- Date
- 2019/05/22/Wed 19:05
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)

▲すんげえ有名な画像。ロイ・シャイダーがロイ・シェイダーになってる。じゃあ、宇宙刑事もギャバン、シャリバン、シェイダーか。
五つ星評価で【★★★★★やはり面白かった】
1975年、カラー、124分、ロードショーは見逃したがリアルタイム名画座で2回か3回見てる。確か最初に見たのは今はなき新宿パレス座。それを考えると、新宿でもっとも貧乏そうな映画館で見て、新宿でもっとも成金っぽい映画館で見直した訳だ。新宿パレス座とか冬は隙間風が寒かった。トーホーシネマズは隙間風吹かないだろ。
ともかく普通に面白くてグイグイ話に吸い込まれる。
昔、見た時は「怖い鮫との格闘映画」という側面しか見れなかったが(公開当時だいたい小学生だか中坊である)、今、見ると形がイビツなバディ・ムービーなんだな。それでも最後まで分かりあえたり分かりあえなかったりな部分があって切ない。
それなりに特撮もあるだろうにビビるほど短いエンドロール。人件費かかってないのはいい事だ。
鮫はそんなに直接ジロジロ見れるようなカットが少ないので、特撮部分に対しては全く古びてない。ただ、スピルバーグにしてみれば世界の観客の反対で諦めたのだろうけど、ルーカス同様、今の技術で撮り直ししたいというのが本音だろうなあ。
泳いでてクイと下に引きずられる。あんなカット撮ったのはスピルバーグが最初だよな。あれが怖さを倍増させてる。勿論2時間、鮫との戦いがメインな映画と言うのがおそらくそれまでなかったから、鮫が人を襲うとはどういう事かと真面目に考えた監督がスピルバーグが一人目という事かもしれないけど。
【銭】午前10時の映画祭価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
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ジョーズ@ぴあ映画生活
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【概略】
長閑なアミティ島の海岸で、若い女性の遺骸が発見される。警察署長のブロディはそれがサメによるものと見て、ビーチの閉鎖を主張する。しかし、安全よりも観光客による町の利益を優先する市長は取り合おうとしない。そんな折り、ブロディの不安は的中し、賑うビーチで少年が海中に消えた。第二の犠牲者が出たのだ。意を決したブロディは、長年サメを追い続けてきた漁師クイントと海洋学者フーパーとともに、恐怖に...
突如、巨大な人食いザメが夏の海水浴場を襲う。 逃げ惑う人々、泣き叫ぶ声、海水浴場はたちまちパニックに。 警察署長、漁師、海洋学者の3人がこの巨大ザメに立ち向かう…。 傑作海洋パニックアクション。
鮫も恐いのですが、海そのものが恐いですね。海水浴を舞台にした、鮫からのテロで、襲われる事に対する恐怖を、徹底的に描いていると思います。
攻撃する側と、攻撃される側の双方の視点に立っていますね。これは、宗教のテロ心理でもあって、スピルバーグの心理描写力が、恐怖しか与えない鮫の悪意を捌き、人格的に迫るアプローチで盛り上げ、決戦に雪崩れ込みながら、最後は人間と鮫の引き分け戦で、どちらの側にも立っていない、と思いました。
こんちは、隆さん。
> 恐怖しか与えない鮫の悪意を捌き、
大人だけど大人げないから突っ込んじゃうけど、この映画の鮫には全く悪意がない。鮫はこの映画の中で食欲・もしくは生存欲に対しての行動しかしていない。仮に悪意がある行動を取るのなら、猫が鼠をいたぶるように弄ぶのだが、そういう素振りはない。ツンツンしてしまうのは鮫の視覚があまり良くないのと、水中が陸上のように安定していないからに他ならない。「白鯨」とかは明らかに鯨に悪意がある描き方ですけどね。
ふじき78さん
レスありがとうございます。
鮫が本能によって生きているのであれば、動物に悪意は無いですね。悪意を重ねるとしたら、自然の鮫ではなく、何か他の存在を暗に批判する為に、演出を付ける事でしょう。
白鯨は、大戦で日本に勝ったアメリカが、戦前の日本を怪物になぞらえて、牙を抜かねば為らない、とか言う陸地に打ち上げられた鯨の諷刺画がありました。
どこから、倫理的だとか、正しい思想の持ち主だとか言うかは分かりませんが、鮫もまた、食だけの為に人間狩りをするのであれば、人間の側からすれば悪、という意見も何とか成り立つような気がします。ディズニーだと擬人化によって、動物に人格や意志を付けますから、食の本能以外に、考えの無い鮫を機械のように残虐な存在に貶められそうな気もします。
これの場合は、ハードボイルドだから、ふじきさんが書かれているように、動物は動物だと思います。
こんちは、隆さん。
ざっくり略すと益獣か害獣かで善悪のイメージが付くと言いたいのだと思うけど、それはカトゥーンのように殊更デフォルメされて表現された場合じゃないと効果が薄いので、「ジョーズ」はそのイメージに沿った映画ではないと思う。確かに経済活動を阻む意味で鮫はこの映画の中でも害獣なのだが、映画はその害獣に反対する立場の人間たち(市長など)に対して、害獣以上にシニカルな視線を注いでるので、鮫=害獣=悪意を持った獣、みたいには見えないのである。獣扱いすると怒るだろうが、鮫より市長の方が悪のスケールがでかい。なので、相対的に見てもやはり鮫に悪意を見出すのは難しい。
そんな事はない。人を殺す者は必ず悪意を有して見えると言うのなら、まあ、そう思う人や思う環境もあるかもしれないなあ、「デビルマン」のデーモン一族とか「寄生獣」のパラサイトは種としての悪みたいな描き方をしてるから。それでも、「ジョーズ」の鮫は群れではないから、そういう天敵としての悪意を感じるのも個人的には難しいと感じる。いや、明らかに脱線した。
私自分の記事で「オルカ号~」って書いてたんですが
このジョーズ公開の後、
オルカっていうシャチ映画、そういえばありましたよね?
復讐の話だった気がするけど…
こんちは、makiさん。
> 私自分の記事で「オルカ号~」って書いてたんですが
あー、オルカ号でしたね。
シャチの映画あったけど、アレは見てない。
映画「オルカ」には、イメージソングが在ったんだけど、
映画の休憩時間に流れていたのかなぁと今では思う。
(それ以外では聞いた記憶がない)
「ナイル殺人事件」みたいな差し替えはなかったはず。
で、わちきバカだから、今日ゴジラ観に行ったのよ。
そのなかで「オルカ」って機械が出てたんだ。
シャチ」の意味か、映画から取ったのか、ちょっと考えた。
こんちは、先輩。
> そのなかで「オルカ」って機械が出てたんだ。
> シャチ」の意味か、映画から取ったのか、ちょっと考えた。
耳良い事を呟いてくれる「カオル(くん)」をアナグラムしたのかな。