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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『映画の教室2019上第二回』国立映画アーカイブ

◆『映画の教室2019上第二回』
五つ星評価で【★★★またまた徒労的な疲労感もありーの、そうでないのもありーの】
国立映画アーカイブの企画上映「映画の教室2019上」。
全五回で今回のお題は「PR映画に見る映画作家たち」
二回目は「岩波映画製作所:黒木和雄・土本典昭・羽田澄子」で、短編各1本。
一回目の時にも書いたがPR映画と言う括りは大海すぎる。全体の概要を見せようというより、題名通りそこで活躍した人の作家性を摘まみながら見ていく感じになるようだ。しかし、大海の中で個人に絞って摘まんでいくというのは摘ままれた一人と摘ままれなかった大多数という対比から何かそれでこれを全部見た事にしていいの?という申し訳ない感を感じてしまう。まあ、感じようが感じまいが私にはどうにもできずせんない事なのだが(自分で研究始めるような胆力も資産もないよ)。

『恋の羊が海いっぱい』1961年カラー20分。日本羊毛振興会のPR映画。ミュージカル風に歌い踊る、歌詞は寺山修二、作曲は山本直純。「昔」を差っ引いてもそこそこかっこいいし、オシャレだ。でも、映画から「羊毛」がの良さが全く伝わって来ない。あと「流石、寺山修二が噛んだ映画、確かに狂ってる」と言っても何ら問題ない。いや、おかしいよ。狂ってるよ。
『ある機関助士』1963年カラー37分。日本国有鉄道(民営化前のJR)のPR映画。割と驚くべき事に初見じゃなくて二回目である。しかも割と最近、神保町シアターで「鉄道映画特集」の一本で見てる。まあ、蒸気機関車かっけーよなあ。あんな重そうで硬そうで速そうで、怪獣みたいじゃん。そらかっけーよ。怪獣だもの。鳴き声や蒸気をドバーっと吐く所も生物っぽい。JRからお金貰って、ただ仕事風景だけのドキュメンタリーにして、PRのピの字もないという姿勢も偉くはないが凄い。まあ、土本典昭に仕事を頼んだのが運の尽きという事だろう。
『コカ・コーラのお話』1977年カラー15分。コカ・コーラボトラーズのPR映画。昔は瓶が主力だったんだなあ。うん、瓶は洗浄が大変。今でも瓶コーラ売ってるのは考えたら凄いな。安いアニメキャラが工場見学する設定でアニメの動きがズタボロ。リミテッドの動画抜きがひどくて、これなら学生アニメの方が動きが流暢というくらい。多分、中抜きがひどくてこれでもアニメーターは儲かってないと思う。アニメってそういう過酷な世界だから。とは言え、これが一番PRしてる映画になってる。劇中、工場見学の様子をずっと歌ってるのは「ミスター・サマータイム」でヒットを飛ばしたサーカス。

しかし、こういうの今はネットで拡散してしまえば終わりだけど、昔はどこで誰が誰にどう見せていたのだろう。③なんかは工場見学コースに組みこまれてそうだけど。ただ、この映画で見たら工場見学不要になっちゃうよなあ。


【銭】
国立映画アーカイブ一般入場料金520円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
《映画の教室 2019/岩波映画製作所:黒木和雄・土本典昭・羽田澄子》@ぴあ映画生活
▼関連記事。
ある機関助士(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
・ある機関助士(二回目)@死屍累々映画日記・第二章
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