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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『執念の蛇』『青蛇風呂』ラピュタ阿佐ヶ谷、『大番頭小番頭』シネマヴェーラ渋谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『執念の蛇』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★勧善懲悪のようなそうでないような】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1958年、白黒、52分、初見。
そもそもお嬢様と手代の縁談話が持ちあがったところ、手代は元カノの唄のお師匠さんと切れていず、カッとなったお師匠さんが守り神が白蛇のお嬢様を神社のほとりの川で溺れ死にさせると言う出だしなので、唄のお師匠さんが際立って極悪非道と言う訳でもないのだ。それなのに、このお師匠さんが実は血縁の忘れ形見という嘘で家を乗っ取ろうとするって流れが出てきてお師匠さんがいつの間にか超アバズレになってしまうので混乱する。最終的にお師匠さんは蛇に祟られて穴二つラインなのだけど、えーと、守り神なのに殺される時はそのまま見殺しにした蛇には猛省を希望する(おま、復讐がかなえばいいってもんでもねーだろ)。
最終的には悪が滅び、めでたしめでたしで終わるのだが、殺されたお嬢様はそれなりにその事をスルーされてるようで、ほんに浮かばれん。
蛇の呪いを受けて、蛇を身体に巻きつけて悶絶するお師匠さんは毛利郁子、陰謀を暴く町の浪人は島田竜三。
どっちもこの映画で初めて知った。島田竜三の浪人、歌舞伎に出るみたいな感じで白粉臭い。


◆『青蛇風呂』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★何故悪い事するか、よく分からん】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1959年、白黒、57分、初見。
こっちもお家乗っ取りミステリー。
おかみさん(後添え?)が自分の息子と夫を亡き者にして、店を乗っ取ろうとするが、、、、え、、、、そんなん、おかみさんなら乗っ取らんでもよくない? 旦那は亡き者にされようとしていたが警察権力の介入で助かる。
蛇を風呂桶みたいなのに隠して、いよいよ危なくなると蛇をむんずと掴み、投げつける女優は『執念の蛇』同様、毛利郁子。蛇に慣れすぎだよ。陰謀を暴く町の与力は島田竜三。二人ともすっかり蛇映画俳優だ。いや、他にどんな蛇映画があるか知らんけど。
与力の下っ端に中田ダイマル・ラケット。笑いの挿入で絶妙に悪くなるテンポ。


◆『大番頭小番頭』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★おもしれーじゃん】
企画「怪優対決 伊藤雄之助vs西村晃」から1プログラム。
1955年、白黒、94分、初見。
ムチャクチャキュートな映画。
冒頭30男くらいに見える出来上がった身体の池部良が学生服着て就活なのだ。まだ都電が通る日本橋の老舗下駄屋がリクルート先。就職氷河期らしく、下駄屋にも大学生が行列している。丁稚に呼ばれて、どう見ても普通の家の中みたいなお店を連れまわされる池部良が冒頭からおもろい。面接で失敗するが、池部良はこの下駄屋に就職。二代目伊藤雄之助に泣かされ、番頭藤原釜足に苦しめられる。丁々発止である。
池部良がガチガチ真面目な大卒フレッシュマン、今世渡り上手ばかりだから、こういう不器用で誠実な若者は逆に新鮮だわあ(いかん兆候だな)。
伊藤雄之助はもう本当いつも通りふわっとしてて、イラっとさせる。伊藤雄之助って味が強すぎて特出みたいな出番が少ない方が要所締まってる感じで名演な気がする。これは出番がかなり多いけど、薄めの演技でセーフ。
伊藤雄之助の亡き兄(先代店主)の奥さんの若山セツ子が可愛くって綺麗。
古い映画見てるとたまに顔を合わせる雪村いづみ、今回は若山セツ子の妹役で、池部良に惚れてブンブン振り回す役。彼女に関しては歌の上手さは認めるものの好きにはなれない。基本、我儘な役柄で、顔が磯野カツオっぽくて、生命力に溢れているが女子っぽくないからなのだと思う。


【銭】
『執念の蛇』&『青蛇風呂』:特集特別料金1500円だが3回券を3600円で再び購入(その1回目の使用)。
『大番頭小番頭』:通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
執念の蛇@ぴあ映画生活
青蛇風呂@ぴあ映画生活
大番頭小番頭@ぴあ映画生活
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