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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『劇場版パタリロ!』ユナイテッドシネマ豊洲11

◆『劇場版パタリロ!』ユナイテッドシネマ豊洲11

▲「どおんだけぇ~」いやいや違う。

五つ星評価で【★★★そこそこと思う部分とそこはないのかと思う部分と】
思った以上にちゃんとビジュアル化されていて、それでいて金をかけなくていい部分はカキワリみたいなので抑えてる。その辺の匙加減が絶妙。原作がもともとそういう画風だったり、リアリズムにこだわる必要がない作品なので、これはこれでいいと思う。
パタリロの加藤諒はそのまんま。
いやまあ、元がマンガだし、アニメの白石冬美の声も思い入れがあるから、そんな一切可愛げのないモンスターみたいなパタリロでいいのか、という気もするのだけど、チコちゃんみたいに着ぐるみでやらんのなら、これがベストなキャスティングだろう。そのままの人間が演じるという制約を考えるなら、これが限界値ではなかろうか。
バンコランもその限界値に近い。なるほど人間が演じる最適解がこーなのか、という感じ。
まだ、ノビシロがあると思うのはマライヒとタマネギ。
マライヒは大人すぎる。もっと少女と見紛うほどの美少年という感じにしないとマライヒ感が薄い。オレンジの縦ロール・ウィッグは綺麗だけど。今のキャスティングでは大人同士なので、大人のバンコランが少年のマライヒに毒牙を掛けるという背徳構造が見えづらい。快楽に向けては意思が弱いのに、生理的嫌悪感からパタリロには強く振る舞ってしまうというバンコランの実はかなり自己中っぽい存在がおもろいのに。
タマネギの皮を向いた後のシャワーシーンとか実にいい出来なのだけど、タマネギの時の眼鏡に関しては目の表情が見えなくしてほしかった。多分、あの眼鏡の奥の多くを語りかけてくるような「ギラギラした目」が個性を主張しタマネギらしさを失わせている。なんかあの目だけ「井戸端会議で好奇心旺盛な主婦の目」みたいである。爪痕を残そうとしている役者の皆さんには申し訳ないが、タマネギの特徴は無個性である事だ。パタリロ殿下に振り回されながら激務に耐える変な衣装の大人なので、別に殊更カマッぽくする必要もないと思う。
ガラスの仮面パロ好き。
クックロビン音頭もやはり盛り上がる。
西岡徳馬(西岡と熊って漢字変換された)少年を犯す老人役似合いすぎ。
原作者のみーちゃんが神々しく出て来るところが良い。免罪符かよって気もするけど、そこに確固とした世界の中心があるのを目にするのは滅多にない事だし。まー、コメディだから何やってもよろし。

もともとがギャグマンガであり、主人公の善人性を強く打ちだす必要はないという考えもあるだろうが、私はあー見えて、パタリロが銭に汚い以外は凄くモラリストだったり、優しい性格だったりする点が好きなので、そういう部分もちょっと付け加えてほしかった。いや、それは加藤諒の個性ではできない部分なのか。難しいのう。

同質性の人間を詰め込み放題に詰め込んで、応援上映とかカラオケ上映とかやったら面白そうだ。という意味では結婚式のシーンでスクリーンにライス・シャワーぶつける『ロッキー・ホラー・ショー』ライクなのかもしれない。あれも記号性に満ち満ちすぎてドラマ的には何だか分からない映画だった。こういう記号性の高い怪作はアンテナど真ん中みたいに好きな人がいてもおかしくはないが、私はもちっと普通の映画の方が好みだ。


【銭】
有料鑑賞ポイント2ホイントを使った会員割引で1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
劇場版パタリロ!@ぴあ映画生活
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コメント

こんにちは!

コメントありがとうございました。
原作者の魔夜峰央てずっと今まで女性だと思ってました、いやマジで。
本作に本人登場して「男だったのかよ!」と驚きました。
ま、それを知れただけでも観て良かったのかも。

  • 2019/12/05(木) 14:04:37 |
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  • ヒロ之 #-
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