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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『虎鮫』シネマヴェーラ渋谷

特集上映「ハワード・ホークス監督特集Ⅱ」から1プログラム。

◆『虎鮫』
五つ星評価で【★★いや、見たいのはそこではない】
1932年、白黒、78分、初見。
鮪の一本釣り漁船が釣果としてあげたマグロを工場に卸すとベルトコンベア式にそれが流れて職人が加工して缶詰の材料にしていく、みたいなシーンが記録映画的な側面として大事な感じ。主人公は漁船の船長で、情に厚く、操船や釣りの腕は確か。彼は片腕を漁場を荒らす鮫に噛み切られた過去がある。『白鯨』のエイハブ船長のように「あいつは許せねえ!」みたいに鮫との因縁話にならないのは、原題も『Tiger Shark』単数形だけど、実際は「Tiger Sharks」でウヨウヨ泳いでいて因縁の相手とか特定できないのだ。逆に言えば、漁場に人間が落ちたら嬲り殺し状態になる。
そんな漁場で部下を鮫に殺された彼が、故人の娘に惚れ、食うや食わずの彼女の生活の面倒を見て、遂に結婚する。
ここからが物語的に地獄。
彼女は彼を愛していないし、彼もそれを知っている。
でも、お互い友情関係に近い契約上の結婚に踏み切る。
その結婚パーティーで彼女は彼の部下のイケメンと劇的に会ってしまうのである。三角関係に突入。
鮫は出てくるけど、舞台背景にすぎず、どちらかと言うと三角関係メインの映画なのであった。主人公のブサメンの彼がとても可哀想。命を助けても、日々の生活を楽しく過ごそうとも、「ブサメン許すまじ。理由などない。単にブサメン許すまじ」という恐ろしい思想が映画内に展開する。勘弁してくれよ、

鮫は自然界に存在する高速回転ナイフのような役割で出てくる。「俺に触れるとケガするぜ」みたいな状態。なので、個性とか出ない。電動鉛筆削り器みたいな役。なので『ジョーズ』みたいな盛り上がりはない。鮫が過度に人間を目の敵にはしないし、人間も鮫に愛こそ感じてはいないだろうが、撲滅しようみたいな意識はない。鮫に対する感情がほぼほぼないのだ。そこがある映画を見たかった。



【銭】
通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
虎鮫@ぴあ映画生活
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