りできるかも。
ああもう、こういうの何回も他で見ている。
でも、そんなバカな試みはここが最初なのだ。
と言う訳で、映画は変わらないが、見る私たちがこの映画の笑いに慣れてしまったのだと思う。舐められた飴玉の角が摩耗するように映画の魅力はちょっと欠けてしまったかもしれない。でも、古典になるというのはそういう事なのだろう。すんごく新しい作品なのに古典であるというのは、それだけ先人が気付かなかった気付きをこの映画で掘り起こし、それがあっという間に常識化したからに他ならない。ブラボー。
サイモン・ペグは今でも童顔だけど、この映画では肌が若いわ。
日本未公開で、今回が日本初公開(あくまで映画館でという意味だろう/ソフトリリースはされていたから)と言う事にされているが、昔キネカ大森の名画座枠で一週間公開された事がある。嘘はいかんよ、嘘は。例え小規模公開であったとしても公開は公開よ。
【銭】
『記者たち』:映画ファン感謝デー価格で1100円。
『ビリーブ』:映画ファン感謝デー価格で1100円。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』:映画ファン感謝デー価格で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・記者たち~衝撃と畏怖の真実~@ぴあ映画生活
・ビリーブ 未来への大逆転@ぴあ映画生活
・ショーン・オブ・ザ・デッド@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・ショーン・オブ・ザ・デッド(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
◆『記者たち 衝撃と畏怖の真実』トーホーシネマズシャンテ1

▲あえて記者じゃない綺麗どころの写真で。
五つ星評価で【★★★★正義の気持ち良さ】
原題は『SHOCK AND AWE(衝撃と畏怖)』、イラク開戦時の作戦名である。今となっては存在しないことが明白であるイラクが保持していた大量破壊兵器、その存在が政府内で捏造されたにもかかわらず、何故、開戦に踏み切れたかが『大統領の陰謀』よろしくマスコミ視点で明かされる。と言うより、マスコミが明かさなければ、こんな不正が成立してしまうほど政治に自浄効果はないという事なのか。そら恐ろしい。
これは正しい事を書き続けた男達の痺れる話であるが、彼等は決して勝ちえていない。彼等が正しい事は後に証明されたが、結局、彼等の記事は戦争を抑止できず、ペンは剣に勝てなかったのである。ただ、それでも後になってからでも、不正の話が語られる事にアメリカの正しさに希望を感じる事ができる。日本ではこういう話は揉み潰されっぱなしだ。正義は儲からない。
ウディ・ハレルソンの妻がミラ・ジョヴォヴィッチなんである。桑原桑原。危険な夫婦だ。
◆『ビリーブ 未来への大逆転』トーホーシネマズ日比谷13

▲ビッグスモールンっぽい二人。
五つ星評価で【★★★そりゃ主人公が勝てば気持ちはいいけどさ、ちょっと疑問は残る】
それにしてもフェリシティ・ジョーンズちっちゃい。子役の子と背はトントンで胸は負けてるんじゃなかろうか。何となく、フェリシティ・ジョーンズの顔立ちが小泉今日子に似てると思う。差別撤廃に尽くした女性弁護士の最初の一歩目の物語であるが、法廷論争は割と分かりづらい。演出があるから、どちらが優勢であるかは分かるのだが、戦う双方とも言葉の応酬になるが、その言葉をじっくり吟味する時間が観客に与えられない。それは実際の法廷がそうなのかもしれないが。
主人公の有能さより悪役になってしまった男性優位主義者達のえげつなさが際立っていた。悪辣に見えるように演出されてるよなあ。昔の日本と同じで家父長制を良しとする社会であった訳だが、彼等が危惧する「社会に女性が進出して社会が良くなるか」という疑問に関しては「平和な社会を維持するために女性の権利を犠牲にしている」という素地はあるにしても、ただ単に「犠牲にされている女性の権利は回復されなければならない」としても、それが生来の社会基盤を壊してしまうのであれば、正しい社会にはなっても、決して良い社会にはならないのではないか。あくどい彼等の考えもまた、全て間違いではない気がする。要はもちっと性急じゃないやり方がなんぞあったのではないか? アメリカも日本も家父長制が崩壊してからの方がみんな平均して貧しくなってないか?(いや、思い付きであって調査や論証は他人に任せる)
このタイトルの内容のなさは『ドリーム』以来、『ドリーム』以上じゃなかろうか?
◆『ショーン・オブ・ザ・デッド』トーホーシネマズ日比谷9

▲劇場初公開やないで。
五つ星評価で【★★★★もう古典になりつつあるのかもしれない】
昔、見た時ほどではないけどおもろかった。
ゾンビ映画で笑いを取るという先駆的な作品である。
でも、今ではこれが古典になってしまった感が強い。
ゾンビの群れの中、ゾンビの振りをすれば素通りできるかも。
ああもう、こういうの何回も他で見ている。
でも、そんなバカな試みはここが最初なのだ。
と言う訳で、映画は変わらないが、見る私たちがこの映画の笑いに慣れてしまったのだと思う。舐められた飴玉の角が摩耗するように映画の魅力はちょっと欠けてしまったかもしれない。でも、古典になるというのはそういう事なのだろう。すんごく新しい作品なのに古典であるというのは、それだけ先人が気付かなかった気付きをこの映画で掘り起こし、それがあっという間に常識化したからに他ならない。ブラボー。
サイモン・ペグは今でも童顔だけど、この映画では肌が若いわ。
日本未公開で、今回が日本初公開(あくまで映画館でという意味だろう/ソフトリリースはされていたから)と言う事にされているが、昔キネカ大森の名画座枠で一週間公開された事がある。嘘はいかんよ、嘘は。例え小規模公開であったとしても公開は公開よ。
【銭】
『記者たち』:映画ファン感謝デー価格で1100円。
『ビリーブ』:映画ファン感謝デー価格で1100円。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』:映画ファン感謝デー価格で1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・記者たち~衝撃と畏怖の真実~@ぴあ映画生活
・ビリーブ 未来への大逆転@ぴあ映画生活
・ショーン・オブ・ザ・デッド@ぴあ映画生活
▼関連記事。
・ショーン・オブ・ザ・デッド(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
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