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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『薄暮』EJアニメシアター新宿『化け猫御用だ』『薔薇大名』ラピュタ阿佐ヶ谷

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『薄暮』EJアニメシアター新宿

▲背景の色使いが綺麗だわ。

五つ星評価で【★★★★けっこうちゃんといい物に仕上がっている】
星四つは甘いと思う。
ただ、これが劇場版『Wake Up, Girls!』三本を作った人の映画であるなら、なんて技術を上げたんだと敢闘賞的に星一つくらい振る舞わずにはいられない。映写後の舞台挨拶で、今回も現場は大変厳しかったと言われていた。おそらく前作だって大変だっただろう。でも、出来上がった結果(=映画)が全てとするなら、前作はダメ、今作はOKなのである。
主人公は東北被災地のJK。一時期深刻だった事もあるような会話がされていたが、今はごく普通の生活をしている。ただ、震災前と比べると密接な人付き合いを少し避けがちかもしれない。ただ、おっさん観客の私からすれば、そういう他人との間の距離感に悩む事は震災があってもなくても、この時期には訪れるのではないだろうか(まあ、JKは体験した事がないからあくまで野郎側から推測した想像であるが)。この彼女が恋とも恋の前のドキドキとも分からない状態を体験して、一息つくまでが映画になっている。かーいらしーのう。主人公の特徴が強くなく淡い感じや、ちょっとした動きの節々に「監督ストーカーかよ」と見紛うばかりの細かさがある。気持ち悪いと言っちゃ失礼だがリアルである。そして、主人公にとても強い共感を感じる事が出来る。アニメであろうが、実写であろうが、朴訥に日常描写を描くような映画であるなら、主人公が観客の味方になるなら映画として踏み外される事はない。だから、この映画は大丈夫。安定したいい出来である。
前作『Wake Up, Girls!』と比べると、作画はとても良い。上手いし、安定してる。
そして、物語の肝になる東北の景色の美しさを表わす背景美術が大変素晴らしい。
あと同級生の病んだ方の声を出した佐倉彩音(多分)の壊れ方が素晴らしい。

どう読むか分からなかったので『うすぐれ』下さいと言ったらタイトル『はくぼ』だった。恥かいた。そんなもんだ。


◆『化け猫御用だ』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★ハッピーエンドにしてはいけなかろう】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1958年、白黒、59分、初見。
猫好きが見たら激怒する内容。
ハッピーっぽいがハッピーエンドではない。
大丸ラケットが客演する映画はどうも映画としてのテンポを破壊されて好かんなあ。


◆『薔薇大名』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★★★ベタだけど、すんげおもろい】
企画「添えもの映画百花繚乱」から2本で1プログラム。
1960年、白黒、68分、初見。
タイトル濃い。勿論、ちゃんと理由はある。薔薇族とかそっち系とは無関係。
お家騒動を狙われてる地方の小藩、部下は江戸で行方不明になった世継ぎの若様侍とソックリの軽業師を身代わりに立て、お家の大事を乗りきろうとするが、本物も軽業師の一座の巡業に紛れ、故郷の小藩に辿り着き、入れ変わり大立ち回り。
お家騒動物だが、かなり複雑にラブコメが絡み合っている。
男1手裏剣投げ芸人・月之助(小林勝彦)。お小夜と所帯を持とうと頑張っている。困った人を掘っておけず助けた女掏摸に惚れられてアタフタしている。身代わりになった左馬之助に妻がいて、寝所が一つなのでアタフタしてしまう。剣の腕は低いが、基礎体力は高いので、集団戦になると思ったよりいい結果を出す。
男2世継ぎ左馬之助(小林勝彦)。江戸で怪我を負い偶然、月之助が旅立った芸人一座に月之助として転がり込む。お小夜のラブラブに困ってる。剣は免許皆伝の腕前。
女1お小夜(浦路洋子)。月之助の許嫁。ラブラブ。月之助の振りをしている左馬之助からラブラブを拒まれ不安に思っている。
女2お京(宮川和子 )。女掏摸。月之助に助けられ惚れる。
女3しのぶ(三田登喜子)。左馬之助の妻。
同じ顔の二人の男が惚れられすぎ。
時世を無視して言うならお小夜(浦路洋子)、ともさかりえっぽくて可愛い。
基本主人公の男より万能だけど惚れてるのでメロメロで頭が上がらないのがたまらない。
ベタな話が楽しいのは演者も演出も良いからだろう。


【銭】
『薄暮』:当日価格1500円だが額面価格1000円のムビチケをチケ屋で額面価格で購入。
『化け猫御用だ』&『薔薇大名』:特集特別料金1500円だが3回券を3600円で再び購入(その2回目の使用)。濃いタイトルの二本立てである。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
薄暮@ぴあ映画生活
化け猫御用だ@ぴあ映画生活
薔薇大名@ぴあ映画生活
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