『天気の子』『チャイルド・プレイ』『東京喰種 トーキョーグール【S】』『Diner ダイナー』『旅のおわり世界のはじまり』
- Date
- 2019/08/12/Mon 13:13
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
摘まんで5本まとめてレビュー。
◆『天気の子』ユナイテッド・シネマ豊洲10

▲飯島愛にできる事はまだまだある。
五つ星評価で【★★★★こんなクソ恥ずかしい映画大好きだ!】
新海さんの描く男の子の「女になって毎朝おっぱい揉む」みたいな行動がキモいと言われているのだけど、いやいやそれは中学生男子として欠かざるをえない条件でしょ。という訳で、今回も万人の大人の女子が求めるような「紳士」的な主人公ではない。ひたすらに真っすぐだけど、どこかに異性に対する甘えとか持ってる。そういう所に恥ずかしながら共感してしまう。
あの子を抱きしめるためなら世界なんか滅んでも構わないってのは、中二病気質としてはとっても分かる。でも、別にそれの何が悪いの、って逆切れして終わるのは、新海さんティム・バートンみたいに子供でステキだな。
◆『チャイルド・プレイ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲絶妙にバランスの悪いチャッキー。
五つ星評価で【★★★★こういうチャッキーも悪くない】
前作までの基本設定を捨て去ったアナザー・ストーリーで、リメイク、リビルドというレベルではない。例えば『猿の惑星 創世記』で、猿の群れのリーダーになるシーザーが、薬物投与された猿ではなく、宇宙から来たエイリアン・モンキーだったみたいな、それくらいの改変である。それは大丈夫な人もいれば、受け止められない人もいるだろう。
私は大丈夫だった口。
チャッキー、ブサイクになったなあ。身体が軽いとは言え、自立して歩く歩き方はフワフワしてて、ちょっと説得力が薄い。前作までのそこそこノシノシ歩いてた歩き方の方がリアルだった。「グッドガイ」から「バディ」に変わったのだが、アメリカの男の子はあれでお人形遊びをするのかね。日本であの人形、男の子が持ってたら違和感あるけど。ただ、家電統一ツールになったので、それだったら違和感はないかな。チャッキーの直線思考が可愛い。そんなに悪い奴じゃないよね、人は殺すけど。あの男の子とハグする為だったら世界が滅んでも構わない。あっ、『天気の子』じゃん。
やっぱ「ハン・ソロ」と言う名前を最初に付けたから、怒ったんじゃないかな?
◆『東京喰種 トーキョーグール【S】』ユナイテッド・シネマ豊洲3

▲「あずまみやこですう」「あずまグールですう」「二人あわせて東京グールですう」。
五つ星評価で【★★松田翔太は面白いけど】
松田翔太は面白いけど、それだけ。
相変わらず窪田正孝君はウジウジ悩んでいるし、代変わりしてトーカになった山本舞香は常時生理のようにイライラしてるのだけど、その二人の持つ世界への苛立ちが成立するように映画の世界観が作られていないように思える。食うべきか食わざるべきか、食わせる訳にはいかないから駆逐すべきか、という争いの大雑把な構図は前回でかなり詳細に語られたのだが、今回は前作で語ったからいいでしょという感じで、そこを語る気はほぼないようだった。そこを御座なりにされると、窪田正孝や山本舞香の重厚なイライラがダダ滑りしてしまい、松田翔太が山本舞香から「異常」とさげずまれる理由が明確にならない。やはり、きっちり整理しながら分かりやすく対立軸を今回の映画の中で作るべきだったのではないかと思う。
なので、役者やアクションは面白いが、物語がつまらない。ジックリ描かないなら30分でいーよーな話でしょ。
松田翔太が妙に「変態」みたいなのが似合う。
窪田正孝くんは相変わらずいい声で泣きよる。
山本舞香、清水富美加の代役として全く違和感なし。と言うか、一作目と二作目の間のブランクが開いたので、その間に清水富美加のイメージその物が薄まってしまったのだと思う。並べて比べてないけど、アクションは山本舞香の方が得手なのでキレがあるだろう。逆にそういうキレを見せる為に、あまりカグネを使えないのかもしれない。CG費用が嵩むから極力、肉弾戦に特化したという噂もあるが。
山本舞香の友達役で『天気の子』の森七菜が出てる。この映画の中では最弱の部類だが、天気の子とチャッキーとグールなら天気の子が一番多分つおい筈よ。
ポスタービジュアルにお面利用してるけど、使わないからいらないね。
◆『Diner ダイナー』109シネマズ木場8

▲「 ♪ 夢をかなえてダイナーマーン」
五つ星評価で【★★おで基本的には娘の方の蜷川映画はダメなの】
大体予告通り。色々な蜷川人間が出てきてドッカンドッカン殺し合う。問題は殺し屋のデザインがみな同一線上にある事と彼等の間の強弱の理屈が見えない事。藤原竜也の強さがただ我慢強いからとしか見えない。
殺し屋、どれが誰だか分からん。っつか、まあ、リアリズムのカケラもないんだが、多分、元々、これを全部、日本人の設定で日本語で日本を舞台にやる事に違和感がある。ああいう殺し屋、歌舞伎町とか歩いてたら職質されるでしょ。
でも、予告の藤原竜也の演劇ゼリフは惚れ惚れするくらい好き。あれは、あそこだけ抜きだして聞く分には凄く魅力がある。
◆『旅のおわり世界のはじまり』ユーロスペース2

▲レジ袋が似合う女優、前田敦子。
五つ星評価で【★★★料理を食べる時の順番は薄い淡泊な味付けの物から食べるのがセオリー】
前田敦子とてもちゃんと普通に演技してるのだが、これを見る前に『町田くんの世界』を見てしまったので、スッカリあっちの演技に毒されてしまった。あれの前田敦子面白いのよ。他の映画を邪魔するくらい。
もともと私は黒沢清そんなに惹かれないというのもあるけど。
前田敦子の旅の同乗者、加瀬亮、染谷将太、柄本時生、についてはみないい演技だなあと思った。それが芸風なのだけど染谷将太には本当にイライラさせられる。アディズ・ラジャボフ氏が上手いのか下手なのかは前を見てないから分からん。別に映画の中で違和感はないから、これでいいんじゃないの。
【銭】
『天気の子』:ユナイテッドシネマ有料入場ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
『チャイルド・プレイ』:テアトルメンバー割引+曜日割引で1000円(今では値上げして1100円)。
『東京喰種 トーキョーグール【S】』:ユナイテッド・シネマメンバーズデー(金曜)で1000円(今では値上げして1100円)。
『Diner ダイナー』:109シネマズメンバーズデー(火曜)で1300円。
『旅のおわり世界のはじまり』:ユーロスペース会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・天気の子@ぴあ映画生活
・チャイルド・プレイ@ぴあ映画生活
・東京喰種 トーキョーグール【S】@ぴあ映画生活
・Diner ダイナー@ぴあ映画生活
・旅のおわり世界のはじまり@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・天気の子@ノラネコの呑んで観るシネマ
・東京喰種 トーキョーグール【S】@yukarinの映画鑑賞日記α
◆『天気の子』ユナイテッド・シネマ豊洲10

▲飯島愛にできる事はまだまだある。
五つ星評価で【★★★★こんなクソ恥ずかしい映画大好きだ!】
新海さんの描く男の子の「女になって毎朝おっぱい揉む」みたいな行動がキモいと言われているのだけど、いやいやそれは中学生男子として欠かざるをえない条件でしょ。という訳で、今回も万人の大人の女子が求めるような「紳士」的な主人公ではない。ひたすらに真っすぐだけど、どこかに異性に対する甘えとか持ってる。そういう所に恥ずかしながら共感してしまう。
あの子を抱きしめるためなら世界なんか滅んでも構わないってのは、中二病気質としてはとっても分かる。でも、別にそれの何が悪いの、って逆切れして終わるのは、新海さんティム・バートンみたいに子供でステキだな。
◆『チャイルド・プレイ』ヒューマントラストシネマ渋谷1

▲絶妙にバランスの悪いチャッキー。
五つ星評価で【★★★★こういうチャッキーも悪くない】
前作までの基本設定を捨て去ったアナザー・ストーリーで、リメイク、リビルドというレベルではない。例えば『猿の惑星 創世記』で、猿の群れのリーダーになるシーザーが、薬物投与された猿ではなく、宇宙から来たエイリアン・モンキーだったみたいな、それくらいの改変である。それは大丈夫な人もいれば、受け止められない人もいるだろう。
私は大丈夫だった口。
チャッキー、ブサイクになったなあ。身体が軽いとは言え、自立して歩く歩き方はフワフワしてて、ちょっと説得力が薄い。前作までのそこそこノシノシ歩いてた歩き方の方がリアルだった。「グッドガイ」から「バディ」に変わったのだが、アメリカの男の子はあれでお人形遊びをするのかね。日本であの人形、男の子が持ってたら違和感あるけど。ただ、家電統一ツールになったので、それだったら違和感はないかな。チャッキーの直線思考が可愛い。そんなに悪い奴じゃないよね、人は殺すけど。あの男の子とハグする為だったら世界が滅んでも構わない。あっ、『天気の子』じゃん。
やっぱ「ハン・ソロ」と言う名前を最初に付けたから、怒ったんじゃないかな?
◆『東京喰種 トーキョーグール【S】』ユナイテッド・シネマ豊洲3

▲「あずまみやこですう」「あずまグールですう」「二人あわせて東京グールですう」。
五つ星評価で【★★松田翔太は面白いけど】
松田翔太は面白いけど、それだけ。
相変わらず窪田正孝君はウジウジ悩んでいるし、代変わりしてトーカになった山本舞香は常時生理のようにイライラしてるのだけど、その二人の持つ世界への苛立ちが成立するように映画の世界観が作られていないように思える。食うべきか食わざるべきか、食わせる訳にはいかないから駆逐すべきか、という争いの大雑把な構図は前回でかなり詳細に語られたのだが、今回は前作で語ったからいいでしょという感じで、そこを語る気はほぼないようだった。そこを御座なりにされると、窪田正孝や山本舞香の重厚なイライラがダダ滑りしてしまい、松田翔太が山本舞香から「異常」とさげずまれる理由が明確にならない。やはり、きっちり整理しながら分かりやすく対立軸を今回の映画の中で作るべきだったのではないかと思う。
なので、役者やアクションは面白いが、物語がつまらない。ジックリ描かないなら30分でいーよーな話でしょ。
松田翔太が妙に「変態」みたいなのが似合う。
窪田正孝くんは相変わらずいい声で泣きよる。
山本舞香、清水富美加の代役として全く違和感なし。と言うか、一作目と二作目の間のブランクが開いたので、その間に清水富美加のイメージその物が薄まってしまったのだと思う。並べて比べてないけど、アクションは山本舞香の方が得手なのでキレがあるだろう。逆にそういうキレを見せる為に、あまりカグネを使えないのかもしれない。CG費用が嵩むから極力、肉弾戦に特化したという噂もあるが。
山本舞香の友達役で『天気の子』の森七菜が出てる。この映画の中では最弱の部類だが、天気の子とチャッキーとグールなら天気の子が一番多分つおい筈よ。
ポスタービジュアルにお面利用してるけど、使わないからいらないね。
◆『Diner ダイナー』109シネマズ木場8

▲「 ♪ 夢をかなえてダイナーマーン」
五つ星評価で【★★おで基本的には娘の方の蜷川映画はダメなの】
大体予告通り。色々な蜷川人間が出てきてドッカンドッカン殺し合う。問題は殺し屋のデザインがみな同一線上にある事と彼等の間の強弱の理屈が見えない事。藤原竜也の強さがただ我慢強いからとしか見えない。
殺し屋、どれが誰だか分からん。っつか、まあ、リアリズムのカケラもないんだが、多分、元々、これを全部、日本人の設定で日本語で日本を舞台にやる事に違和感がある。ああいう殺し屋、歌舞伎町とか歩いてたら職質されるでしょ。
でも、予告の藤原竜也の演劇ゼリフは惚れ惚れするくらい好き。あれは、あそこだけ抜きだして聞く分には凄く魅力がある。
◆『旅のおわり世界のはじまり』ユーロスペース2

▲レジ袋が似合う女優、前田敦子。
五つ星評価で【★★★料理を食べる時の順番は薄い淡泊な味付けの物から食べるのがセオリー】
前田敦子とてもちゃんと普通に演技してるのだが、これを見る前に『町田くんの世界』を見てしまったので、スッカリあっちの演技に毒されてしまった。あれの前田敦子面白いのよ。他の映画を邪魔するくらい。
もともと私は黒沢清そんなに惹かれないというのもあるけど。
前田敦子の旅の同乗者、加瀬亮、染谷将太、柄本時生、についてはみないい演技だなあと思った。それが芸風なのだけど染谷将太には本当にイライラさせられる。アディズ・ラジャボフ氏が上手いのか下手なのかは前を見てないから分からん。別に映画の中で違和感はないから、これでいいんじゃないの。
【銭】
『天気の子』:ユナイテッドシネマ有料入場ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
『チャイルド・プレイ』:テアトルメンバー割引+曜日割引で1000円(今では値上げして1100円)。
『東京喰種 トーキョーグール【S】』:ユナイテッド・シネマメンバーズデー(金曜)で1000円(今では値上げして1100円)。
『Diner ダイナー』:109シネマズメンバーズデー(火曜)で1300円。
『旅のおわり世界のはじまり』:ユーロスペース会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・天気の子@ぴあ映画生活
・チャイルド・プレイ@ぴあ映画生活
・東京喰種 トーキョーグール【S】@ぴあ映画生活
・Diner ダイナー@ぴあ映画生活
・旅のおわり世界のはじまり@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・天気の子@ノラネコの呑んで観るシネマ
・東京喰種 トーキョーグール【S】@yukarinの映画鑑賞日記α
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