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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『共犯者』『コールガール』新文芸座

新文芸坐の企画「追悼内田裕也スクリーン上のロックンロール」から1プログラム。

◆『共犯者』

▲ポスター。

五つ星評価で【★★★★★良い物を見た】
1999年のカラー映画。103分。初見。
きうちかずひろの映画は、どのカット切り取っても映画になってるのが凄い。
そして、映像に傾倒してるのに映画として面白い。
仙元誠三の撮影も素晴らしければ、竹中直人も一部の隙もなくブラジリアン・マフィアのカルロスを演じ切る。そしてワールド・ミュージックのような奇異な劇伴が映像に緩急をつけ観客を飽きさせない。ラスト廃墟での竹中直人と内田裕也の相手を索敵しながらの殺し合いなど、普通に長すぎる尺なのだが、各人の思惑が一つ一つの挙動を抑制してるさまは見てて全く飽きなかった。
竹中直人と最初に敵対するヤクザの若頭、製作が東映なので清水宏次朗かと思ったら若い頃の北村一輝だった。うむ、似てる。北村一輝、若い時の方が貫禄がなくて、ペラくてキモい。
竹中直人の身代わりになってブラジルに移送され、死刑になる替え玉にハゲが共通点の諏訪太郎。本当に共通点がハゲだけで、竹中直人に比べたら諏訪太郎の方が水洗いしたようにオーラが薄げなのも笑う。ハゲと言えば蕎麦屋のオヤジ役で江幡高志も出てるが、これは単純に年が合わなかったのだろう。
ヒロイン役の小泉今日子、最初、凄く魅力のない顔で出しておいて、ずんずん積み上げて魅力的にしてくのが上手い。ラストの扱いの潔さには驚いた。えっ、勿体ない。元夫の足元をガンガン撃ち抜くシーンが良いなあ。
組織から雇われたヒットマン役に内田裕也。あんまり「ファッキン、ファッキン」言うのは現実の内田と被るので、そんなに言わない方が良かったが、始終言い続けていた。


◆『コールガール』
五つ星評価で【★★★全体、話が変だが、ピンクレディーMIEちゃんの乳首を見る映画だからまあ、こんなんでいいっしょ】
1982年のカラー映画。91分。初見。
テロリストの内田裕也の死ぬカットがギネスにでも挑戦してるのかよと言うくらい長くてそこに関しては最高。
寂しい顔だけどこの子、原石的な美少女だよなあと思ってたらエンドロールで根岸季衣と分かってぶっ飛んだ。誰にも若くて輝いてる時期はあるのだ。
製作が奥山和由。色々ゆるくてテンポの良くない映画を見てると失礼だけど、奥山和由らしいなと思ってしまう。ちゃんと料金分の見所は詰めてるのだけど、割とそれ以外が杜撰な印象。
一流のコールガールMIEの顧客は超一流レーサーの郷ひろみ。郷ひろみSEXする役ってのがちょっと意表を突かれた。そして、昔の恋人谷隼人が逃げ込んできた為に強制キャンセルされてしまう客に藤木悠。何か同じ「藤木」姓の人間として申し訳ないんだけど絶妙に丁度いいキャスティング。藤木悠の裸体とか(美しかったとしても)見たくないしなあ。
脱いでるシーンの尺は短いけど、MIEがちゃんと脱いだり濡れ場をやってるのは商売としてとても適正でいい。MIEのプライベートの自室が金ばかりかかった物がいっぱい置いてある成金趣味の部屋で、今見るとセンス悪い。そして、一流のコールガールのMIEが、そら芸能界で一世を風靡したから身体はいいだろうよ、という部分しか一流を感じさせず、客だとしたらあまり高い金を払いたくないなあと思ってしまう。女性ファッション誌の表紙になるようないい女風の商売女ってそれだけで一流のコールガール感から私的には遠い。奥山和由的にはそこが一番の「一流のコールガール」ポイントなのかもしれないけど。
女衒に峰岸徹。今だかって女衒を演じた役者でこんなにかっこよく女衒を演じた役者は他にいない。「女衒」ではなく、「一流のコールガール派遣業」と言う位置付けなのだろう。
谷隼人の顔、主張が強くてうるさいなあ。


【銭】
新文芸坐の会員割引250円減の1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
共犯者〈1999年〉@ぴあ映画生活
コールガール〈1982年〉@ぴあ映画生活
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